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3/5

リアル勢は過酷、でも僕はボス戦。

この世界に来てから、壮絶な経験ばかりだ

まずはモンスター退治。レベルの低いこの魔獣をまず殺さねばならない

そもそもまずこの世界は紛れもなく現実だ。現実世界で虎や熊を相手にできるかと言われれば無理だ

例え猟銃をもっていたとしても戦える気はしない。そんな現実で言う猛獣を相手に意気揚々と戦えるか?答えは無理だ。

「ヒィィィィィィイイイッッッ!!!!」

『ゴガグぅぅぅぅぅぅ!!!!!』

佐藤はまずそのレベルの低いモンスターと対峙している。レベル差もあってこちらへのダメージが低いという事もあり死ぬことはないのだが…。喧嘩もろくにやったことのないただの高校生に得体のしれない猛獣と戦うなんて出来っこない。

「何をしている!!戦え!!」

兵士のリーダーが佐藤に向け叱責する。それに怯えながらもモンスター相手に剣を振り下ろし

「あ。ああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!」

『ギャウウンッッ!!?ゴボッ…』

何度も何度も鈍器のように切り付けた叩きつけて頭をかち割って頭から鮮血があふれ出して絶命。モンスターは死亡した。その際返り血を浴び佐藤の手は血まみれ。意識がもうろうとし殺した感触と断末魔の声が脳裏にこびりつきグロテスクに遺体が目の前に転がっている

「お、ゴボッ、、、、オェェェェェエエエッッ!!」

それを見て躊躇なく朝食が激流し吐しゃ物となって辺りに吐き散らかした。もらいゲロを吐く生徒も少なくはなく見慣れない殺した感触と死体を見て胃液をゲーゲー吐くのも無理はない

その様を見て兵隊長は頭を掻き

「・・・この程度もこなせんのか」

と内心呆れかえっている。そして今後の不安も差し掛かっている

この調子で魔王討伐などできるのだろうか。だがやらねばならない。

やらなければこの子たちの為にならないのだ。だってそれは

『役に立たないならば奴隷として売り払うほかない』その決断を迫らせないよう鍛え上げなければ。そう言い聞かせ心を鬼にし

「サトウは無事ノルマを達成した。次は貴様だ!!」

次の魔物討伐者を選び新たなモンスターと戦わせる



さて、そんな時夢原裕はというと

「肉うめェ!!!」

狩りをこなしていくうちにグロいのに慣れ狩ったモンスターを焼いて食べている始末だ

レベルも15と順調に伸ばしているし剣の扱いも慣れてきた。

そして調味料を振りかけて美味しくいただいている。これは世捨て人のユニークスキルであり即座に好きな味付けができるという根無し草らしいサバイバル術。どんな香辛料だって作れるので味付けに困ることはなく多分この世界の料理よりおいしくできているだろう



そしてクラフト機能。これはまさに錬金スキルそのものと言っていい

材料さえあればなんでも作れるサバイバル術。世捨て人の職業は戦闘技能以外はかなり充実しているといえよう。その中に石と木の棒で作った簡素な槍を大量に作りポーチにしまう。これは後の戦闘で役に立つだろう。そして次に家の製作だ。といっても丈夫な家を作るために金属や石はまだ発掘ができない為に木の家を提案し木材を百本、剣を用いて木をこり伐ってゆく。数時間でそれが出来て無事拠点となる木の家の作製に成功。そしてそれをポーチにしまう。そうすることで自由に家を好きな場所に建てることができるのだ。

「まるで安価のサバイバルゲーだな」

そうつぶやいた後俺は草原の奥へ目を向け、横行している大きな獣を発見。それを見て口元を歪め

「さあ、狩りを始めようか」


クラフトで作ったのはなにも槍だけではない。弓矢を作り調合機能で毒だって作っている。

毒はアイテム識別でどういったものかがわかる。それらを混ぜ合わせ作ったのが

「毒弓矢…格上相手には常套手段だな」

狩りゲーにおいて正攻法で戦うのは愚策だ。いや、正攻法で勝つ猛者はいるしそれはとてもすごいことで俺もそれをやってみたいと思ってアイツ。ガンモーのボス版『モンガース』に挑んで

見事惨敗。しかも厄介なことに痛覚機能が搭載されていて引きちぎられた痛みが全身にリアルに感じてもうマジでショック死するところだった。それ以来痛覚機能は抑え気味でプレイしているという経緯がある。まあつまり死んだのだ。といっても同じ場所にリスポーンされて目の前にはモンガースがいたので何とか振り切ってリベンジに挑もうとしているところだ。デスペナがなくてよかった…。

