幕間~聖女のお話・前~
昔話です。
三人称は苦手なので、訂正があったらお願いします。
昔々。
この世界では魔族と人間が戦争をしていました。
身体能力が高く、法術と言う居能を使い戦う魔族。
個体数が多く、魔法を使う人間。
最初は個々が強い魔族が優勢だった戦場は、魔法を使えることになった人間が増えてくることによってだんだん消耗戦になっていった。
戦争は続いた。
十年たち、二十年たち、五十年がたち、百年がたち、千年を過ぎた頃、人間も魔族も数えるのをやめた。
開戦した理由など等の昔に忘れ去られ、それでも慢性的に戦争を続ける。
そんな時代が続いていた。
そんな時代の話をしよう。
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パルーシャ領。
領主館の一室。
パルーシャ公爵令嬢、アンリ・パルーシャは目の前の光景を疑っていた。
目の前には女神リーデルシュタインが立っているのだ。
何故分かったかと言うと、教会にある像と一緒なのだ。
「それで、女神様が何のご用でしょうか?」
「アンリ・パルーシャ。
私は貴女に頼みたいことがあります。
戦争を止めなさい。
このままだと、人間も魔族も滅んでしまいます。
どんな方法でも良い。戦争を止めるのです」
神からの天啓。
アンリは次の日から行動を始めた。
まずは婚約者であるガブリール王子、そして父親と掛け合い、王にその旨を話す。
結果はそこそこ。
魔族が攻撃しなければ人間も攻撃しない、と言う結果に落ち着いた。
次は魔族。
こちらの交渉は難航。
その間に王が亡くなり、ガブリールが王になる。
2年後、何とか終戦。
まだ、ギスギスした関係は残るものの、何とか和解に成功した。
ガブリール王がアンリに魔王との会談の日の朝、プロポーズ。
アンリはこの和解が完全に終わるまで待ってくれと言う。
そして、その日の会談で魔王までかアンリにプロポーズ。
あれこれあった話は割愛しよう。
そして、二年後。
人間と魔族に今までにない被害が出た。
続きます。
この話が終わったら、また、偉人大罪人の愉快な仲間たちに出てきてもらいましょう。




