姫と銃と剣
「うわっ、これはスゲェ。断面が凄い綺麗だ」
「流石は姫様だな」
只今片付け中。
ザックリ真っ二つにしたインフェルノの死体を解体&剥ぎ取りしている。
「姫様は何処が欲しいですか?」
「そうだね。骨と宝珠2つと皮を半分くらい、それから角をくれないか?」
作りたいものがある。
ーーーーーー
貰ったものを屋敷に持ち帰り、とあるものをつくる。
インフェルノの骨は中が空洞になっている。これを使ってあるものをつくる。
そう、銃だ。イメージはウィンチェスターm1892ランダルカスタム。
10分後。
目の前に有るのは二丁の銃。
1つは30センチ程の銃身の銃。銘は砕城。
1つは1メートル程の銃身の銃。銘は崩城。
どちらも白い色をしている。
弾は魔法で作り出した魔力付与弾。
弾倉に魔方陣を描くと、その魔法が弾に付与される。
更に、宝珠には固有魔法・粉塵爆発がノータイムで発動できる。
但し魔力消費が半端無い。
まあ、俺には関係ないけどね。
更に、二本の角をそれぞれ圧縮。
刀と大剣を形作る。
刀はリアに、大剣はトレイズにあげよう。
まず、刀を細かく作り込んでいく。
桜色の刀身に銘を刻み込んでいく。
銘は『火燼刀・桜花』。
作り方は安綱に聞いた。
安綱は童子切を作った人。
出来たのは薄い桜色をした刀。
あれこれ工夫をして300キロ位あった角を10キロ位まで軽くした。
刀身には龍と銘が刻まれている。
大剣は真っ赤な刀身。
こちらも銘と龍を刻んでいる。
銘は『リピカ』。意味はスワヒリ語で『燃え上がる』。
喜んでくれるだろうか?




