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物事は急に

ダンジョといえば冒険者!

スポーンするモンスター!

熱いバトル!

育まれる絆!




だがしかし宝箱はない



ドコオォォォォォン

ドコオォォォォォン

ドコオォォォォォン


3回爆発音が鳴り響き近くの洞窟の天井に穴が開く。

そして、地面に風穴が空く。


「すごいいりょくだね、まるでドラゴンがあばれているみたいだよ」


《ちょ!だとかレレレエェェェ!!ヤバヤバヤバいよ!!》


震度9ほどの振動が自分が今いる場所まで伝わる。


ドゴゴゴガガガガララァァーーー

瓦礫が崩れる音がする。

振動が緩やかに止まって、鎧を着た人が降りてくる。


《やべえよ、真面やべえよ、このままじゃ殺られる!イクラ丼にされちゃう!》


そして目が合う(卵なので目がない)そして脳裏に浮かぶ冒険者はダンジョンを侵略し、自分の利益しか考えていないミュータントだと。


ガタガタブルブルとたけし城のようになっている。


《神さま!もう卵食べませんからどうかお助けーー!!》


「よんだ?」


《そういえは隣に死神ちゃん(かみさま)がいるんだった!

助けてヘルプミー!》


「できないよ?生者にはかんしょうできないよ」


《転生したら出来るだけ助けになるって言ってましたよね!やだー、イクラ丼になっちゃうー!》


ここは目的地じゃ無いと鎧着た冒険者が呟いている。


そして地面に空いた穴から降りていく。


《ふぅ、助かった。あんなガチガチの鎧野郎に食われるくらいなら美少女に食べて欲しいですはい》


その後を二人の人物が降りていく。


《あっ!?あの耳の長は!エルフだよ!?エルフ!

ああっ行ってしまったよ》


異世界と言えばエルフ。ライトでノベルな書物では転生して仲間には必ずいるよね。


少し感動を覚えながら余韻に浸っているともう一人降りてくる。

白の鎧(フルプート)を纏っているが、その身体の形をかたどる様に曲線を描いるているため鎧の中身が女性だと分かる。

そして鞘から直剣を引き抜き周りを見渡している。

柄は短い筒のような形をしている。


さつきの鎧野郎よりもレベルたかそうな装備をしているため、このままではやられるかもしれない!とガタガタブルブルしている。


そのまま直剣を振り抜く。

柄の筒が光り白く円い衝撃波を飛ばしている。

パンッと乾いた音が響く。

やだー!死んじゃうー!と叫んでいると近くにいたスライムが弾け飛んだ。


《スライムさあぁぁぁーーん!!》


1ヶ月いつも身体の掃除をしてくれていたスライムがにじり潰された様に弾け飛んでいる。

そのまま白い剣士は直剣を振り回してスライム達を吹っ飛ばしながら、通路の奥に行きパンッバンッパンッとスターターピストルを連射した様な音が鳴り響く。


《やばいよね!本気の冒険者が来たよ!ガチで殺すウーマンだよ!》


「すぐにとぶよ!じゅんびしてね!」


1メートルくらい離れると懐から小さい片手鎌が出てくる。風を送るようにスイスイ動かすと、強風が発生する。


《すごい!死神ちゃんそんなこもできるんだ》


すると白い鎧戻って来くる。

猛スピードでこっちに向かって走って来た!


