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早朝の校庭。

「工藤くん。準備はいいですか?」

「はい。準備できています」

工藤は小さいコンテナを抱えてた。

「よし。それを鞍に繋げたら出発するぞ」

工藤はレイにつけている鞍にコンテナを繋げ、跨った。谷川もレイに跨り、レイに指示を出した。

「とりあえず、最速で見つけろ」

レイは舌打ちしながらも、大空に向かって羽ばたいた。雲の中をしばらく飛びながら、レイは歪みの気配を探していた。

「工藤くん。しばらく時間かかりそうですな」

「そうですね」

レイは速度をあげた。強風を谷川と工藤は耐えていた。

「谷川先生。明楽はどのように捉えるんですか?」

「とりあえず無力化します。眠ってる間に拘束して連れていきます」

「なるほど」

「三日月さんの力を手に入れれば…」

すると、レイが唸った。

「見つけたのか」

谷川の声にレイは無言のまま、降下した。雲を抜け、とある島に目が入った。

「小島…ですか」

島の浜辺にレイは着地した。谷川と工藤はレイから降りた。

「レイ。どこら辺だ」

そう言うと、レイは島の中に向かった。木々が生い茂り、蒸し蒸ししていた。

「工藤くん。行きましょう」

レイの後を追った。しばらく歩くと、レイの足が止まった。

「…」

「ここか?」

目の前には木々がない空間だった。レイが睨むと、空気が変わった。

「…」

「なんだ…」

すると、何もない空間が少しづつ歪んだ。

「工藤くん。準備を急いで」

「はい」

コンテナから特殊な器具をだし、一つはレイの鞍にくくりつけ、一つは工藤が手に持った。

「紐だと足りないかもしれないので、これだと帰りに俺がいる方角へ飛ぶと光がでます。それと、コレは距離は関係ないので、はるか遠い宇宙でも通用できます」

「なるほど」

谷川はレイに跨った。

「工藤くん。待っててください」

「はい」

レイは空間の歪みの前に来た。

「行くぞ。レイ」

するとレイの目が血のように赤く光った。そして勢いよく歪みの中へ入った。



明楽はシャワーを終え、着替えた。

「ウルフさんに怒られちゃったな…」

少ししょんぼりしながらも、クロの部屋へ向かおうとした。

「っ…!」

ふと明楽の身体が硬直した。

「やめて…」

しかし身体が言うことを聞かない。

 見つけたぞ…

明楽は城の外へ歩き出した。明楽の目が血のように赤くなった。


「コレでいいだろ。あとは頼んだ」

「ありがとうございます」

クロの部屋から兵士が出ていった。

「明楽…遅いな」

心配していると、雷が鳴った。

「!?」

クロが警戒すると、外にいた兵士が大声で叫んだ。

「侵入者がこちらにものすごい勢いで来ています!」

その声で兵士たちは戦闘体制に入った。すると、ウルフが部屋に入って来た。

「クロ!明楽ちゃんがいないの!」

クロは外を見ると、門の前に明楽の姿があった。

「しまった…!」

勢いよく部屋の窓に突撃し、外に出た。ガラスがクロの頬をかすった。魔法で空中を駆け抜け、明楽の元へ走った。

「明楽!」

黒い物体が門の目の前に来ていた。すると、何かの断末魔のような声が城全体に響いた。

「なんだ…?」

心が悲しみに包まれそうな感触になった。

「三日月さんを確保する!」

そう叫び声が聞こえると、明楽の身体に鎖が巻き付いた。明楽は無抵抗だった。

「待て!」

クロはワイヤーを取り出し、明楽に向けてワイヤーを投げたが、黒い物体が翼で暴風を起こした。

「チッ…」

ワイヤーは明楽に届かず、クロは無抵抗のまま飛ばされ壁に激突した。明楽はそのまま黒い物体に確保されてしまった。

「レイ…行くぞ」

レイは来た方向へ飛び出した。

「…はっ!クロ!」

明楽は気がついたが遅かった。

「お前は眠ってろ」

レイのドスの聞いた声で、また明楽は眠った。


「クロ!」

ウルフがクロに駆け寄った。

「クソ…」

なんとか立ち上がった。

「兵士の状況確認を至急してくれ。それが終わり次第、皆を大広間へ集めてくれ」

「わかったわ」

「一刻も早く明楽を助けに行くぞ」

「そうだね」

ウルフは兵士たちに指示を出し、動いた。

「こんな一瞬でやられるとはな…」

クロは驚きつつも、冷静に考えた。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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