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しるし2(詩集)

雨とか花火とかアブストラクトな取り留めのない

作者: さゆみ


涙が出てきそうだから頁を閉じよう

霞んでぼやけて読めなくなるから

嬉しいとせつないが重なってるから

悔しいといとおしいが挟まったまま

下向きと上向きの感情が

どこにもいけない花火みたいに


しばらく思考を停止した


全然関係ないこと

魂のことを考えてみた

魂ってなんだろう

魂って本当にあるのだろうか

…………

流し読みした記事に

気になる説はあったけれど

深く突き詰めると

キリがなくなるのでやめた

今考えることではないんだ


雨が上がっていた

近くの神社のお祭りだ

打ち上げ花火

見えない花火

たっぷり雲の昼空に

ボンって音ぶつけて


また頁をめくる 雨が降らないうちに

わたしはそっけないふりしか出来ない

わたしの中の花火は人を不快にさせる

きっと死ぬまでそうだ

いや死んでも記憶が残るなら

魂なんてなければいい


夜になってまた降りだした雨

いつまでも降りやまない雨

どんなに降っても乾いた雨

そんなふうにしかうたえない




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