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クロは一人、稽古をした。

「…!」

丸太を手甲鉤で粉々に切り裂いた。複数の丸太がクロに向かって飛んできた。それを全て粉々に切り裂いた。

「ふぅ。だが、まだまだだな…」

クロは汗を拭った。外を見ると、夕陽が沈みかけていた。

「もう夕方か。早いな」

手甲鉤をおさめ、稽古場を後にした。部屋に戻り、すぐにシャワーを浴びた。

「ふぅ…」

タオルで体を拭き、着替えた。

「あぁ…今日は明楽いないのか」

寂しく呟き、キッチンへ向かった。

「久しぶりにお菓子でも作るかな」

しばらくすると、クロの部屋が甘い匂いで漂った。

「明楽喜ぶだろうな…」

出来たものを冷蔵庫に入れた。

「さて、軽く夕飯でも作るか」

手際よく作り、一人机で食べた。

「うん。まずまず…」

本を読みながら食べていった。

「明楽は普通の三日月龍じゃないからな…でも、龍が人間で例えると、ああなるのか。来年以降も明楽と一緒にいることが出来たら、来年もああなるのか…フッ」

鼻で笑ってしまった。

「明楽。可愛いからな…」

食器を片付け、ベットに横になった。

「久しぶりに一人か…」

メガネを外し、考え事をしていた。

「この先…どうなるんだろうな…」

考えていくうちに、クロは眠った。


気がつくと、もう朝になっていた。

「もう朝か…」

メガネをかけ、ベットから出た。キッチンに向かい、お茶を沸かした。すると、ノックが聞こえた。

「…だれだ?」

扉が開くと、真っ青な顔でいかにも体調が悪そうな明楽が現れた。

「あ…明楽!?大丈夫か!?」

明楽に駆け寄った。

「クロ…トイレ…」

気持ち悪そうに口に手を当てた。

「わかった。すぐ行け」

明楽はトイレへ駆け込んだ。

「クロ〜」

その後でウルフが部屋に入って来た。

「お前な。何やったんだよ」

「エヘヘ」

ウルフはテヘペロしていた。

「明楽のこの後は俺がするよ。多分…この調子だと発情終わってるだろう…」

「じゃーよろしく」

ウルフは部屋を出た。トイレで明楽は思いっきり吐いていた。クロは背中をさするしか出来なかった。

「明楽…大丈夫か…?」

「む…り…」

「でしょうね…」

しばらくすると、明楽は落ち着いた。マグカップにお茶を入れ、明楽に渡した。

「落ち着いたか?」

明楽は一口お茶を飲んだ。

「うん…少しだけよくなった」

「今日は稽古は無しにするよ。ゆっくり休みな」

「うん…ごめんね…」

「気にするな」

明楽はベットに入り、横になった。

「また気分が悪くなったら言ってくれ。俺はこの部屋にいるから」

「うん…」

マグカップにお茶を入れ、椅子に座った。机の上に置かれた書類を片付けた。

「はぁ…多いな…」

頭を抱えながら、クロは書類に目を通した。


「う…ん…」

目が覚めると、もう夕方になっていた。

「起きたか。気分はどうだ?」

「だいぶ楽になった…」

「よかった。何か食べるか?」

「今はいらない」

クロは明楽の横に座った。

「で…何されたんだ?」

明楽は恥ずかしそうに答えた。

「え…その…うーん。ウルフさんより…クロの方が…」

「…ん?」

「その…丁寧って言えばいいのか。大事にしてくれる言えばいいのか。ウルフさん…激しすぎて…」

「あ…あぁ…もう言わなくていいよ。俺もあいつにやられたから」

「え!?」

明楽は驚いた。

「昔だよ。昔。あいつ昔から激しいの好きでな。俺も吐いてた」

「クロとウルフさんの関係って…」

明楽はドン引きしていた。

「関係って言われても、ウルフは俺の補佐役だ。それ以上の関係はない。ただ、あの時は俺が悪かったんだ。ウルフにめちゃくちゃ迷惑をかけてしまったから。で、許す条件でってなやつ…今思ったら、とんでも無いことしてたんだな…」

後悔が襲って来た。

「俺…やばいな…」

「でもさ、なんで私をウルフさんに預けたの?」

明楽は疑問だった。

「そりゃ。男は目の毒だと思ったし。女同士だったらいいかなって。でも、やっていいよは言ってないぞ。あいつの独断だ」

「そ…そう…」

「でも、明楽が嫌な思いしてしまったなら、また考えるよ」

「うん…お願い…」

クロはふと疑問に思った。

「で…今の気分は?」

「全くそういう気が起きません。むしろ…調子が悪いよ…」

「ですよね…」

明楽の背中を撫でた。

「寝るか?」

「うん…今日は寝込む日だわ」

「わかった。ゆっくり休んで。俺はここにいるから」

「うん」

明楽に布団をかけてあげた。

「おやすみ」

「クロ。おやすみ」

明楽は眠った。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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