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小桃が思うこと  作者: 小桃 綾


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22/25

小学六年生の私へ

 今日いかすみこさまのエッセイを読んで、書いてみようと思い立ったものです。

 過去に戻ることはできませんが、もし手紙が書けたらと思いまして。

 こんにちは。


 小学六年のあなたは今頃、両親と一緒に雪が積もる山へ行ってシイタケの収穫を手伝っているでしょうね。寒い中お疲れ様。並べて乾燥機に入れれば今日の作業は終わりだから、もう少しだけ頑張ってね。


 雪が溶ける頃には海でワカメの収穫作業、それが終わる頃にはお米の育苗作業、年中続く家畜の世話。手伝いばっかりでイヤになってるよね。キツい作業がイヤで、遊んでる同級生たちの話を聞いてもっとイヤになって。


 でも、あまり口には出さないけどお父さんもお母さんもすごく喜んでるんだよ。あなたが大きくなったら当時の思い出話と一緒に聞かされるから。近所の人が貴女のことを褒めるのを、お父さんもお母さんも自分のことのように喜んでるから。

 その大変だった思い出は、将来必ず、『良い思い出』になるから。



 あと数カ月したら中学生だね。

 暗い話をするのは気が引けるけど、そこからの三年間はもっとツラい思いをすることになるの。

 イジメや腹痛に苦しんで、それを誰にも相談出来なくて。理解してもらえなくて。どうしたらいいか分からなくて良くない方法も頭に浮かんで。

 でも、どうか生き延びて。

 三年間耐えた後の高校生活は、良い友達が出来て、すごく楽しく過ごせるから。腹痛はずっと続いてるけど、大人になっても思い出すくらい、楽しい三年間だから。


 あ、言い忘れちゃった。中学生になってやり始める吹奏楽。もし時間があったら真剣に練習してみてね。

 部活の課題曲とは別に、あなたは趣味で耳コピしてゲームミュージックを練習し始めるの。それをずっと続けられたら、もしかしたら将来何かの役に立つかもしれないよ。



 高校を卒業したらあなたは実家を離れます。その選択を良いとも悪いとも言えません。

 大変な思いをすることになるけど、実家を離れることで両親の大切さを知ることにもなる。それはきっと、一緒に過ごしていると気付きにくいことだから。

 一つだけ言うとしたら、あまり遠い場所には行かない方がいいよ。帰りたくても帰れないことになっちゃうからね。



 大人になって生活するあなたには何も言うことはありません。自分の考えを持って、自分の人生を歩んでいるから。

 小さい頃にこれを読んで、毎日をしっかり考えながら過ごしてきたあなたなら、少なくとも私より明るい日々を過ごしてるはずだから。


 大丈夫。ちゃんと生きれてるよ。



 って言いつつも、最後に一つだけ言わせて。

 大きくなって自分でお金を稼げるようになってから手を付けるMIDIは、GS音源に拘らずXG音源を試してみて。SC-55mk2やSC-88VLまではいいけどSC-88Proは使いこなせなくて高い買い物になっちゃうから。感想は大きくなったあなたが、小学六年のあなたに手紙を書いて教えてあげてね。

 自分宛ての手紙ですが、誰かの心にも届いたら嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
 な、なんというか、いろいろと凄い小学生だったんですね……。
自分自身への手紙は良いですね〜。 (*´ω`*) 辛い時期を乗り越えたからこそ親にも感謝できたのでしょうし、辛い時期はいつか終わると心に刻んで日々、前に進みたいですよね! (・∀・)
う~ん。 どこも中学くらいのイジメが多いんだなあ。 そんな事をするヤツはぶん殴りたい!(▼皿▼)! ワタシも6年くらいの被害経験があるから、ちょっぴりトラウマン(・_・;)
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