白髪の魔導姫
白い廊下と赤い絨毯。
壁の絵画や石像は派手すぎず、しかし手が込んでいる。
五分ほど歩くと豪奢な扉の前に着いた。
黒檀の木で出来た扉に金で縁取りをしている。
一面に薔薇の蔦の模様が銀で彫られている。
薔薇の花は赤いルビーで、葉はエメラルドでできている。
素人目に見てもお金が掛かっているのがよく分かった。
ぎぎぎと音をたてて扉がゆっくり開いていく。
私の今日のドレスは桜色のフリルが着いたもの。
マナーはしっかり覚えてきた。
父に手を引かれ、真ん中までいく。
父は頭を下げると、
「ご機嫌麗しゅう、陛下。今日は娘の紹介のため、参りました。
さあ、シャルロット、挨拶を」
と言った。
私もそれに合わせて頭を下げ、
「お初にお目にかかります。トーマス・パルーシャが娘、シャルロット・パルーシャと申します…」
お国が云々、季節が云々。
めんどくさい話を続けていく。
長い話が終わると、今度は魔力の測定。
宝珠に手を触れると、空中に文字が投射されるらしい。
まあ、大事になることはないだろう。
宝珠が運ばれてくる。
それに手を触れると、宝珠が光だし、
『シャルロット・パルーシャ
魔力量SSS+
魔法出力S
第二十階位魔導師』
謁見の間が、沈黙に包まれた。
今回は短いです。




