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異世界世知辛いと綺麗なピンク

走り書き

「う…っ」


そして、僕たちはゴブリンの巣窟の最奥に行きつき目的の女性たちを見つけた。

・・・・・・・・・・・・・・彼女たちは死んでいた。全裸にひん剥かれ陰部から白いものと赤いものがどろどろと流れて溢れている。死因はおそらく


「絞殺…」


首に鋭い爪痕と痣が青くなるまで刻まれあまりの握力で首の骨が折れたのだろう。なぜそんなことをしたのかは想像に難くない。快楽の為

それを見て玲奈は真っ先に吐いた。

つられて生徒達も続々と吐いてそれでもなおゴブリンの体臭のにおいは緩和されないほど

僕も正直吐いて楽になりたかったがここで戻したら本当に不安をあおることになる。

嘔吐感をこらえ打ち捨てられた女性たちを担ぐ。だが流石に僕一人では全員を抱えきれない。わかってはいるがゴブリンに犯され殺された人に触れる抵抗がある者が大多数で「お前が行けよ」「やだよお前がやれよ!」と同じことを生徒に皆は押し付け合っている。ダメか。そう思った時に玲奈が女性を一人抱えて男子に向けてにらみつけて言い放つ


「情けないわねアンタたち!それでも男なの!!?異世界に来て勇者になったんでしょ!?だったら今勇者をやりなさいよっっ!!!!」


叱咤とも叱責ともとれる言葉に鼓舞されたのか

一人ひとり少しづつだが女性の遺体に向かって足を進め自身の肩に担いでいく生徒が次に次に現れる。そして全員担いでいるのを確認し僕たちは出口に向けて足元のゴブリンを払いのけながら


「クエスト、クリアだよ…」


僕は苦虫を噛み潰したように歯噛みし初めての異世界の任務を完遂した。


―――――――――――――――――――

―――――――――――――――――

――――――――――


「あー俺も異世界転移したかったなー」


なーんて思いながら学校へ向かう。鬱屈とした気分で下を向きながら

異世界。今頃あいつらチートスキル貰って女侍らせてウハウハだろうなと妄想してみる

俺が向かう先は学校である。だが学校は謎の神隠しで消えて俺の積み重ねもつゆ消えて

新たな学校への編入が決まり季節外れの転入をする羽目になった。それはいいのだが

―神隠しを逃れた生徒と注目されること、その原因が引きこもっていたから

という噂をされると思うととても気が重い。


「いっそ、異世界に逃げたかったな…」


という叶わぬ夢を見ながら気づけば目的の学校『神鳴学園』へたどり着いた。

そして早速


「あいつが噂の…?」


「引きこもってたらしいよ…」


「うわーお近づきになりたくねー…」


「異世界転移失敗乙wwwwww」


などという声がひそひそと聞こえてくる。というか異世界転移失敗乙って…

いそいそと目立たないように、いや、もうすでに目立ってはいるが身をかがめてそそくさと移動。

校長室での説明を聞いて指定のクラスに行くというミッションをこなして早く異世界戦記をやろう。とそう考えていると後ろから肩をたたかれた


「うひゃぁ!?」


「わっ!??」


あまりの予想外のことで素っ頓狂なリアクションをし肩をたたいた人も驚いてその人は後ろに転んで尻もちをつく

流石に俺が悪かったのでその人に向け手を差し伸べる。無意識だったとはいえこの行動は俺には似合わないと後で後悔しそうだ


「だ…だだ。だいじょ…うぶ、ですか…?」


とっさのことでたどたどしい口調でそんなことを言う俺。

俺の差し出した手を取って立ち上がった子は女の子だった。しかもかなり美人。その子はパンパンとスカートの砂を落として申し訳なさそうに苦笑しながら


「アハハ…ごめんね脅かしちゃって」


謝罪した。といっても十分俺のせいだしなによりこんな美人さんを脅かすという重罪を冒した俺としては申し訳ない気持ちでいっぱいだ


「い、いえ…。俺の方こそ…すみません…!」


「いやー私の方が悪いよ。急に後ろから肩を叩いたら確かに驚くよね」


「そ、それより…けが、無い?」


「うん、だいじょーぶ。お尻がちょっと痛いけどねテヘヘ…」


なんだろう。美人に加えて一挙手一投足総てが可愛らしい子だ。お尻をさすった後手を後ろに回して前のめり上目遣いで俺に向けて


「ねえ、君の名前を教えて?私は水無月 彩未。君は?」


「夢原、裕…で、す」


「よろしく!先生から聞いたんだけど同じクラスらしいんだよね!これからよろしくね夢原君」


そう告げて手を振って走り去る水無月さん。

ーだが、俺は見逃さなかった。だってそうだ、見逃せるはずはない。俺は確かに見た

尻もちをつく時に


黒とピンクのフリルの付いたパンツを…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





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