55【打ち合わせ】
色々迷いますね〜
あれから一年の歳月が経ち、私は八歳になった。
そして今は、商人のロドデンさんがドッグローズまで来てくれて一ヶ月後に開催される第二回リバーシ大会について話しをしていた。
私はリリの病気のため、ドッグローズに来ていたため、第一回には運営としても出場者としても参加できなかったんだよね。
一回目の大会のルールは、まず一人に一枚カードを渡して、会場に設置してある五十個のリバーシセットを使って好きな人と戦ってもらう。
勝てば相手からカードを一枚貰うことができ、負ければカード一枚失う。
そして、カードを五枚集めた先着20名がトーナメントに進めると言うルールだ。
ちなみに出場料は、一人1000リンだ。
1リンはだいたい1円と一緒だ。
「だいたいは一回目と一緒でいいんじゃないですか?」
「だいたいはそれでいいのですが、第一回大会でカードをお金で買うものも出てきましてね」
ロドデンさんがとても残念そうな顔で言う。
それもそうだろう。
自分が頑張って考えたルールをお金の力で捻じ曲げられたのだから悔しいだろう。
「それはよろしくないですね。
注意などはしなかったんですか?」
「一応、ルール説明の時にお金などでのカードの取り引きはやめてくださいと言ったのですが、参加者には貴族などの権力者もいてあまり強くいけなかったんです。」
「わかったわ。
じゃあ、最初の開始宣言と説明は私がするわ。
私なら、貴族や権力者達に多少強く言ったところで大丈夫だからね」
「よろしくお願いします」
ロドデンさんは安心したように言う。
「賞金などはどうしますか?
第一回と同じで100万リンで行きますか?」
「そうですね。
それ以上は少し厳しいですね」
まあ、そうだよね。
人件費や広告費、あとある程度の利益がないと大会は行えないからね。
あまり賞金を高くし過ぎると赤字になる可能性もある。
100万リンじゃなんか宣伝にならない気がするんだよね。
「よし!
じゃあ、私の自腹でプラスで400万リンだそう!
これで500万リン!
これだけの賞金なら参加人数も増えていい宣伝になるでしょう!」
「よろしいのですか?」
「ええ、いいわよ。
これで宣伝が上手くいけば後で400万リン払ってよかったと思う日がくると思うからね」
「さすがです。
先をしっかりと見据えているのですね」
「えっへん!」
私とロドデンさんは結構長い付き合いなのでこのようなちょっと気を抜いたことも出来る関係になってきた。
「それでは、最終確認などもしたいと思っていますので、開催日の一週間前にはハイデローゼにお越しください」
「わかったわ」
ハイデローゼは、私がここに来る前に住んでいたお父様やお母様達が住んでいる、ネニュファール領で一番大きな町だ。
「それでは、私は帰りますね」
「ええ、気をつけて帰ってね」
「はい、ありがとうございます」
「あと、この大会が無事に終わったら新しい商品を作りましょう」
次は、チェスと将棋を両方一緒に出そうと思っている。
「おお!
やっとですか!」
ロドデンさんのテンションが上がった。
「ええ、その為にも今回の大会は絶対に成功させるわよ」
「はい!
お任せ下さい!」
そうしてロドデンはテンションが高いまま、ハイデローゼに帰って行った。
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