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加賀見 玲

特別ではないが、



※※※※※※※※※※※※※※※


ほんの少し、私の話をしましょう。


加賀見玲は容姿は平凡、学力は中の上、運動神経抜群。


とは中学生のとき言われた言葉。


実際、自分で言ったら終わりだけど運動はかなり出来る方で体育や大会はかなり活躍したと思う。


特に体育祭は死ぬ思いをしたことがある位に・・・。



そして、薄々と言うか分かりやすいくらいに想像できると思うが、私は武術を習っている。


母親がいろいろとやっていたのでやらされたのだが、私には武術が合っていたらしく他のスポーツより伸びが良かった。


そのせいで〈最強の番長〉、〈女夜叉〉等不名誉な称号を戴いたが。


面白がってつけたとある先輩の事は絶対忘れない。


そう、別段私は特別な子ではなかった。



ただ、喧嘩は異様に強くなってしまった。


・・・仕方ない事だけと思いたいけど。






そう、こんな風には・・・。





「牙城のダアホ・・・。」


「あぁ?コイツらが襲ってきたのがわりぃんだろ。」



そうだけどさぁ・・・。


「もう少し手加減を・・・。」


目の前には閉じ込めていた空手部の先輩達の屍・・・。


「何責任押し付けようとしてるんだ?

一人はテメェーだろ。」


・・・はい、そうです。


襲ってきた3人の内一人は投げてしまいましたよ・・・。


けど、不可抗力!!正当防衛だよ!!


と、心の中で叫んでみる。



「つか、コイツらは何なんだよ?」


「さっきの奴等とは別のやつ。」


逆上せた奴等の中から一人選び、上着を探る。


おー、ビンゴ。


「・・・またか。」


私が取り出した物を牙城も覗いてくる。


「手・・・出すなよ?」


「テメェー、ふざけんなよ。」


「出したら、お前鬼ごっこから除外する。」



私の言葉に牙城は黙ってしまう。


知られてはいないが、あの鬼ごっこは意外に複雑なのだ。


「・・・テメェーは何時になったら俺のモノになるんだ?」


牙城が小声だが私に聞こえる声で言っているが反応はしない。


牙城もそれをわかっている。



皆知ってるのに知らないふりをする。




私は誰も好きにならない。





それは絶対なのに・・・。
















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