前へ目次 次へ 45/84 母の魔法 ああ、南瓜で作られた馬車に乗ってやっと父が王城へと旅立つ。従者の中には、我が家で飼っている愛猫の”まんじゅう”と”だんご”の姿があった。だんごの方は食い意地はっているせいかデップリと太りに太った従者になっている。対するまんじゅうは毛深いせいか、鬱陶しそうに風に靡く前髪と格闘していた。あの猫二匹が母の魔法のお陰で人間もどきになれたが如何せん可愛気が無い。ふてぶてしさしか見えない。まことに残念すぎる。やはり猫は猫だ。ありのままの姿で十分だ。