魔法学院からの招待状
今回も遅くなってしまってすみません。
実は学園祭とかテストとか練習試合とか大変で……。
まあ、そろそろ物語も大きく動き出します。
魔法学院からの招待状が届いた。
入学書類と試験免除の紙と王様と女王様からの手紙と共に。
えっと内容は……
『久しぶりシャルル。
魔法学院の入学の件だけど、学院長もあの時の王城に居たから細かい事情は知っています。
他の先生方にも伝えておいてくれるらしいですよ。
荷物を纏めて持ってくれば後は全て処理してくれるらしいです。
大体の事は私達がどうにかします。
授業に出なくてもいいらしいので、世界一の蔵書を誇る図書館を楽しんでね。
追伸、授業に出てもいいけどあまりやり過ぎないようにね。』
ふむふむ。
さすが王杞様。
根回しはバッチリのようだ。
『久しぶりだね。
私からはこの本を贈るよ。
表紙の革はホーンベアーの鞣し革を十年間魔力液につけた魔浸皮革、中の紙は万年桜の千年木材を使った紙を使っている君専用の為の白紙の魔導書だ。
これなら君の持ち物にも相応しいだろう。
これで是非魔導書を編纂してほしい。
追伸、入学おめでとう。』
こちらは王さまだ。
他国からは文武両道の才能の有る賢王だと恐れられているのに、俺には優しい近所のおじさんと言う印象が強い。
あれ、手紙がもう一枚。
『やあ、初めまして、シャルロット・パルーシャ嬢。
私は第一魔法学院の学院長、ヘルナード・スペクターだ。
君の魔力量を見た上で、私の学院に来てほしい。
出来るだけの便宜を図っておく。
それから、君には最初から学院禁書庫の入館許可証を発行しておく。
これは入学しなくても入れるから、是非使ってほしい。
入学するようであれば、最初に私の部屋に寄ってほしい。』
追伸はないっぽ……あれ、裏に魔方陣が。
文字も書かれている。
え~っと、
『この裏の文字は魔法で隠され、しかも、三百年以上前の勇者が書いた一文が書かれている。
これを読めたら意味を教えてくれないか?
あと、魔方陣は私の部屋の鍵だ。
適切な方法で魔力を流さないと部屋が開かないどころか、手紙が爆発する。
まあ、万が一にもそんなことはないと思っているけども、念のために伝えておく。』
書かれている文は、何々?
『3月23日 晴れ
今日の朝食は目玉焼きが出た。
明日はベーコン入りらしい。
ここの料理はとても美味しいから楽しみだなぁ。』
「だだの日記かよ‼」
何か重要な事かと思ったら勇者の日記だったよ‼
何も重要なことを書いてないよ‼
まあ、良いや。
そうかー。
そろそろ学校に通う頃か。
折角だし、学校に通う前に少し旅行に行こうか。
魔界旅行にも行きたかったしね。
早速許可を取りに行こう。




