あっ、リュミアちゃん!
ある程度時間が過ぎて部活の終了時間がやってきました。
「さようなら」
私が皆にそう言うと皆も手を振って返してくれるのが本当に嬉しいです。
...。
帰っても自分しかいないので、正直もっと学校にいる時間が長い方が嬉しい...。
私のパパもママも仕事が忙しく、家に帰ってくる日はほとんどありません。
「あ〜あ...、帰っても暇だな〜...」
そう思って歩いていると、誰かにぶつかりました。
「きゃっ!」
「あっ、ごめんなさい!」
「こっちこそ...、ってリュミアじゃん!、どうしたの?こんな時間に?」
「えっ?ユマちゃん?」
おどけたような表情で私の方を見て来るのは同級生のリュミアという子で、面白い部活に所属しているので度々話相手になってもらっているのでした。
地味な黒髪に眼鏡を掛けている微妙な子ですけど顔は悪くありません。
(まあ先輩の方が100倍可愛いけどね)
そうそう、彼女は所属しているその部活動とは...。
「実は「オカルト研究会」でとある記事を掲載する為に一人で現地調査しろって言われてて...」
『オカルト研究会』でした。
もじもじしながら頼りなさそうに口を開く彼女の姿を見ていると仕方なく手伝ってあげたくなってしまう私は恐らくお人好しなのでしょう。
たま〜にこうやって誘われるのですが、今日は暇なので手伝ってあげる事にします。
「あ〜...、またあの先輩になんか言われたんだね...、仕方ないから手伝ってあげる」
私のその言葉を待ってましたと言わんばかりに顔が明るくなると早速実行する行動内容を言い始める彼女。
「良かった!、先輩から言われて『雌食い列車』の噂を調査を担当する事になっちゃったんだ!」
私は「んっ!?」と思い一度聞き直しました。
「今なんて?」
「雌ぐい列車の調査」
「...」
(うん聞き間違いじゃないよね?、これさっき先輩から聞いた話と同じじゃん!)
私は思わずため息が出てしまいました。
「もしかしてそれって今流行りの噂か何かなの?」
「うん!、最近6番街のとある駅で女の子達が行方不明になるって事件が多発してるんだ」
淡々と呟く彼女の姿に私は思わず笑いそうになている。
(...、どうせネットの噂とかでしょ?、だってそんなニュース私聞いたこともないもんね...)
あははと半信半疑になりつつも、曰く付きの駅へと2人で向かうのでした。