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予約注文販売のある風景

 人間社会の発展、と聞くとそれを技術の発展と結び付けて考える人は多いでしょう。技術発展により、人間社会は発展した、と。もちろんそれはその通りなのですが、実はそれと共にとても重要なある側面が、表裏一体で存在してもいるのです。

 それは、エネルギー利用の発展。

 当然の事ながら、人間社会が拡大、発展していく為には、それを支えるエネルギーが必要になります。ですから、エネルギー利用の側面から人間社会を眺めると、面白い関連が見られるのです。初期から中期にかけては、それは主に食料生産に関連していました。だから、家畜の糞尿や人間の屎尿の活用と、それは深く結び付いています。しかし、その状況が一変する事件がある時期に起こります。近世に入ってからの相転移とも呼ぶべき、巨大なブレークスルー。簡単に予想ができると思いますが、それは“化石燃料の活用”です。石炭から始まり、石油や天然ガスと利用が拡大してきた化石燃料。この膨大なエネルギーにより、人間社会は飛躍的に発展を遂げたのです。

 ところが、近年に入って、この限界が囁かれるようになりました。エネルギー不足の懸念が出始めたのです。つまり、エネルギー危機ですね。発展途上国の成長により、エネルギー消費量が拡大し、この問題はより深刻さを増しています。石炭のような埋蔵量の多い化石燃料はありますが、CO2問題とも関連して、頼り切る訳にはいかない状態。そこで自然エネルギーが注目を浴びる事になる訳ですが、まだまだメインにするには規模が少な過ぎる上に発電をコントロールできない(蓄電ができればカバーできる)ので、無理があるというのが現状でしょう。しかし、では、他に何か策がないのかといえば、実は策はあるのです。

 それはエネルギーの節約。つまりは、省エネですね。

 ここでは、その一つの方法として、「予約注文販売の推奨」を提案します。どうして、これが省エネになるのかといえば、需要予測がし易くなるからです。

 普通、企業はどれだけ製品が売れるか分からない状態、需要不明で生産を行っています。そして、その結果として、必要以上の過剰な生産を行ってしまっている。それは無駄な物流に繋がり、無駄な在庫管理になり、無駄な廃棄物処理を引き起こします。もし仮に需要が事前に分かれば、これらの無駄を減らす事ができます。無駄を減らしているだけなので、当然、生活水準は下がりません。

 そして、予約注文を行なえば、それは可能なのです。予め需要が分かるから、必要な分だけ生産ができる。もちろん、それはエネルギーの節約、つまり省エネになります。

 インターネットによる予約注文の動きは随所で見られますが、まだ大きな普及には至っていません。拡大の余地はかなりあると見て間違いないでしょう。また、何もインターネットに頼らなくても、更に言うなら、特別なシステムを構築しなくても、マンパワーのみでこの予約注文は実施可能で、短期的での効果も見込めます。

 しかも、これは財政負担なく行えます。政府が「予約注文販売の推奨」を宣言すれば、それだけで「クールビズ」の成功のように各業界が応えてくれる可能性が大きい(生活者側が自主的に心がけても良いですが)。

 また、利回りが上昇するので、商品価格が安くなるかもしれません。それで国際競争力が高まる可能性もあります。

 デメリットとしては、


 1.予約注文に手間がかかる

 (これは、簡単に予約できるシステムが構築されれば、ある程度は解消できます)

 2.注文してから製品を手に入れるまでにタイムラグがある

 (新製品では、実質変わりありませんが)

 3.失業者を出す

 (無駄な生産を減らせば、それだけ労働力も必要ではなくなるので、失業者を発生させる要因になってしまいます。ただし、前もってワークシェアリングなどでの対応を促しておけば、ある程度の緩和は可能ですし、低価格化により、輸出を増やせればかなり抑えられるでしょう)


 などが考えられます。もしかしたら、他にもデメリットがあるかもしれません。が、エネルギー節約のメリットの方が大きい、と少なくとも僕は判断します。現在(2011年四月)のような、電力不足の状態では特にそれは必要とされます。電力消費が大幅に増える夏を迎える前に、予約注文の文化を少しでも定着させられれば、電力不足のある程度の緩和が実現できます。

 なお、各家庭へ商品を直接配送するよりも、店まで生活者が商品を受け取りに行く方が、エネルギー節約という点からは好ましいです。ただし、マンションなどの集合住宅地などに一度に商品を配達できるのなら、その限りではありません。


