とりあえず紹介
主な人物
火浦勇樹
火を操る精霊、炎の精霊を手にした中学二年の男子。サッカー部所属
で、いつも前向き。力が身体に少し適さないため、背中に火傷のような痕がある。
水谷廉治
水を操る精霊、水の精霊を手にした中学二年の男子。勇樹と幼なじみであり、同じ中学校で同じサッカー部に入っている。力が身体に少し適さないため、多汗症になっている。
森口孝和
草木を操る精霊、自然の精霊を手にした中学二年の男子。元々は異次元の世界「グリーンプラント王国」の王子だったが、国が魔物に襲われたため、日本に亡命してきた。勇樹達とは小学校の時に知り合い、同じ中学校に通う。本名は、フォレスト・グリーン・ユピテル・ピット。力が身体に少し適さないため、左腕に葉っぱが生えている。
光野琴葉
光を操る精霊、光の精霊を手にした中学二年の女子。勇樹達と同じ中学校に通っており、弓道部に入っている。天然でおっちょこちょい。力が身体に少し適さないため、左頬が他の肌より白くなっている。
影型綾音
影を操る精霊、闇の精霊を手にした中学二年の女子。琴葉と同じ小学校で、勇樹達と同じ中学校に通っている。美術部に入っていて、物静かでおとなしく暇な時はいつも本を読んでいる。力が身体に少し適さないため、右頬が他の肌より黒くなっている。
森口真司
孝和のおじいさんで、グリーンプラント王国の元国王。日本では発明家をしている。本名は、フォレスト・グリーン・マグナム。
薔薇の魔女・ビオランテ
魔王ルシフェル軍幹部の一人。元々は、孝和の国で百年に一度だけ咲くという「金色のバラ」に悪の魔力が取り憑いた魔物。孝和の国を襲った張本人。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~序章
昔、この全世界は十三なる精霊の力によって支えられていた。霊・悪・風・岩・大地・氷、そして、一番力の強い五大精霊と呼ばれる、闇・光・自然・水・炎。これらの力があるおかげで人々は幸せに暮らしていた。だがそれも、「地獄」へと一変してしまった。とある男が自身の欲望のため、自ら霊と悪の力を手に入れてしまった。本来、精霊の力は、平和のために使うよう、選ばれし者一人に一つしか力を与えない。だが、男の場合、自身で手に入れたため、そんなことは約束されていない。男はそれをいいことに、町や村に行けば力を使い、富や財産を盗むという生活を繰り返していた。しかし、繰り返すに連れて、男の身体は「負の精霊」と呼ばれる悪と霊の力に齲められていった。そしてとうとう、男は世界を滅ぼす世界最悪の地獄の魔王と化していった。世界では異常現象が起き、人々は、生きる望みを失いかけたその時、一つの奇跡が舞い降りた。この様子を見ていた神が、残りの精霊の力と「正の精霊」に使える十一の天使とともに、魔王に決戦を挑んだ。多少苦戦したものの、神が精霊の最後の力を使い、見事魔王を消し去った。そして、「負の精霊」は封印の石板に封じ込め、こうして世界に再び平和が訪れた。しかし、これで終わりではなかった。神が精霊の最後の力を使ってしまったため、力を失った十一の力はどこかに飛んでいってしまった。さらに数百年の時が経ち、何者かが封印の石板を破壊した。これにより、封じられていた「負の精霊」もまたどこかに飛んでいってしまった。果たして石板を破壊した者のもくろみとは、そして、飛んでいってしまった十三の力は一体どこへ…。