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少女  作者: 植田真美
第一章
3/5

二、少女は賢かった side有理沙

 小説投稿初心者の植田真美です。

初心者で大変読みにくい者となっておりますが最後まで読んでいただけると幸いです。

 私は心配だった。というのは最近私の親友である彩夏の様子がおかしいのだ。昔は表情も豊かで接しやすい彼女だったが、最近になってからはほとんど表情の変化がないのだ。何かあったのか、と正面から聞くことはできない。なぜなら、彼女は昔から傷つきやすく、些細なことでも萎縮してしまうからである。特に自分のこととなると「自分のせいで周りに迷惑をかけている」と言ってひどくおちこんでしまう。そんな彼女を見るのは親友である私としても心が痛む。だがその一方で彼女を救ってあげたいと思う気持ちもある。どうすれば彼女を傷つけずに救うことができるのか、どうすれば彼女を解放してあげられるか、必死に考えた。私の導きだした答は彼女のそばにいてあげることであった。


 そもそも私たちが知り合ったのは小学二年生のことであった。私は当時見ていた戦隊ヒーロー系のものに影響され人一倍悪に敏感だった。

 ある時学級のいじめっ子たちが一人の女の子を囲んでいた。

「ちょっとあんたたち、女の子をよってたかっていじめるなんてみにくいよ」

「ちっ、また有理沙だ」

「そういういいかたはないんじゃないかな」

こういうやりとりが多々あった。

「大丈夫?怪我はない?」

そうその女の子に問いかけた。

「うん大丈夫、助けてくれてありがとう」

「そう。ならよかった」

そう言ってふと、右の方を見てみると、雑巾が散乱していた。そうださっきまでは清掃の時間だったのだ。でもなんであれほどまで散らかっているのだろうか。そう疑問に思った。

「あの雑巾はどうしたの?」

そう彼女に聞いてみた。

「うんあれはね、さっきの男の子たちが遊んでいてあんなふうになったの」

「だったらどうしてあなたはここにいたの」

少し疑問に思ったので聞いてみた。すると彼女は、

「それはね、わたしは向こうの廊下を掃除していたのだけれど、おわって、教室に帰ろうとしたの。そしたらあの男の子たちが遊んでたから注意をしたの。そしたらあんなことになっちゃって。情けないよね」

その時私は感じた。

「そんなことないよ。あなたは正しいことをしていたよ。だからそんなに気を落とさないで」

彼女は、

「でも私、あなたに助けてもらっちゃって、あなたの貴重な時間をうばってしまったし」

「・・・」

彼女もまた、私と同じように正義を貫くものだと。

 それから私たちはすぐに仲が良くなった。話があった。自分を理解してくれる人ができた。私は単純にうれしかった。

 二人で皆に言えば私たちの声はしっかり周りに響いた。そして、行動を改めてくれた。二人でやれば何もかもうまくいった。そしてこれからもうまくいくはずだった。そして、これから先もうまくいくはずだった。

 しかし、神様は実に残酷だった。急に私たちを見捨てたのだ。

 小学三年生になってから、急に周りは私たちの声に耳を傾けなくなった。

「あれ、あれ、なんで周りのみんなは私たちを見てくれないの。なんで、何で」

彩夏は今にも泣きそうだった。そんな彼女を見ていると私の心まで痛くなってきた。どうにか彼女を笑顔にしてあげようとした。

 当時の私は友人が多くいた。その中でも最も私を理解してくれた子に頼んで彩夏を遊びに連れて行ってあげた。彩夏には友達があまりいなかったし、あまり遊びにも行かなかったそうなので、あまりうまくしゃべることができなかったそうだ。しかし、たくさん一緒に話しているうちにだんだんとなじみ、楽しくしゃべることができたそうだ。

 その次の日から彼女は学級の者とたくさん話した。友達も前よりは増えたそうだ。そんな彼女の笑顔を見ると私もうれしくなった。彼女の笑顔はこんなにも素敵なものだとその日初めて知った。

 ある日私たちは一緒に考えた。世界についてを。頭の回転の悪かった私は全然考えることができなかった。彩夏の方を向いてみると、とても、何かとても恐ろしいものが見えているかのようにおびえていた。私にはわからなかったが、きっと何か恐ろしいことを考えてしまったのだろう、その程度しか私は考えることしかできなかった。

 次の日から彼女はたまに恐ろしいものを見ているかのような表情をするようになった。その頃の私は馬鹿であった。また彼女が恐ろしいことを考えているのであろう、そう思っていた。

「あんまりいろんなことを考えない方がいいよ。ストレスもたまるだろうし、頭も疲れちゃうだろうし」

そう声をかけてあげたのだが、

「・・・ありがとう」

そんな力ない返事しか返してくれなかった。

 私はどうしても彼女が何を考えているか知りたかった。それを直接彼女に聞くなんて、とてもじゃないができない。これは自ら答えを導き出す必要があるのだ。だがそんな簡単に答えが出るような問題ではない。そもそも、私たちが考えている問題と言うのは明確な解があるような問題ではないのだ。それこそが私の単純な脳では難しいことであった。

今まで彩夏とは協力し合ってきた。しかし、今回に関しては彼女を頼ることはできない。私は彼女に追い付こうと必死で考え、解を導き出そうと思った。だが、どうしても無理だった。この解を考えてはいけない、そう彼女から感じていた部分があったからだと思う。そんな自分にも打ち勝ち、解にたどり着こうとした。私は少し自信の頭を過信していたのかもしれない。私ではたどり着くことができないであろう遥か彼方なものであったからだ。


 どうも。小説投稿はじめての植田真美です。

まだまだ初心者で分からない点も多く、語彙力や文章力があまりありません。

これからたくさんの作品を書いて勉強していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

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