剣と魔法と領主軍
二人はとても喜んでくれた。
リアなんて今までやってなかった剣術の訓練までするようになった。
杖としても使えるから剣術は覚えなくてもいいのに。
トレイズは毎日ランニングをするようになった。
「体力を着けなきゃ振れないから」とか言って。
更に、お父様から領主軍の将軍を頼まれた。
再編成から自由にやっていいとか言われた。
ので、今は鍛練場まで歩いている。
着ているのは白い軍服。
凄く格好よく出来たと思う。
デザインは、ほんの少し膨らませて歩きやすくした長ズボン。素材はインフェルノの皮。
皮と言いながらも、とても薄く、まるで布みたいな肌触り。
そのくせ耐久力は鉄のプレートメイルをたやすく越える。
ベルトは黒豚熊の皮。
こちらの耐久力もチェインメイルはたやすく越える程度。
しかし、拡張性が素晴らしい。
通常、素材には魔力付与可能量がある。モ○ハンの防具で言うスロットの様なもの。
これが異常に高い。
通常の魔物の皮を大体5だとすると、黒豚熊の皮は200。
もうあり得ないほど多いのだ。
まあ、災龍の場合は5000は軽く越えるけど、強さの桁が違う。
アンダーシャツは大木綿蜘蛛の糸を使って作ったワイシャツ。
これは汚れが落ちやすく、しかも付きにくい。
汗をよく吸収して、しかもさらさらの肌触り。
ああ、木綿はどこ行ったって言う突っ込みは無しで。
ちなみに大絹蜘蛛というか上位種もいる。
上着はやはりインフェルノの皮。
特色はさっき説明した通り。
デザインは、首辺りは学ラン、ボタンの方はスーツっぽく。
袖は振り袖のようにする。
丈は膝辺りまで。腰にはさっきのベルト。
右方辺りから胸辺りまで軍服によくある紐をつける。材料は大絹蜘蛛の糸を編んだ銀の紐。胸には銃と刀が交差するようなマークの勲章みたいなもの。
まあつまり、ドイツの軍服に着物を足したようなデザイン。
凄く格好よく出来たと思う(2回目)。
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着いたのは鍛練場。
そこにいたのはピシッと整列した部隊……
ではなく、グテーっとしたチャラい連中が座っていた。
え?なにこいつら?




