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雑草のよう

まだチュートリアルだよ


《やっと気流から出れたよ。このまま冷凍イクラになるかと思った・・・》


「ダンジョンほどじょうぶな、せいぶつはいないから、だいじょうぶ」


《何を言ってるんですかやだー。どれだけ頑丈でも物理法則には勝てないですよー》


「いせかいで、ぶつりほうそくとか(笑」


《くそうっ指を指されながら笑われているのに、可愛い!パ↑パ↓は許しちゃう!》


「こんなちいさくて、わたしのてのひらに、おさまっているきみは、ぱぱじゃなくて、こどもみたいだよ」


《私は子供でも一向に構わない!マンマー大好きだよー》


「よしよしいいこだね」


指先で撫でてくる


《ぴぃぎゃぁ!?潰れる潰れる!!もっとイージーにソフトにデリケートに扱って下さい!》


「ママはちからのかげんが、できないのだ」


《頬を染めながらそんなこと言っても許さんよ?好き。それにしても新しい体(いくらボディー)はかなり丈夫みたいだね?市販のイクラだったら潰れてた》


「ダンジョンのたまごは、しはんのいくらとは、ちがうのだよ、しはんとはぁー!」


《なんだってーー(棒》


「ふふっ。ダンジョンのすごさが、わかってきたでしょう?」


いや?全然わかんねえや、圧倒的に説明不足。

おっと死神ちゃんのドヤ顔頂きました。


ーーーーーーーーーー



「かぜがやんだね」


《モンスターいないよね?》


「ちじょうにおりて、根をはるよ、あのがけのしたがいいね」


《モンスターいないよね!?》


「さあさあ、はやくおりたら?みのためだよ」


振り返ると鳥達が一緒に流れてきたイクラ達(きょうだい)をついばんでいる。

それはまるで池にいる鯉に餌を与えた時並みに激しい食いつきである。


《まるで餌ですよねこれ》


「もともとの、やくわりのひとつですよ。なんまんのたまごのうち、ふたつくらいが、ダンジョンになるよ」


《餌だったぁー!!》


「食べられないためにも、かそく!」


そのままほり投げられる


《ちょっとおぉぉ!はやすぎるーー!!》


鳥たちの間をすり抜け、くちばしの間を通り。


死ぬ。そう思ったね


崖下に激突する。


「だいじょうぶだったでしょ?」


《・・・なんとか生きてるよ。扱いが雑だよ。》


「つぎは根っこをはやすんだよ」


《何となく分かる。こうニョキニョキっと伸びて。葉っぱが生えて花が咲くと。うん分かる分かる。認めてねえけどな!!》


「生えるのはやいね」


《これが違う生命体じゃない?ダンジョンちゃう。パンジーや》


「ダンジョンはユリのはなが、ふつうだよ」


《嫌味か貴様ァァ!!》


「ほら兄弟もおりてきたよ」


すぽ。すぽ。降りた卵達が葉をつけ花を咲かす。

数千のユリの花が咲き乱れる。


《何この格差?》



ーーーーーーーーーー



「いいね!いいね!そのちょうしだよ!」


《ふふふっ。植物だって気合いがあれば動けるのだ!赤色の花を咲かし、3倍速で動くんだよ!》


どこぞの草ポ○モンの様にうねうね動いている


「ははははは!おもしろいうごきだね!」


死神ちゃんが笑えばホッコリしますなぁ

この可愛いパワーを穴をあけるために、そいや!


5メートルほどの穴が更に深くなる


「すごいすぴーどだね。兄弟たちはコアができた、ばかりなのに、キミのはやさには、おどろくよ」


《いやぁーそれほどでもへへ》

早く穴蔵生活に戻りたいだけなんだけどね


「ひきこもりでも、できるしごとがあるから、だいじょうぶ」


おっと神は心が読めるんだった。しまったしまった。

《プライバシーの侵害ですよ。人にはパーソナルエリアがありまして、どんなリア充やコミ力お化けでも自分だけの空間が欲しいわけですよ。だから自分のダンジョン(いえ)ではゆっくりしたいなーーなんて》


「私はぷらいべーとも、なかよくしたいな」

恥ずかしそうに手で口元を隠しながら、小声で囁き。潤んだ目てこちらを見てくる。


《分かりました!自分も仲良くしたいです!》


「とりあえず、ダンジョンに生物をよぶんだよ」


やってしまったよ。いきなりノルマが課せられましたよ。人間辞めても労働からは抜けれないんですかやだー


「人がこっちにくるね。植物にぎたいしてね」


《美少女でありますように!虫相手に葉っぱを食べられないように、攻防していて嫌になってたとこだ!》

異世界はじめまして美少女ハーレムフラグキマシタワー!


ガサガサと草木の間から出て来たのガタイのいい男だった。

短かい髪から汗を流しながら歩いている


《チェェェーーンジ!チェンジでお願いします!》

ムカムカとフラグなんてゴメンだぜ!


「あの人を、ダンジョンにいれる?」


《せめて男の娘が良いです!》


願いが届いたのか男の後ろから、小さい子供達がついて歩いている。

皆んな背中に小さなカゴを背負い小さなナイフを持っている。


《可愛い!けどなかなかの武装隊ですね》


男のヤツ、ロングソード持ってる。一般人じないな


「あれはぼうけんしゃだね。つよくはないけど、きみには、きけんなあいてだね」


《また冒険者ですかい。自分を含めてみんな、いまは草花だから怖く無いね。薬草なら西側の山にありますよー》


「うーん?きづかれているみたいだよ」


《へ?マジですか?》


男が子供達に声をかけると、みんなユリ(兄弟)を根っこから切り取り始めた。



ダンジョンあるところには、冒険者がいる

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