17【疑問解決!?】
ブックマーク100件越えました!
皆様、読んで下さりありがとうございます!
これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いします!
私がこの世界に来て、少女ゲーの世界の悪役令嬢の姉になったことがわかってからずっと疑問に思っていたことがあった。
この少女ゲーの攻略対象には、この国の第二王子が含まれており、今まで私がしてきた少女ゲーからの知識と、少し残っているあの少女ゲーのあらすじの記憶を合わせると悪役令嬢であるリリは第二王子の婚約者になっている可能性がとても高い。
それで第二王子がヒロインに構うことに嫉妬したリリがヒロインをいじめて、それがバレて断罪される。
こういうストーリーだったような気がする。
しかし、ここで1つ疑問が出てくる。
なぜ、第二王子と婚約しているのが私ではなく、妹なのか。
断じて嫉妬とかではない!普通に疑問なだけである。
私は、長女で第一夫人の子供で、悪役令嬢である妹のリリは、次女で第二夫人の子供だ。
立場で言ったら私の方が上なのだ。
第二王子は多分リリの一個上だから私の一個下になるので歳が離れ過ぎているということはない。
以上の理由から、第二王子の婚約者の話はリリより先に私に来るはずだ。
私か第二王子が拒否したか、第二王子の婚約者として相応しくないと判断されたかどっちかだと思う。
最近、なぜあの乙女ゲーの中の私が第二王子の婚約者になれなかったかの理由がわかったような気がする。
まず、私ことエレスティーナは、お淑やかさがない。今は前世の記憶と自制心でお淑やかさを出しているが、たまに気が抜けている時に変なことを口走りそうになったり、口調も敬語ではなく、フランクな感じで話しそうになってしまう。
この前も、大好きなお菓子があると聞いて思わずスキップで食堂まで向かっている所をお母様に見られて怒られた。
勉強についても全然ダメだ。
前世の記憶を使える数学などは出来るが、この世界特有の魔法学や他国の言語などは全くと言っていいほど出来ない。
逆に剣術は天才的である。
自分が頭で描いたように体が動くし勘もとても働く。
私を天才と呼ばずして誰を天才と呼ぶのか?と思えるほど動けるし飲み込みも早い。
魔法に関しても、魔法学は全然ダメだが、実技は、まだ魔法を使ったことがないのにも関わらず、この歳で魔法制御が完璧で魔法量もとても多いことから容易く魔法は使うことが出来るだろうとヴィルデさんに太鼓判を押してもらっている。
以上のことから、この世界の私は、お淑やかさがなく勉強の出来ない脳筋であったことがわかった。
そりゃ、お父様も第二王子に嫁がせることは出来ないよね!
私の中にあった疑問が解消されて嬉しい反面、今の私のことではないのに少し傷ついた今日この頃であった。