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クロは着替えとタオルを準備した。ふと鏡に映った背中の傷痕が目に入った。
「はぁ…嫌だな。これ以上増やしたくない」
そうこうしているうちに、浴槽がいっぱいになった。
「明楽。風呂入るぞ」
「はーい」
服を脱ぎ、クロと明楽は浴槽に浸かった。
「あったかい…」
稽古の疲れを癒した。
「怪我とかないか?」
「大丈夫。切り傷は平気だし。クロは大丈夫?」
「俺は大丈夫だ。明楽。強くなったな」
「そんな事ないよ。私は、まだまだですよ」
しばらく湯船を堪能し、明楽は頭を洗った。
「前から思ってたが…」
クロが明楽に問いた。
「なに?」
「なんで明楽は髪が長いんだ?切るって発想はなかったのか?」
明楽は少し考えた。
「うーん。考えた事なかったですね。切った方がいい?」
「いや。むしろ、その方が素敵だ。明楽に似合うぞ」
髪を流し、綺麗にタオルで束ねた。浴槽に浸かると、クロが入れ替わりで頭を洗った。
「ふぅ…いい汗かいたな」
髪を掻き上げる姿がどこか爽やかだった。浴槽からでて、体をタオルで拭いた。
「気持ちかった〜」
「よかったな」
服に着替え、明楽はベットへダイブした。
「ボフッ!」
「明楽。髪といでやるよ」
枕で遊んでいた明楽を座らせ、髪をといだ。
「明楽の髪は綺麗で好きだ」
クロは明楽の髪を縛らなかった。
「たまにはいいだろ?」
「でも、寝る時下ろしてるよ?にしても」
明楽はベットに横になった。
「ごめん。疲れた」
「だな」
クロもベットに横になった。
「昼寝するか」
「うん」
明楽はだいぶ疲れていたのか、すぐに眠った。
「よくここまで来たな」
そう呟くとクロも眠った。
気がつくと、暗くなっていた。
「寝過ごしたか…」
メガネをかけ、体を起こした。椅子に座り、灯りをつけた。
「はぁ…本でも読むか…」
机をみると、書類が置かれていた。クロはそれを手にした。
「ほう…三十人が帰ったか。よかった」
名簿と天へ帰ったと書かれていた。
「一人でも多く、帰れるといいな」
すると、明楽が起きた。
「クロ…?」
「どうした?起きたか」
「うん。お腹すいた…」
明楽は大きく伸びをした。
「何か作ろうか」
部屋の灯りをつけ、キッチンに立った。
「クロ」
明楽はクロの横に来た。
「どうした?」
「ありがとう」
明楽は笑顔で答えた。
「こちらこそありがとう」
明楽の頭を撫で、二人で夕食を作った。
あれから数日が経った。
「なかなか見つけれませんな…」
レイの背中に、谷川と工藤が乗っていた。砂漠地帯の上空を飛んでいた。
「暑いですね…」
ふとレイが着地し、翼をダランと下げた。
「どうした?」
「暑い…少し休ませてくれ…」
呼吸が荒かった。
「わかった。工藤くん。少し散策してみましょう。もうすぐ夜になります。気温が下がるから、レイも少しは良くなると思うんです。それまで、時間潰ししましょう」
辺りを見回すが、一面砂漠。
「わかりました」
二人は歩いた。木や草が一切生えていなかった。
「あつい…」
工藤は汗で服が濡れていた。
「おかしい…」
谷川は疑問に思った。
「どうしたんですか?」
「昔、ここに町があったが…」
辺りは砂漠。すると、夕日が沈みあたりが少しずつ暗くなった。
「レイのところに戻りましょう」
二人はレイの方に戻った。
「町が本当にあったんですか?こんな砂漠に」
「あぁ。オアシスもあった。なぜだ…」
あたりが暗くなり、気温も下がった。
「動けるか?」
「あぁ…」
レイは重々しく翼を広げた。レイに跨り、レイは飛び立った。
「砂漠の範囲が広がったな…」
すると、砂漠で何かが走っていた。
「なんだ?」
見ると人喰い狼だった。
「我々の匂いに感ついたんでしょう。でも、こちらは空を飛んで…」
すると、上空からこちらへ何かが飛んできた。
「谷川先生!」
見ると、大きなワシがレイに向かって急降下した。それも複数。
「レイ!」
レイは当たらないように避け、速度を上げた。
「工藤くん!しっかり掴まれ!」
レイは一気に加速し、ワシ達から遠ざけた。
「今のって…」
「とりあえず、安全地帯まで飛びましょう。町があるところで今日は休みましょう」
しばらく飛ぶと、砂漠を抜けた。山脈が繋がる地帯へ飛んでいた。ふと、町らしき灯りが目に入った。
「今日はここで休みましょう」
町外れに着地し、レイは小さくなり谷川の肩に乗った。町へ行くと、人気が少なかった。
「夜中なのか、人少ないですね」
宿を見つけ、受付を済ませ部屋に入った。レイは谷川から降り、窓際で休んだ。
「我々も休みましょう。今日は疲れた」
谷川はベットに座った。
「しかし、砂漠に人喰い狼といい、ワシといい。怖いですね」
「あぁ…昔より危険地帯だ」
工藤はベットに横になった。
「もう休みます。おやすみなさい」
「あぁ。おやすみ」
谷川もベットに横になった。
いつも読んでいただきありがとうございます
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