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大鴉の恩返しは傍迷惑  作者: noll
気泡編
74/84

恋物語の始まりは


 人魚。それは主に、西洋に伝わる伝説の生き物。しかし、人魚とは東洋にも多く伝承が残されており、その姿形は国ごとによって異なる。この話に出てくるのは西洋で一般的に知られている人魚をイメージしてくれると助かる。上半身は人間で、下半身は魚類。まあ、半魚人と考えてくれればいい。そんな人魚は、もちろん下半身が魚類なのだから水の中で生活している。そうしなくては、鱗が乾いてしまい酸素を取り込むことが出来ないからである。人魚の鱗は、水中にある極僅かな酸素を吸収して呼吸を可能としている。そのために、水中が汚れることをなによりも嫌う傾向を持つ。そのせいか、時は昔。彼の有名な海賊が登場するほどの時代。海に住むほとんどが、地上に居る人間を毛嫌いしていた時の事。

 人魚たちは地上の人間と呼ばれる生物から身を隠すため、水底のさらに深い深い底で暮らしていた。しかし、そこは水底とは思えないほど光り輝いており、さらには草木まで生えてユラユラと波に揺られ気持ちよさそうにしていた。

 さて、皆は知っているであろうか。長靴の形に似ていると有名なイタリア。そんなイタリアにある水の都、ヴェネチア。なんとあの水の底には、隠されたもう一つの街があった。地上の人々でさえも知らないその街。しかし極稀に、水底に居る人々が地上の人々に扮して現れているのは御存じであろうか。

 ――さあ、御立ち合い。これから始まる話は相容れぬ二人の奇妙な恋物語。運命はどちらの望みに転がるのか。知る者は神か道化か。さあさあ、始めよう。これは水底に住んでいる一人の人魚の話。


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