表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/94

2【前世の私と今の私】


私が赤子になってから1ヶ月が過ぎた。

この1ヶ月無駄に過ごしていただけではない!

ちゃんと赤子に出来る範囲だが情報を集めていたのだ!

えっへん!


でも、その情報をまとめる前に赤子になる前の私について振り返ろうと思う。


私の前世?の名前は工藤 咲(くどう さき)、28歳独身。

どこにでもありそう平凡な家庭に生まれ、平凡に育ち、平凡な高校、大学と行き、社会人になりそれなりの人生を送っていた。


そんな私が平凡な人とは違うところがあるとすれば、それはアニメ、ゲーム、漫画、ラノベが大好きなオタクだったということだろうか?


高校の時に仲のいい友達が軽いゲームオタクだったため、その子との付き合いでゲームなどを始めたのがきっかけだ。


初めは、付き合いで始めただけだし軽く遊ぶ程度にしておこうと思っていた。

しかし、私は、瞬く間にそれにどハマりしてしまった。

そこからアニメや漫画とどんどん足を伸ばしていった。

そして社会人になる頃には、給料のほとんどは、アニメ、ゲーム、ラノベ、漫画などを買うために使い、出来るだけ早く家に帰宅しゲームなどを行い、

休日は家から出ず一日中アニメを見たりゲームをしたりするという有意義なオタク人生を送っていた。


そしてある金曜日、新作の乙女ゲーを買い、

明日からの土日を満喫しようとウキウキしながら家に帰っていたところまでは記憶がある。


だがそれ以降がまったく思い出せない。


まぁ本当に生まれ変わったのならその帰り道にトラックに撥ねられたとかそういうのだろう。


ラノベとかで死んだ時のショックとかで記憶が飛ぶとかよくあるとか言ってたのでこのことは気にしないでおこう。


なに?楽観視してるだって?そりゃ1ヶ月もあればある程度、落ち着いても来るし諦めもつく。


初めの頃はそりゃ頭が混乱し過ぎで泣いてしまいましたよ赤子だけに、、、。


あぁ、死ぬ前にせめてあの買った乙女ゲームをクリアしてから死にたかったなぁ〜。


次に今わかっているこの世界のことをまとめよう。


まず今、私はエレナと呼ばれている。まだ言葉を理解出来たわけではないが1ヶ月もすれば自分がどんな呼ばれ方をされているかぐらいはわかる。


次にここは地球ではないことがわかった。なぜなら、メイドが魔法を使っているところを見てしまったからである。


やっほー!魔法だ!テンションあっがるー!


私も魔法を使ってみたい!

でも魔法があるってことは魔物とかもいるのかな?


そして、やはりというか最初に見た洋風の女性は私の母親だったらしい。


父親は、イケメンで普段は出来る大人って感じでどっしり構えている、とてもカッコイイ男性だった。


だが、たまにコソコソと1人で部屋に入ってきては私をだらしない笑顔で撫で回している少し残念な人である。


そして2歳上に兄がおり、たまに母親と一緒に私を見に来る。


兄は、顔立ちが整っており、将来父親みたいなイケメンになることは間違いないだろう。


まぁあの両親の子供なのだから当然か。

まだ鏡を見たことがないが私もそれなりに顔が整っているのかな?

将来、美少女になることを期待しておこう。


以上が今わかっていることである。

え?少ない?

何馬鹿な事言ってるんですか?

1ヶ月という短い時間と赤子のため、ほとんど部屋から出れない環境でここまで情報を集めただけでも褒めて欲しいぐらいです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