37【提案】
この小説結構長くなりそうな予感!
部屋の中に入ると優しそうな人が中にいた。
多分この人がこの国の王様なのだろう。
怖そうな人じゃなくて安心した。
「おぉー、君がエレスティーナか、初めましてだな」
その王様の言葉で自分が挨拶をしていないことに気づき慌てて挨拶をした。
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。
私は、ネニュファール家の長女、エレスティーナ・ネニュファールと言います。
よろしければエレナとお呼びください」
そう言って一礼した。
「おぉ、賢いと聞いていたがここまでか。
お前も鼻が高いだろ」
お父様に向かって王様が言う。
「そうですね。
エレナは勉強は出来ませんが他のことならある程度は出来ますから」
「はははっ、エレナ、勉強もしっかりしないと駄目だぞ」
お父様、余計なことを言わないで欲しい!
「わかりました」
「私も自己紹介しなくてはならないな。
私は、センプレヴェルデ王国、国王のブランシュ・センプレヴェルデだ。
よろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします」
「おおっとすまん。
立たせっぱなしだったな、そこに座ってくれ」
王様にそう言われて、王様の正面にあるソファーに座った。
机の上には魔法の適正を測るための水晶が準備されていた。
「エレナ、早速で悪いが私にも魔法の適正を見せてくれないか?」
「はい」
そう返事をして水晶に手をかざした。
もう三回目なので御茶の子さいさいである。
いつも通り、水晶が光を放ち、それが収まると文字が浮かぶ。
「おぉ!
本当に特殊魔法が三つも適正があるのか!
うぅーむ」
「それで、王様、例の件は承知してくれるのでしょうか?」
例の件とは、私の適正の事を内緒にするってことだろう。
「あぁ、それは任せてくれ」
「「ありがとうございます」」
私とお父様が同時に王様にお礼を言った。
「ブレインとエレナよ」
「はい」
「は、はい」
少し返事が遅れてしまった。
「これは提案なんだが、うちの息子のどちらかと婚約せんか?」
「第一王子か第二王子と婚約ですか」
「そうだ。
そうすればもし特殊魔法のことがバレたとしても何かしようとするやつはグッと減るだろう。
王家としても優秀な人材を手に入れられるしお前も王家と関係を結べるしいい話ではないか?」
「私は、私のためにエレナの人生を蔑ろにしたくはありません!」
「そう怒るな。
お前がエレナの事を大事に思っているのは知っている。
だから、エレナが嫌だと言うなら断ってもらっても構わない。でも、ちゃんと会って共に過ごして決めて欲しいのだ」
「そ、そうですか、エレナはどう思う」
お父様に呼ばれ、婚約と聞いて止まってしまっていた思考を元に戻す。
だ、第二王子だけは駄目だ!
リリを裏切るようなやつと仲良くなんてなれない!
「第二王子は嫌です!」
あ、やばい声に出してしまった!
「なぜだ?」
王様の声が厳しくなった。
やってしまったー。
何か言い訳を!
あ、そうだ!
「私は、年上好きなのです。
なので年下と婚約は出来ればしたくないのです」
「ワハハッ!
そうか、エレナは年上好きか!
それじゃあ仕方ないな。
また第一皇子と会ってやってくれ」
「はい、わかりました」
ふぅ〜なんとか切り抜けた。
それから三十分ほど王様と話をして今日は帰ることになった。
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