《早く早く!来たよ来たよ!うわあぁぁぁ!!》


「もっとつよくするよ」


さらに強い風が吹き近くにいた仲間たちも一緒に飛ばされる。

そのまま換気用の細い穴を通り外に飛びでる。

そこは地上から海に直接繋がる大穴で見上げると太陽が眩しい。

死神がさらに風を送り、一気にダンジョンの大穴の出口へ向かう。

下を見ると巨大な大穴の底まで太陽の光が届いており、自分の生まれたダンジョンの大きさが分かる。


《これが偉大なるダンジョンか・・・》


小さい国なら簡単に入ってしうのではないか?そう思えるほど広い。

向こう側の壁が青霞んで見えにくくなっている。


近くの壁を見ると動物たちが魚を取るために下っている。群れで動いているのに道には余裕がある。

鳥達や虫も飛んでいる。多くの生命体の拠り所それがダンジョン。

女神が生命に与えた恵みである。


見たこともない動物を興奮しながら見ていると、自分たちがいた階層が爆発する。

その凄まじい爆風に飛ばされて上空まで上がっていく。


《何が起きたんだ?》


驚いているとダンジョンのここ穴を覆うような火柱が立ち上がる。


その熱風によって生まれた爆風によってそのままさらに飛ばされ気流に乗ってしまう。

秒速30メートルの気流に飛ばされて遥かかなたに飛ばされるのであった。



ーーーーーーーーーー


ゲホッゲホッ

打ち込んだ魔術が強すぎた故にダンジョンをぶち壊しかねない爆炎が広がり、壁が崩れることで埃が舞ってしまった。


「ヴァラン本気出しすぎ!強化するのもいいけど限度があるよ!」


「・・・威力強化してくれるのは良いけど。これは無い」


「ふへぇぇー」グッタリ


アダタリスとブルューデルが勇者に文句を言っていが、楽しそうである。

名前はブァランティー・アドル・フォン=ラッセン・バディー呼び名はブァラン

国王から付けられたクソ長い名前だ。

黒髪で綺麗な顔立ちの優男。元々は苗字は無かったが”勇者の職業”に目覚めた事で平民から一気に貴族になった。


勇者ブァランにアダタリスが両肩を掴んで「頑張りすぎでしょ!もう少し加減で物を・・・」と説教を始めている。

ブルューデルはブァランの裾を引っ張りながら小声で何かを言っている。

ブァランは「まあまあ」と言いながら二人の肩を軽く叩いている。


アイツらボディータッチの多いこと、いつもあんな感じだ。

男があれだけ触っ許されるているということは、まあそういうことなんだろうな。

モテモテだなうちのリーダーさんや。


一番うるさいフェイムスがいない。

周りを見渡すと頭を抱えて、座り込んでいるのが見える。

さっき喋るために兜を脱いでいたから頭に石でも当たったのかもしれん。

(少し心配だ。介抱してやらねば・・・いや、ここは勇者がしてやる場面だよな)


チラッと勇者を見る。


ブァランに二人がまだ、纏わり付いている。

(まだイチャイチャしてんのかよ)


フェイムスを見る。


とても気持ち悪そうにしている。

(しゃあぁーねえか)


「おい、フェイムスさん大丈夫ですか?」

頭からは血が出ていないし傷もない。相変わらず丈夫なヤツだ。

(振動と強い光。爆音にやられたかな)


魔法を放つ時、結構近くにいたならな俺はすぐに離れて、注意しろとまで言ったのにな。


取り敢えず水を取り出して渡す


「うぅうぅーームーラさんに、介抱される・・なんて・・屈辱的です・・」


「ああ俺ですまみません。無理に立とうとしないでくれ、モンスターはもうこの辺にはいないですから、安心して下さい」(まあ倒したのはフェイムスとブァランだが)


素直に座ってくれたのでホッとする。

うぅ苦しいですと呻いている。


「ムーラさん、苦しいので鎧の留め具を外してもらって良いですか?」


(嫌だよ!適材が向こうにいるだろうが!)


「誰か呼んできます」


「それはすぐにできますか?」


また勇者の方をチラッと見る。

ダメだなあれは、時間がかかる。


「分かった、外しますよ」


身体の曲線を模った様な鎧は、触るのが躊躇われるほど美しい白である。


(俺は紳士だ。動揺するな。窮屈な鎧を外すだけだ)


留め具以外を触れないように指をかける。

彼女の吐息が聞こえるほどの近い距離でゆっくりを留め具を外すごとに、心臓が高鳴っていく。

強く意識してしまい、余計なことばかりを考えてしまう。後ろ髪から見えるうなじが、細い首が女性らしさを表している。


カチリッ。カチリッ。と外していく。

ふとフェイムスの顔を見てしまう。

二人の息が届き合う距離。

彼女の少し火照った顔は



ウゲェーーと今にも吐きそうな顔をしている。


いつもの残念な彼女である。


(こんな状況で何を考えているんだか・・・『これだから男は』と言われてしまうのも解るな)


早く外してやるのが彼女の為だろうと、そこからガシャガシャ外していく


(おお外からはこんなに外し辛いのか、面白いな。自分で外すのは簡単に出来るが、敵から外しにくいように色んな工夫があるな)


「あっ?ちょっと待って!」


休憩の時簡単に外しているのを見ていたので、とても不思議に思っていた。

神法によって操作していたのか、簡単ではない。


(よし!鎧が外れた。おお!?形が変わった?凄いな俺にも神力があればこういう物を扱いたい。内張はどうなって痛ったあ!?)


頭に激痛が走る。


「なんだ?まだモンスターがいたのか?」


「こんな所で今、何をやっているんだい?」


振り返るとブァランが鞘を構えていた。


「何だ?俺の頭の上にスライムでも居たのか?いててっ、何ってフェイムスさんに”鎧の留め具“を外してくれと頼まれてな」


「留め具だけだよね。その手に持ってるものは?」


「あぁ?それは鎧に決まっあぁ!?」


肌に吸い付くように着れるこの鎧は肌自体を鋼鉄にしたように、しなやかで頑強である。性能ゆえに下に何も着込まないデメリットがある。


今手にしているのは背中の部分


「フェイムスさん!あの 「!?っ見ないで下さい!!!」


彼女の剣から放たれる衝撃波で吹き飛ばされる。

壁をぶち破ってやっと止まりそのまま倒れる。


「おい、これ、俺じゃ無いと、死んで・・・」


そのまま気絶してしまうのであった。




どうなってんだよ?冒険者側サクッと書くつもりが本編並みに長がいよ

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