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球技大会~一週間前~


漸く書けました!



何か、私が考えてた話と違ってきてますしおかしいですが読んでくださると嬉しいです!




さて、どうするかね。




※※※※※※※※※※※※※※※※





「先輩、あまり篠原先輩に近付かないで下さい。」


「それは私に言わないで、篠原本人に言いなよ。こっちに言われても迷惑。」





私の返答がお気に召さなかったらしく、リーダー格の女の子は黙り込みただ私を睨み付ける。








事の発端は登校時。

下駄箱の中に手紙が入って居ると思ったらそれは呼び出しだったと言うこの分かりやすすぎる展開。


昼休みに屋上ってベタベタだろう。

因みにその手紙は今日が初めてではない。三週間前位からずっと続いているのだが、私はそれを悉く無視をしていた。


入っていた手紙は男子の下駄箱に入れて適当に流していたのだがとうとう乗り込まれてしまったのだからしょうがない。



たかが女子相手に怯える事はないが、正直に言うと女子の相手は面倒なのだ。




特にこう言う奴が。



「どうにも出来ないからって殴る奴って・・・篠原の一番嫌いなタイプ、だよ。」


「・・・!?」



リーダー格の女の子が私に平手打ちをしようとするも、簡単に止めてしまう自分がちょっと哀しいかな。


女の子達は驚いて固まっている。



まぁ、正直去年の私の仕出かしたことを知ってる奴等はこんな風に私には仕掛けて来ない。



「いい加減引いてもらえないかな?面倒なんだけど。」



「・・・!?」




手を掴んだ子の後ろに回り、手もそのまま締め上げる。


痛みに顔を歪める女の子を見て他の女の子達は顔を青ざめる。



「それに、後ろを見てみな。」



私の一言で一斉に後ろをみる。そして、全員が短い悲鳴を上げて固まる。



振り返った先に見えたのは、屋上の扉に持たれる様に立っている男が一人。



ただの男だったら良かったのだが・・・。


「・・・波瀬先輩。」



震える声でその男の名を呼ぶ。



波瀬は何も言わずこちらに来る。



目の前に居る女の子達を無視し、私の方に来る。



「助けて下さい!加賀見先輩にいじめら

「僕の前で玲ちゃんの悪口を言わないで。」



見た感じの状況だと、私が明らかに女の子達をいじめてる様に見えるだろう。


そう考え、女の子も波瀬に助けを求めたのだろう。


少しでも自分の立場を良いものにしたいが故に。


残念ながら波瀬には全く通用しないが。



てか、相手が悪すぎる。




「最近、玲ちゃんの様子がおかしいと思っていたけど君達のせいだったんだ。」



声は特に荒立っている様子もないのに背筋に悪寒が走るほどゾッとする何かを感じる。


表情もいつもの無表情だが、視線を冷たく感じる。



静流、と言う名前を持ってはいるがコイツはかなり気性が激しいのだ。


コイツの何かに当てられて震え始める女の子達。


自業自得だが、流石に可哀想になってきたので掴んでいた女の子を離す。


「コイツ、怒らせたら面倒だから早く行きな。」



その一言を聞いて慌てて扉の方に駆け出す女の子達。



必死に逃げるその姿に呆れを覚えるも、何も言わなかった。


それより、問題は波瀬だ。


どうしようかと思いつつ波瀬の方を見ようとすると、身動きが取れなくなった。


正しくは波瀬に抱き締められたのだが。


「玲ちゃん・・・。」




「わかってる、どうせ懲りずにまた仕掛けてくるだろうね。」


ああ言う女子はかなりしつこい。


それを波瀬はよく知っている。



「心配しないで良いよ。何とかなる。」



私の一言に波瀬は何も言わなかった。


まぁ、仕方のないことなので何も言わない。


この体勢も正直やめてほしいのだがこんな状態じゃそれも言えない。



現に、篠原が同じ様に屋上の扉の横に居るのだが何も言わないのだから。



「・・・そう言えば。」


「ん?」


「あれはどうするの?」



あぁ・・・。



「どうもしない。ほっとけ。」


「そう。」



まだ、何もしてきてない。


だから、ほおっておく。





球技大会・・・前途多難だ。





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