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レイは高速で元へ来た道を飛んだ。

「追っては来ないか。間抜けが」

すると、さっき入って来た空間の歪みが見えた。しかし、少しづつ小さくなっていった。

「レイ。急げ」

無くなる前になんとか入り、元の世界へ戻った。

「谷川先生。お疲れ様です」

工藤が駆け寄った。

「無事に三日月さんを捕まえましたよ」

レイの腕の中で明楽は眠っていた。

「とりあえず戻りましょう」

「そうですね。目覚めてしまって暴れてしまったら危ない」

工藤はレイに跨がった。

「それじゃ、戻るか」

レイは勢いよく飛び、学校へと向かった。

「それにしても、うまくいきましたね」

「あぁ。それと、あの男が生きていたとは。ライトの甥…クロが」

「でも、こうして確保できたし。ただ、襲撃してくるかもですかね?」

工藤は警戒した。

「多分な。その時には君にクロの殺害を頼むよ」

「任せてください。あいつ、弱いんで」

しばらくすると、学校に着いた。レイはゆっくりと着地し、明楽を谷川に渡した。すると、レイは小さくなり、谷川の肩に登った。

「三日月さんはまだ眠っている。とりあえず、監禁しておきましょう。気がついたら話をしないと」

谷川と工藤で明楽を校長室にある監禁部屋へ運び、鎖で繋いだ。

「とりあえず、片付けしましょう」

「はい」

「工藤くん。くれぐれもここの監禁部屋の情報は吐かないように」

「わかっています」

監禁部屋に施錠をし、谷川と工藤は片付けに取り掛かった。

「…」

二人が校長室を出たあと、レイは外に飛び、監禁部屋についている小さな窓を眺めた。

「明楽…お前…」

まだ明楽は眠っていたが、明楽に何か異変がある事をレイはこの時見破ったが、谷川はこれに気づくことはできなかった。

「まぁ…いい。あいつの物にされるより、お前がその道を進んだならそれでいい」

そう言い、また校長室に戻り机の上で丸くなった。



「クロ。みんな異常なし。城は強風で所々傷だらけだが問題ない」

「そうか。ありがとう」

クロは部屋で悩んでいた。明楽を救出するにはと。

「どうすれば…ただ、行くなら夜…」

横でウルフも考えていた。

「この前みたいに、全員は連れて行ったほうがいいよね」

「あぁ…ただ、明楽が暴走したら、誰も止められない。ましてや…」

「ましてや…?」

ウルフは疑問に思った。クロは悩みすぎて頭を掻いた。

「うーん。なるべく、明楽確保って時に兵士を出して、移動する時に護衛って形がいい…」

すると、ウルフが閃いた。

「あ!兵士消せばいいじゃん!」

「…お前いいこと言うじゃん。天才」

「でしょ〜」

「よし。兵士たちにも話すか」

クロは立ち上がり、ウルフと一緒に大広間へ向かった。大広間には兵士が集められていた。

「急遽集まってもらって申し訳ない。先ほど侵入者が現れて、明楽が連れ去られてしまった」

兵士たちは真剣な眼差しでクロを見ていた。

「犯人は、皆も覚えているであろう。俺の叔父。ライトを殺した張本人。谷川だ。谷川は明楽の力を欲しがっている。明楽の力は強力で、この世…いや。この星自体をなくす力を持っていると言われている。谷川たちは、明楽の力を使って世界を支配するだろう」

兵士たちは驚いた。

「そこで今日の深夜。明楽を救出しに行く。明楽は、俺の大事な人だ。そして、この城のファミリーでもある。ただし、相手も我々がくる事を想定して準備していると思う。兵士たち。そして…」

クロはウルフを見た。

「この城にいる全員をこの世に連れて行き、明楽を救出しに行く。みんな。俺に協力してほしい」

クロは皆の前で頭を下げた。

「クロさま。頭あげてください」

「みんなで明楽さんを救いに行くぞ!」

「谷川…許せない!」

口々に兵士たちが声を上げた。

「ありがとう」

クロは頭をあげた。

「それで、作戦だが…」

クロは作戦を丁寧に説明した。皆がメモをとりながら、話を聞いた。

「よし。今夜よろしくお願いします!」

その声に皆が返事した。


「クロ。なんであんたがそんなに冷静で落ち着いてるの?」

部屋でウルフがクロに話しかけた。

「…」

クロは無言だった。

「あんた…まさか…」

ウルフの驚きにクロは目を逸らした。

「いつ貰ったのよ。なんで言わなかったの!」

「明楽から二人っきりになれるところに行きたいと言ってな。年末だ。明楽自身から俺に力の一部を…」

「でも、それと今回の何があなたを冷静にできるの?」

クロは椅子に腰をかけた。

「仮契約の身だが、あいつらが無理やり明楽から力の一部を貰おうにも、俺がもう受け取っている以上できない。一度っきりだ」

そう言うと、クロはライダーの本を取り出した。

「最近。三日月龍やライダーについて調べてた。明楽がなぜ俺に託したのかって。それは、仮契約でも、他の奴に力の一部を譲ることができないとわかってだ」

「じゃぁ、明楽ちゃん」

「あいつらに囚われてるが、あいつらの思惑はできないってことだ。だが、尋問や拷問はしてるだろう。だから、準備が整い次第明楽を救いに行く。尋問や拷問は許せない行為だ」

「そうだったの…」

「だが…一つ疑問が残っている」

クロは大きく息を吐いた。

「明楽が暴走したら、俺はどうなるのかわからない」

「だからさっき…」

ウルフの疑いが晴れた。

「とりあえずあいつらを捉え次第、地獄以上の事をする。いいな」

ウルフはニコッとした。

「それは、私のお仕事。任せてね」

「頼むぞ」

そう言うと、クロは窓を見た。

「明楽…待ってろ」

そう言うと、武器である手甲鉤を準備した。


いつも読んでいただきありがとうございます。

終盤に入って来ました。作者としては寂しい気持ちもありますが、最後まで完成させたい一心で書いていきます。


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