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作戦会議

最初に言っておこう俺は盗賊だ。

俺TUEEEEE!!な展開にはならないだろうし、美少女とイチャイチャなんていうのも出来ない。出来るとしても俺たち盗賊のアジトである古い誰もいないビル群の中で野郎とババ抜きするぐらいで特にこれと言った娯楽が無い。この前なんて路地に迷ってしまったショタを町まで送った事もある。


基本的に俺たちは面倒臭がりだ。誰かに雇ってもらい、しかもその報酬と内容がみんなの納得のいく形だった場合のみ仕事を受けるようにしている。

まぁそれなりに金はあるが使い道と言ったら酒と博打と女(もしくは男)にしか使わないはずだ。


だが今回に限っては非常にまずい。溜めてあった金も底を尽きかけていて、仕事も舞い込んで来ない。そんな今にも死にそうな俺たちの心情を知ってか知らずかリーダーは定例会議の場で開口一番こう言った。


「アカン。このままでは本当に死んでしまうってか死ねる」


リーダーことジーニアス・レナルドは縋り付くかのような目で俺たちを見てきた。

たった六人しかいないチームを前に泣きそうなリーダー。良い歳こいたおっさんが泣くのを見るのは正直気持ち悪い。


「もうなんでも良いから楽に金の溜まる仕事で良いんじゃない?」


そんな漠然とした意見を出したこの女はアン・レザフォード。赤毛の事も合間ってたまにからかわれたりしている。来週結婚するため次回の任務には出られない。本人曰く「辞めるかもしれない」との事。結婚生活を実に楽しんでいただきたい。


「そうっすよ!アン姉の言うとおり俺たちのやり方に合った仕事を引き受けるべきっすよ」


このすっ、すっ、すっとうるさいやつの名はチュネ・チェンコフと言う。腕前は確かだがこの喋り方が何処と無くうざったらしい。


「異議は全く無い」


俺は唐崎 英雄。自慢では無いが一応ここの最古参だったりする。だからと言っておじさんな訳では無い。現在26歳のまだイケイケなお兄さんだから間違えないよう。

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