ということがあって正攻法では無理だとわかった。グラビティーウォールという全方位に重力波を放つとか隙がねえ…。

なので遠距離から毒矢でHPを削る作戦。というわけではなく

遠方より毒矢の標準を定め矢をつがえて放つ。命中

それに際し俺に気づき毒のエフェクトが現れながらも俺に突進しその間際でグラビティーウォールを放つ。だが

毒のダメージを負いモンガースは揺らぎ発動の判定が遅れる

その隙に頭頂に向かい唐竹割を放つ。脳天に一撃。だが外皮と体毛がそれを緩和しダメージが通らない。だがそれも想定通り

再び俺に向かい重力波を放ち後方に回避し射程外に飛び出し俺は

ブーメランのように剣を投げた。その間に矢を剣に当て跳弾、はじいた先にモンガースの表皮に当たる。毒のダメージがじわじわとモンガースをいたぶる。だが微細のダメージで決定打になりえない。だから帰ってきた剣を掴み弓で剣を射出。再び脳天に向け直撃。だが攻撃が通らないとわかっているはず?違うな

二度目の攻撃。それは表皮を貫き攻撃が通る。なぜなら

『このゲーム。同じ場所に攻撃すると威力が倍増するシステム』だからだ

これは木をこっているときに分かった。最初は肌をなでる程度の傷しかつかなかった木が当てるごとにどんどん切れ味が増していた。多分それは腕力が足りない分素材集めに支障が出ないように作られた救済措置だろう。ただでさえステータスが低い世捨て人には必須のスキルであろう。といっても本来の用途とは違うと思うが

頭に出血。同じ場所に攻撃し傷が生まれそこに攻撃したと思ったのだろう。飛行のための前後の足についている膜を広げ飛翔し攻撃範囲から遠ざかる。だがそれをしないと俺が思う訳がない

毒の痛みに耐えながらも俺の届かない範囲で攻撃を放とうと口から粘液を吐く

「マジか!?」

この攻撃は初めてでとっさに躱し攻撃を回避するもその隙を狙い俺に突進、もしくは距離を縮めグラビティーウォールを放つだろう。

だがモンガースの体勢が崩れる。毒の痛みではない。体が動かず俺に衝突する前に地面に伏せた。その理由は

「しびれ毒だって用意したんだぜ?お前、攻撃は通らなくてもデバフは通じるタイプの敵だろ?」

しびれタケを調合した毒矢。一投目に放った毒矢はダメージを促すよくあるポイズンデバフの矢で二回目はあらかじめ剣に塗っておいたしびれを促す毒剣だ。一撃目二撃目に頭を狙ったのは毒の周りを即効させるため。脳ならすぐだろうと考えたからだ。だったら遠くで弓矢をバシバシ討っていればよかったんじゃないかって?その通り。でも速攻で殺されたんだ。プライドが許せない。このモンガース。外皮が固いから攻撃が通らず毒も通らないと思わせ遠距離からは無意味と接近した相手を即死させるという厄介な敵だ。だから…

「試すのさ。実は今回で倒せるとは思ってなかったんだぜ?何度も死んで、お前をぶっ潰そうと考えてたけど…」

地面に落ちていた剣を再度脳天に向け

「終わりだ。楽しかったぜ」

振り下ろしモンガースは絶命する


毒の中和剤を遺体のモンガースに打った後剥ぎ取りを開始。レベルも

―――――――――――――――――――――――――


夢原 優 17歳 男 レベル15→30 職業 世捨て人




攻撃力 77→254


防御力 55→208


速度 66→242


魔法防御 88→283


魔法攻撃 22→145




武器 片手剣ショートソード


防具 布の服


 


特殊スキル ≪緊急お助けチートスキル≫

≪辻斬り≫相手の不意を衝く

 new≪毒使い≫あらゆる毒を使いこなす

new≪無比の射手≫20メートル以内なら必中

≪フレアランス≫火の槍を放つ

≪冬景色≫広範囲の氷魔法

new魔法≪グラビティーウォール≫周囲10メートルに重力波を放つ

―――――――――――――――――――――――――――――――

ちなみにモンガースのレベルは50。なので上がるレベルも妥当と言える

思ったよりも弓矢の扱いがうまく驚いている。世捨て人のサバイバルスキルの影響か?

なので当たらない場合は大量に作った槍を使う予定だったがまあそれはいつかにしよう






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