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勇者を殺す勇者  作者: 那園曽 子規
14/14

13話

小一時間ほど泣いてようやく泣き止んでくれた。


馬乗りになって胸の上で泣くのはいいんだけど上着が涙と鼻水でえらいことになってるんだけど。

宥める為に頭ぽんぽんしてたのでなんか抱き合っている格好になっていたのだが気づいたようで真っ赤な顔して飛びのいた。


「んで?名前は?」


少し離れた川に行って上着を洗うついでに水浴びしながら聞いてみた。近くにはいるが木の陰に隠れこちらを向こうともしない。これが立場逆ならガン見なんだがな


「ナナミ、宮浦七海」


「返事がそっけないな。一時間も俺の上で馬乗りになって声を上げていた間柄なのに」


「あ、あれは!」


言い訳にこちらを向くがすぐに怒鳴りながら振り返る


パンツ一丁の格好悪い姿だが水着みたいなもんじゃないか。まあ洗濯しながら無駄にからかっていてもしょうがない

「俺は天鷺譲治。ところで同郷人ってどういうことだ?」


「日本人でしょ?見間違えるわけないし、この格好見てコスプレっていうし間違いないじゃない」


「まあどう見てもコスプレだよな。ていうか何でセーラー服なんだよ?」


「う!しょ、しょうがないじゃない!これでも加護持ちの立派な鎧なんだから!」


マジで?そんな酔狂な鎧作る人いるの?


「もともと召喚されたときに着ていたものなんだけどね。聖女様が対物理、対魔法防御の魔力付与をしてくださったセーラーアーマーなのよ」


「お前かぁ~~!!」


思わず口に出して突っ込んでしまう


『あは、ははは・・』


力なく笑ってごまかそうとするんじゃない


ナナミは目の前で急に突っ込んでびっくりしてる


『あははは、気にするな」


ごまかすしかない。


こいつが誰か知ってやがったな。会ってからやけに静かだと思っていたら顔見知りとはね。


とりあえずおいでおいでと手で招く。


「な、何よ?」


「いいからちょっとこっち来てみ?」


不審がりながら近寄ってくる、なんか野良猫の餌付けしている気分だ。

猫缶があればいいのに

一度立ち止まる。おそらくそれが彼女の安全な間合い。まあ読み間違いだけどね。

素早く近づき後ろに回りお姫様抱っこで捕縛する。


「ちょ、ちょっと!」


至近距離で顔を覗き込む。顔立ちは日本人なのに目の色が琥珀色(アンバー)なんだな。ハーフなのかな?じっと目を見ているとなんか顔を赤くして暴れている


そのまま川に入ってちょっと深いところで立ち止まり


「口閉じてろ、水飲むぞ」


言ってから手を放す。まあ腰くらいだからおぼれないだろう。


「何するのよ!」


ガボガボ言いながらしずんだがすぐに足を着けたようだ

立ち上がり怒鳴られる


「いや、若い女子だし臭いが気になったら悪いかな、と思って。水浴びでもしとけば?」


真っ赤な顔になってもう一度川に沈む。すぐに立ち上がって石を投げてきた。


痛い!痛い!ちょっと小石はいいけど明らかに鈍器みたいな大きさの石はやめて。

慌てて逃げだした。木の陰に隠れるように座り込む。


『何やってるんですか?』


あきれてる?いいんだよ。少し距離を取りたかったんだ。

さああの子について知っていることを話してもらおうか?


いかくいの方が興が乗ってしまったのでこちらは不定期更新に変更します。

とはいえ打ち切りませんよ。人気はなくても頑張ります

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