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異世界転生の砦姫  作者: 姫都幽希
幕間②
32/65

幕間~そして、変化をもたらして~

 前回のあらすじ。


・アンリが世界を救う話


 今回はついに偉人大罪人の話です。


 新キャラ登場の予感。

 ここは、シャルルの精神の中、その更に深い位置にある偉人と大罪人達の空間。


 そこにあるひとつの布団。

 中には五歳ほどの少女がいた。


 隣に座っている少年は「ねえねえノーベル!」

 彼女が言う通りアルフ「ねえねえノーベルってば!」


「シャル、せめて地の文で説明が終わるまでは静かに待ってようよ」


 仕切り直そう。


 隣で少女を諭すように話すのはアルフ「はーい。分かりましたー」


 わかってないじゃん‼


 ねえ、今ノーベルが少し待てって言ったよね‼

 分かったって言ったよね‼

 わかってないじゃん‼


「だって暇なんだもん」


 もん。じゃないよ‼

 描写させてよ‼


ーーーーーー


 こほん。


 隣で座っている少年はアルフレット・ベルンハルド・ノーベル。

 ノーベル賞のノーベルである。


「ねえねえノーベル!昔の話して!」


「ああ、かまわないよ。

 それじゃあ、今日は一房の葡萄というお話をしてあげよう」


 少女が寝るまでお話をしてあげるのは偉人、大罪人達の日課。

 1日交代で少女が寝るまでお話をしてあげるのだ。


 最初は『子守りかよ‼』とか言っていたフィッシュやナポレオン、『子供は嫌いだ』とか言っていたヒトラーや徳川家康も今は少女にメロメロ。


 おやつにバームクーヘンやおはぎを持ってきてお茶をしている。


 おおっと忘れるところだった。


 この少女の名前はシャルロット・パルーシャ。

 いや、シャルロット・パルーシャになるはずだった人格。


 皆には、

 今のシャルロット・パルーシャはシャルル。

 この少女はシャルと呼ぶことで区別している。


 成長が遅いのは体が無いため。


 人は普通、体の成長に伴って割りきりながら精神を成長させている。

 その体が無いため、成長が遅いのだ。


 この少女、偉人大罪人達に蝶よ花よと愛されて育てられている。

 どれくらいかというと、可愛い可愛いと偉人達が自分の知識の全てを教え、大罪人達が自分の技術を全て教えたほどである。


 つまりこの少女、1人軍隊ワンマンアーミーを地で行ってるのである。


 これはそんな少女の1に「遅い!早く早く!」「シャル、もう少しだけ待ちなさい」


 五月蝿い!


 題名は『密着!一人軍隊24時』。


 と、思ったけど、それは次回。

 次回は『密着!一人軍隊24時』ですね。

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