16【剣の才能!?】
昨日、誤字報告をして下さった方、有難うございます!
誤字が多く読みにくいと感じた方々、申し訳ありませんでした。
そして、昨日、読みにくいというコメントが来たのですが、この誤字のことなのか、それとも本文そのもののことですかどちらですかね?
本文のことでしたら、自分でも少しでも読みやすくなるように考えますが、まだまだ素人なのでこれからも読みにくいと感じることがあると思います。申し訳ありません。
よろしければ皆さんからも何かアドバイス的なものを頂けると嬉しいです。
それと誤字報告で主人公の名前をエレスからエレナにした方がいいとご指摘を受け、私もその方が良いと感じたので変えさせて貰います。
結局あの後、1キロほど走った。
もう私はヘトヘトで服が汚れるのも気にせずその場に寝転がっていた。
「はぁはぁ、もう限界です」
「エレナ様は本当に凄いですね。
この歳で1キロも走れる人はそうはいないですよ」
私はヘトヘトだと言うのに汗一つかいてないヴィルデさんが言った。
「そう言う、ヴィルデさんはまだまだ余裕そうじゃないですか」
「そりゃ、私は十数年鍛えていますからね。
この程度でバテたりしませんよ」
それもそうだ。
私とは年齢も鍛え方も全然違うのだった。
「ではとりあえず30分ほど休憩しましょうか。
その後あの木刀を振ってもらいます」
そう言ってヴィルデさんは私に合わせた小さな木刀を指さした。
「わかりました。
とりあえず休みましょう。
ロゼ、何か飲み物をちょうだい」
先程から端で私を見守ってくれていたロゼに頼んだ。
「こちらをどうぞ」
ロゼはすぐに私に飲み物を渡してくれた。
そして、ヴィルデさんとロゼと3人で話していると30分はすぐに過ぎていった。
「30分経ちましたね。
そろそろ始めましょうか」
「はい」
そう返事をして私は立ち上がり、小さな木刀を持ってヴィルデさんのところに向かった。
「それでは素振りをしてください。
型はそれほど気にしなくていいので思いっきり振り下ろす感じで」
「はい、やってみます!」
アニメや漫画で見たことあるやつをやろうかと思ったが、最初にそれをやるのは少しふざけていると思われるかもと思ったので、前世の学校の授業で少しやったことのある剣道の面を打つ動作を思い出しながら頭の上まで木刀を上げ、全力で振り下ろした。
ビュンッ!
と風を切る気持ちのいい音がなった。
「お!気持ちいい!」
「エレナ様!」
「は、はい!」
私は、木刀の人生初素振りに感動しているとヴィルデさんが私を大声で読んだので、ビックリして私の返事の声も大きくなった。
「エレナ様!
本当に木刀を握ったのは初めてですか!?」
ヴィルデは私の肩を掴みながら凄い表情で言ってくる。
い、痛いよ、ヴィルデさん。
「ヴィルデ様、お嬢様が痛がっているようなので手を離し、少し落ち着いてください」
ロゼが助け舟を出してくれる。
ロゼ、ありがとう!
「あ、エレナ様、すみません!」
「いいですよ。
でも痛かったのでこれからは止めてくださいよ」
「はい、もうしません。
それで、エレナ様は本当に木刀を握ったの初めてですか?」
「そうですよ。
握りたくてもお父様が許しませんでしたから」
「やっぱり凄いですね。
初めてでこんなにしっかりと振れるなんて」
「そんなにですか?
普通に振っただけですけど?」
剣道の振り方が良かったのかな?
「いいえ、初めて木刀を握った人が振ると絶対にどこかに変な力が入ったり、木刀を降るのではなく、木刀に振られたりするんです。
それを何度も何度も素振りをすることによって少しずつ無くしていくものなんです」
「へーそうなんですね」
前世の剣道の授業でやたら素振りをさせられていた理由が少しわかった。
「しかし、エレナ様はほぼ完璧です。
力の入れ具合、バランス、躊躇わずに振り切れる思い切りの良さなどの大体が出来てます。
素振りは基礎の基礎なので毎日行いますが、素振りに一日中、時間をかけることはしないで良さそうですね」
「ありがとうございます。
そう言って貰えて嬉しいです」
ヴィルデさんにべた褒めされて照れてしまう。
それに素振りばかりは退屈なのでその他のことを出来るのは素直に嬉しい。
「とりあえず、今日は初日ですし、結構走ったりしましたのでしっかりと体操して終わりにしましょう」
「はい、ありがとうございました!」
剣術の初授業はこうして終わっていった。