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ムカつく!
「...調子狂う!!むかつく!」
「少し黙ってろ。俺は今の成績をキープして特待生を維持しようと必死なんだ。父親が死んでから、母親に苦労をかけまいと頑張ってる。俺の事情が分かったなら、俺をからかってくるのは程々にしてくれ。いいな?」
そう言ったが、彼女は
ツーンとして横を向いた。
顔立ちは整ってる。ツーンとした顔もかわいい。
「ほんっと調子狂う!インキャなのに、
言葉遣いとか、ヤンキーっぽいんだから!」
そうだな。俺は元ヤンだからな。
ま、そんなことはまだ彼女でもない
おまえに話す気はさらさらないな。