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「工藤くん。いよいよ明日ですね」

夜の校長室。谷川と工藤がいた。

「そうですね。こっちは準備完了です。明日持って来ます」

「よし。わかった」

「所で、明楽はどこに収容しますか?」

工藤は疑問に思った。

「この部屋の裏に、監禁できる場所があります。皆にバレることはありません。万が一暴れたとしても、脱出は不可能だと思います。龍の姿にならない限り…」

「なるほど」

「まぁ、暴れたり、龍になった所でレイが抑えてくれればいいんですがね」

谷川はレイを見たが、丸くなって眠っていた。

「明日は学校自体休みでよかったですね。生徒たちに見られなくて済む」

「俺は出勤ですが…」

「成功したら、休日出勤で弾みますよ」

「よろしくお願いします」

工藤は部屋から出ようとした。

「所で工藤くん」

谷川が止めた。

「なんでしょう?」

工藤は谷川の方に振り向いた。

「薬は、ほどほどにですよ」

工藤は口角をあげた。

「わかってますよ」

「では、明日。よろしくお願いします」

「はい」

工藤は部屋を出て行った。



夢を見た。

「明楽…」

明楽は暗闇を走っていた。誰かに追われていた。

「やだ…」

ヘトヘトになりながらも走った。

「見つけた…」

黒い手が明楽を捕まえた。

「えっ…」

明楽は暗闇に包まれた。明楽は悲鳴をあげた。それと同時に目が覚めた。

「はぁ…はぁ…」

汗が酷い。

「明楽…?大丈夫か?」

クロも目が覚めた。

「うん…怖い夢みた」

また布団に入った。クロは明楽を抱きしめ、頭を撫でた。

「大丈夫だ。俺がいる」

「うん…」

しかし怖くて眠れなかった。

「クロ。眠れない…」

メガネをかけ、窓を見た。

「もう朝か。朝イチに稽古でもするか?付き合うぞ」

「うん。やる」

二人は起き上がり、お互いの武器を手に取った。

「朝から激しくするか!」

「いいよ!」

稽古場につき、武器を構えた。

「…行くぞ」

「うん」

静寂が走ると、同時にクロと明楽はぶつかった。激しく金属がぶつかり合う音が稽古場に響いた。

「いい反応だ」

お互い一旦距離を取り、またぶつかり合ったと思ったら、激しい斬り合いになった。

「全部かわしてみせる!」

明楽は加速して行った。

「ほう…やるな」

クロも加速していき、お互い譲らなかった。不意にクロは明楽を突き飛ばした。

「っ!?」

一瞬でポケットからワイヤーを出し、手甲鉤に絡ませ先端を口に咥えた。

「かわせれるかな?」

明楽にめがけて手甲鉤に絡まったワイヤーが無造作に伸びて来た。まるで蜘蛛の巣のようだった。

「いける」

明楽は二本の刀を握り直し、明楽は回転しながらワイヤーを切り裂いた。

「ほう…」

そのままクロにめがけて刀を突きに行った。クロも手甲鉤で受け止めたが、威力が強い。耐え切れずに弾き飛ばされた。

「ぐぅ…」

手甲鉤を地面に刺し、威力を弱め着地した。

「こんなに強くなったんだな」

明楽は構えた。

「えぇ。クロとウルフさんのおかげよ」

クロも手甲鉤を構えた。

「もう一度、ぶつかり合うか」

一瞬の静寂が走った後、また二人はぶつかった。その衝撃で城が一瞬揺れた。


「んグァ!」

ウルフが揺れで目が覚めた。

「な…なんなの?」

寝ている時に垂れていたヨダレを拭き、部屋を出た。クロの部屋へ向い、ドアを開けた。

「クロ、明楽ちゃん。イチャイチャしすぎじゃ…」

しかし誰もいない。

「ん?」

ウルフは稽古場へ向かった。そこには激しく斬り合いの真っ最中の二人の姿があった。

「朝から元気ね…」

大きなあくびをした。

「さて、二度寝しよ…」

そう言い、部屋に戻るとベットにダイブし布団に潜った。

「寝よ寝よ…」

しかしまた城が揺れた。

「もう!寝れないじゃないの!」

鞭を片手に、また稽古場へ向かった。

「あんたたち。いいかげんにしなさい」

しかし二人には届いていなかった。ウルフは鞭を構えた。

「面倒だから…」

鞭の先端に魔法をかけ、思いっきり鞭を振るった。鞭の先端が蛇のように動き、クロと明楽の片方の足に絡まった。

「ん!?」

「あっ…」

気がつく前に、ウルフは二人を引っ張った。その衝撃で二人は倒れた。

「イッ…」

「あたたた…」

そこへウルフが近づいた。

「グットモーニング」

不適な笑みを浮かべていた。

「ウルフさん…おはようございます…」

「ウルフ。いきなり鞭は…」

「あんたたちね!城を破壊する気!?城が揺れてたのよ!」

怒られてしまった。その後、ウルフの前で正座をさせられた。

「いい?稽古はいいわよ。強くなれるし鍛えれる。だけど、城が壊れたら何もできなくなるでしょ!」

「はい…」

明楽はしゅんとしていた。

「クロ!返事ない!」

「も…申し訳ありません…」

ウルフからの説教で稽古の気持ちがどこか行ってしまった。

「全く。さて、クロ。さっき兵士があなたに用があるって言ってたわ。ここの片付けは、私と明楽ちゃんでするから、行ってきて」

「はい…」

渋々クロは稽古場を後にした。

「明楽ちゃん。片付け手伝うから、さっさと片付けよ?」

「はい…」

明楽はウルフの手を借り、立ち上がった。片付けを手短に終えた。

「ふぅ…」

「明楽ちゃん。お疲れ」

「ウルフさん。汗で冷えそうなので、シャワー浴びて来ますね」

「うん。風邪ひかないでね」

明楽は一人、シャワー室へ向かった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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