先輩にまたたび酒を飲ませてみた β (v`▽´)v
『幼馴染にトマトジュースを飲ませてみた』第二弾
『先輩にまたたび酒を飲ませてみた』です。
続編完成です。よく分からない人は、前作から見て貰うといいと思います。
まぁ、だいたい一話完結にしてあるので、わかると思いますが
それでわ↓
…こんにちわ…。前回、『幼馴染にトマトジュースを飲ませてみた』通称『α-アルファ-』を実行し、逆に痛い目にあった【相手に仕返し研究部】部員です…
最近、幼馴染がヴァンパイアになって私の貞操をつけねらうものだから、ただいま絶世寝不足中です。
誰か変わってください…!
そこ! サッ と顔を背けるな!!
ふぅ…。とりあえず、寝不足だけど部活はしっかりやりますよ!
とりあえず、今日は私の先輩に、私の個人的な憂さ晴らしに付き合って貰うことにします。
名づけて、『私の憂さ晴らしの為に、先輩に酒を飲ませてみる』通称『β-ベータ-』
先輩には悪いけど、今日は私の憂さ晴らしに付き合って貰う!!
その為に、あなた達新人にも協力して貰うわよ!!
もちろん!そこの見学者君にも!!
だ!か!ら!そこっ!めんどくさそうな顔をしない!!
ということで、先輩、連れて来てね。お酒の方は私が用意するから。
…めんどくさそうな顔していいの~。あのイケメンの先輩よ?酔ったら…どうなると思う?
そうそう。その調子。前みたいに終わったら報告するから。あと、先輩ここに連れて来てね!
じゃあ、明日の朝報告!それじゃあ、解散!!
そのときの私は、気がつかなかった…また、厄介ごとが降りかかってくるなんて…
* ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ *
そして、作戦決行の時間がやってきた。
「よっ!元気してたか?俺がいなくてさびしかっただろう」
今、私の目の前で俺様っぽいオーラを発揮させている人物が私の先輩であり、元【相手に仕返し研究部】の部長である。
ちなみに、先輩は陽気な雰囲気が似合う猫目のイケメンです。
これを知ったとき、私は「どうして…リア充ばっかり…」とたそがれてたっけ…。
そんなことより、作戦!作戦!
「いえ。特にいなくても問題はありませんでしたよ」
「ははは。相変わらず、お前は言うことがキツイなぁ…」
「事実ですからね。さぁ、入ってください」
乾いた笑いを出していても絵になるため、妙にムカツキ、言葉での暴力を私はしていた。
あ~…たしか、前もこんな風にムカついて言葉の暴力を多様してたっけ…。
閑話休題
「で?今日は何の用で俺を呼んだの?」
なんでみんな同じことを質問するかな~…
私って、そんなにみんなを何の用も無しに呼ばないのかな…。いや、みんなといっても少数だけど。
だが、今回は言い訳を作ってある。
「ちょっと、相談に乗ってほしいんですよ。ほら、飲み物も用意しましたし」
そういって、私はお父さんがお母さんに内緒で飲むために隠していたのを盗んできた酒(見た目普通)を
先輩に差し出す。
「おっ!気前いいじゃん!じゃあ、相談に乗ったあとに飲も「いまからで!」おっ、おう…」
首を捻りながらも、先輩は私の持ってきた酒を飲む。
私は、 ワクワク しながら先輩を見る。すると、私の目にありえないものが映った。
それは、注意書き。よく見てみると…
※これは猫用のまたたび酒です。とても苦いので、人間には飲ませないでください。
…ってことは、今先輩が飲んだのはまたたび酒ってことで…
ええええぇぇぇぇえええええ!?!?
ちょっ、待ってよ!?もう先輩飲んじゃったよ!?どうする!?
とっ、とりあえず謝ろう!うん!そうしよう!(混乱中)
「先輩!すいません!それ、またたび「にゃぁ~ん♪」……へ?」
さっきは混乱してて気がつかなかったけど…
頭から生えた猫耳。背骨のとぎれているところに二股の尻尾。
今の先輩の姿は…
「化け猫…って、まったく同じパターンじゃないかぁぁぁ!!」
すると、酔っている先輩の猫耳が動き、こちらへ振り向いた。
「同じパターンって…ど・う・い・う・こ・と・?」
その姿は酔っており、声もドスがきいているわけでも無いのに、私は背筋が凍った。
こ…これが三年の威厳というものなのか…!!
「は~やく答えてくれない?」
「ない?」の部分って「にゃい?」とか言わないんだ…とか場違いなことを考えながら、私は幼馴染のことを話した。
そして、そのころには先輩の酔いも覚めていた。
「ふ~ん。ようする、そのヴァンパイアに仕返しが失敗したから、代わりに俺を憂さ晴らしに使おうとして、逆に自分が同じ状況になったわけか…」
「うっ!…返す言葉もございません…」
前の部活の時とは逆に、私が先輩に問い詰められている。
「…まさか俺と同じ獲物を狙う奴がいたとは…」
「へ?何かいいました?先輩」
「別に何でもないよ。そ・れ・よ・り…」
そこで、先輩は私に獲物を狩る動物の様な目線で見てきた。
…な~んかやばい気がするのは私だけですか…?
「俺をこんなにして、お前がこんなになったのは、自業自得だよな?」
「はい…。仰るとおりです…」
「んじゃあ、俺はお前に謝礼を求めていいわけだ」
はいビンゴ~。最近、勘が冴えて来ました。きっと、幼馴染に毎夜襲い掛かられているからかもしれません。なんか嫌だけど…
「で?謝礼はな「餌」…は?」
「だから、餌。つまり、お前を食べたいって意味」
…え?まさかのここに来て私ゲームオーバー!?どこで死亡フラグが私に立った!?
「大丈夫大丈夫。死ぬとかの食べるじゃな…ってえぇ!?」
死ぬとかじゃないといった瞬間、私は先輩…いや、エロ猫に机を投げた。
「この……エロ猫ぉぉぉおおお!!」
そういって、私は周りの物をあらかた投げた後…逃走した。
「ちょっ、いくら俺が避けれるたって限界が…って、逃走!?」
こうして、私の貞操を付けねらう輩がまた…増えた。
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以上…報告終わりです…
そこっ!可哀想を通り越して呆れた目線を投げつけない!!
まぁ、そんなわけで、私はヴァンパイアとエロ猫に追われる日々になったわけだ。
…なんか、私が誰かに飲ませようとすると毎回おかしな結果になるんだけど!!
…私って、飲み物の神様かなんかにのろわれてるの…?
そして、私はさらに減った睡眠時間を補うため、机に突っ伏した。
これから、本当に飲み物の神様にのろわれてるんじゃないかと思うくらいなるなんて思いもしないで…
誤字・脱字があれば報告してくださると嬉しいです。
第二弾です。第三弾もありますので、気に入ったらみていただけると嬉しいです。