幕間~そして、変化をもたらして~
前回のあらすじ。
・アンリが世界を救う話
今回はついに偉人大罪人の話です。
新キャラ登場の予感。
ここは、シャルルの精神の中、その更に深い位置にある偉人と大罪人達の空間。
そこにあるひとつの布団。
中には五歳ほどの少女がいた。
隣に座っている少年は「ねえねえノーベル!」
彼女が言う通りアルフ「ねえねえノーベルってば!」
「シャル、せめて地の文で説明が終わるまでは静かに待ってようよ」
仕切り直そう。
隣で少女を諭すように話すのはアルフ「はーい。分かりましたー」
わかってないじゃん‼
ねえ、今ノーベルが少し待てって言ったよね‼
分かったって言ったよね‼
わかってないじゃん‼
「だって暇なんだもん」
もん。じゃないよ‼
描写させてよ‼
ーーーーーー
こほん。
隣で座っている少年はアルフレット・ベルンハルド・ノーベル。
ノーベル賞のノーベルである。
「ねえねえノーベル!昔の話して!」
「ああ、かまわないよ。
それじゃあ、今日は一房の葡萄というお話をしてあげよう」
少女が寝るまでお話をしてあげるのは偉人、大罪人達の日課。
1日交代で少女が寝るまでお話をしてあげるのだ。
最初は『子守りかよ‼』とか言っていたフィッシュやナポレオン、『子供は嫌いだ』とか言っていたヒトラーや徳川家康も今は少女にメロメロ。
おやつにバームクーヘンやおはぎを持ってきてお茶をしている。
おおっと忘れるところだった。
この少女の名前はシャルロット・パルーシャ。
いや、シャルロット・パルーシャになるはずだった人格。
皆には、
今のシャルロット・パルーシャはシャルル。
この少女はシャルと呼ぶことで区別している。
成長が遅いのは体が無いため。
人は普通、体の成長に伴って割りきりながら精神を成長させている。
その体が無いため、成長が遅いのだ。
この少女、偉人大罪人達に蝶よ花よと愛されて育てられている。
どれくらいかというと、可愛い可愛いと偉人達が自分の知識の全てを教え、大罪人達が自分の技術を全て教えたほどである。
つまりこの少女、1人軍隊を地で行ってるのである。
これはそんな少女の1に「遅い!早く早く!」「シャル、もう少しだけ待ちなさい」
五月蝿い!
題名は『密着!一人軍隊24時』。
と、思ったけど、それは次回。
次回は『密着!一人軍隊24時』ですね。




