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翌朝。クロはいつものように起きた。メガネをかけ、明楽を見ると明楽も目を覚ました。

「おはよう。クロ」

「おはよう。眠れたか?」

「うん」

明楽は目を擦っていた。

「朝食作ってくるよ」

クロは明楽の頭を撫でた。

「朝食、私も手伝うよ」

「ありがとう。じゃぁ、二人で作ろうか」

ベットから出て、キッチンへ向かった。

「今日は白米にしよう」

「じゃぁ、私は味噌汁作るわ」

手分けして淡々と作り、テーブルにならべた。席についた。

「いただきます」

「いただきます」

朝食を食べた。

「明楽。昨日の事話すの忘れてた」

「昨日の事?」

「あぁ…」

クロは味噌汁を一口飲んだ。

「昨日、俺が出かけてた理由だが…実はカラスからお呼び出しだったんだ」

「うん」

「各地で街が荒れ砂漠化や自然消滅が多発しているらしい」

クロの口調が重かった。

「俺が昨日行った場所は、元は人と龍が共に生活しているとこでさ。一度、叔父さんに連れてってもらった事がある。龍は野生だが、人々の生活に必要な存在で龍も人間を大事に扱う所だったんだ」

「うん…」

「そこが、何もない砂漠地になっていた。建物もない。人どころか生物もいない」

「え…」

明楽は驚いた。

「龍が居ないだけでそんなに変わるの?」

「俺も驚いたんだ。だが、実際に各地で起きている。それを、一羽のカラスが見ていたんだ」

「え?一羽?」

「叔父さんのカラスだ。しかし、俺に伝えた後亡くなった。あの戦争の後、叔父さんの多くのカラスが叔父さんの死を受け入れられず、自死していったんだ。その中の一羽だけ現状を俺に伝えてくれた」

「そうだったの…」

クロはお茶を飲んだ。

「あいつらがこれに気づいてくれたらいいんだがな」

「そうだよね。でも、気づいたところで遅いんじゃ?」

「まぁな。叔父さんが隠し玉でも用意していてくれたら話が違うが。叔父さん。俺の知らないところで色々しているからな。この前の研究者のライダーも俺全然知らなかったし」

クロは食器を片付けた。

「確かに…私もびっくりしたよ」

明楽も食器を片付けた。

「さて、今日も頑張ろうか。久しぶりに、ルナに乗るか?」

「いいの?」

「もちろんだ」

食器を洗い、ルナの所へ向かった。相変わらずの漆黒の馬体が美しい。

「今日は頼んだぞ?」

馬装を整え、クロと明楽はブーツを履いた。明楽だけヘルメットを被り、ルナに跨った。

「とりあえず、お互いにウォーミングアップしようか」

ウォーミングアップした後に、クロの指導が入る。

「今日は障害を飛ぶぞ。低いから大丈夫だ」

明楽はルナを障害のある所へ誘導し、飛越した。

「飛ぶ時に手綱引っ張りすぎたらきついぞ」

指導の元、何度も障害を飛越し、動きも慣れてきた。

「今日はここまでだな」

ルナを愛撫し、鞍の腹帯を緩めた。

「姿勢はだいぶ良くなってきた。その調子だ。今度は少し高い障害を飛ぼうか」

「はい」

ルナから下馬した。馬装を外し、ルナを洗った。

「ルナって、可愛いよね」

「だろ。見た目は怖そうだが、めちゃくちゃ甘えん坊なんだ」

水を切りタオルで拭き、馬房へ戻した。

「そういえばクロ」

「なんだ?」

「この城の馬って、何頭ほどいるの?」

明楽が疑問に思っていた。

「あぁ。大体二十程かな。馬も怪我や戦争で命を落とした馬達だ」

「そうなんだ」

クロはバケツに入った飼い葉をルナに食べさせた。

「さ、俺たちも休憩しよう」

「そうだね」

二人は部屋に戻った。



「では、改めて作戦を立てようではないか」

「そうですね」

夜の校長室。谷川と工藤が作戦を立てていた。

「工藤くんはこの世で待機していてください。私とレイが行きます。しかし、数分が限度の歪み。おまけにどこに飛ばされるかも不明。そこで、命綱をつけていこうと思います」

「なるほど。俺は、この世で命綱の見張りをしていればいいんですね」

「ただ、本物の紐をつけていても、どこまで移動するか不明なので、光の紐を用意します。これならばどのくらい移動しても尽きることもないし、紐自体切れることもない」

「なるほど」

そんな中、レイが目を覚ました。二人がうるさく感じ、外へ出た。

「鬱陶しい…」

何処か疲れていた。最近の長距離飛行だろうか。

「はぁ…」

レイは月を見た。今日は欠けてた月だった。

「明楽…もうすぐ会えるのか。どうなってるんだろう」

夜風を浴び、少し気分も良くなった。すると、谷川がレイを呼んだ。

「レイ。帰るぞ」

「あぁ…」

校庭に出ると、レイは大きくなり谷川を背に乗せ飛び立った。

「日程が決まった。来週だ」

「…そうか」

「頼むぞ」

「…」

レイは家へ目指し飛んだ。


「ふぅ。終わった」

工藤は車に乗り、またトレーニングセンターへ向かった。現地につき、車の中で注射を一本打腕に打った。

「キク…」

トレーニングセンターに入り、ウォーミングアップをした。

「よし…」

すると、店員らしき男が工藤に声をかけた。

「お客様。当店は薬物の使用禁止です。退出願います」

「なぜわかった」

すると、店員の肩に橙色の龍が乗っていた。

「ほう…ライダーか」

「それがなんでしょう。私は普通に営業しています。薬物の影響で他のお客様にご迷惑をかけることがあるので、退出願います」

工藤は舌打ちしながらトレーニングセンターを出た。

「まぁ、いいや。俺はコレであいつを殺せれる」

薬を確認し、車を発進させた。しばらく走ると、自宅へ着いた。鍵を開け、部屋へ入った。

「ふぅ…」

ベットへダイブした。

「最近しんどいよな…でも、あいつを殺して、三日月を連れてこればいいだけだ。あ、シャワー浴びてない…」

工藤は急いでシャワーを浴び、ベットに横になった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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