 さて。

 もし、最後まで読んでもらえなかったら、この文章の意味がないと思ったので、先に主張したい内容をほとんど書いてしまいましたが、実はこれは小説として書き始めました。二人称小説で書いて、それぞれの立場で語った方が、この効果をより実感できると思ったからです。上手くいくかどうかは分かりませんし、そもそも先に書いてしまったので、これ以上書く事に意味があるのかどうかすら分かりませんが、とにかく、書き始めてみようと思います。

 まずは、“あなた”が、とある街中の小さなゲームショップの店員だった場合。予約注文がないケースから……


 あなたは小さな街のゲームショップで働いている。その店の店長は、実はあまりゲームに対して興味がない。元は、玩具なら何でも扱うおもちゃ屋だったのが、売れる商品に的を絞っていく内に、自然とゲームショップになってしまったような店だから、知識なしで経営を行なってしまっている。

 だからあなたは、その店長の仕入れ商品の選択に驚いてしまった。

 「クリスマスを、舐めちゃいけんよ、君」

 店長はそう言って、もう流行りを過ぎたシリーズものの、コンセプトがグダグダになってしまったゲームソフトを大量に入荷しようとしていたのだ。

 ゲーム好きなあなたは、それに疑問の声を上げる。少なくとも、自分はそれを欲しいとは思わないと。

 が、

 「クリスマスは違うんだよ」

 店長はそれに納得をしてくれない。過去に何があったか知らないが、どうにもクリスマスならどんなゲームでも売れると信じ込んでいるよう。結局、店長はあなたにとっては信じられないような発注をかけてしまった。

 さて。クリスマスが終わってみると、やっぱりあなたの予想通り、店長が発注をかけたゲームソフトはほとんど売れなかった。小さな店にとって、利益の出る出ないを分ける境界線は実に微妙。たった一本のゲームの売れ残りが明暗を分けたりもする。だから、店長はその事態に酷いショックを受けた。あなたの目の前で、涙ぐみすらする。そして、それからは店長はあなたにゲームソフトの発注依頼を任せるようになったのだった。あなたはゲームが好きなものだから、その店の過去の実績を参考にして、適切な発注をしていった。店長はもちろん大喜びで、あなたを信頼していった…


 と、このエピソードは僕の知り合いの実話だったりします。この話からも、需要を知る事の重要性が分かるでしょう。もちろん、この話で過剰に注文してしまったゲームソフトは、無駄に生産された上に、無駄な物流で運ばれ、無駄に在庫管理されてから、どうしても売れなければ、廃棄物として処分されます。そして、その全てで余分なエネルギーが消費されている(廃棄に関しては、別の可能性もありますが)。

 勿体ない話ですね。

 しかし、もしもこの地域に予約注文の文化が浸透していて、製品のほとんどを予約注文によって仕入れていられたなら、店が損をしていなかったばかりか、この無駄を全てなくせていたのです。店長の能力に関係なく。

 そして、この無駄な発注の害は、これだけに留まりません。何故なら、小売店の発注情報は、物流・中間業者に影響を与え、更にその影響は、製造元にまで伝わるからです。


 あなたが問屋の店員だったとしよう。あなたは小売店からの注文により、発注を決めている。この商品はこれだけ発注が来たから、ウチからはこれだけ製造元に発注しよう。あなたはそんな事を考える。

 注文が来たものよりも、少し多めに。あなたはそう見極める。何故、そんな事をするのか?

 理由は簡単。機会ロスが怖いからだ。本当なら売れていたはずの商品を、このタイミングで注文していなかったが為に逃してしまう。それで損を出す。出すかもしれない。だから、多めに注文をしておく。そうすれば、その損を回避できるかもしれない。

 それに、

 直ぐには売れなくても、いずれは売れる可能性は充分にある。


 はい。

 普通、消費者の“需要”は、小売店を介して物流業者や中間業者に伝わって、それが製造元に伝わります。しかし、このような伝言ゲームの過程で、その需要は実体が不明瞭になってしまう。それはここで述べたような“機会ロス”の恐怖などで更に実体とはかけ離れたものになってしまいます。つまり、“機会ロスの恐怖”によって、実体よりも需要は膨らんでしまうのですね。

 因みに、この“機会ロスの恐怖”は、小売店側にももちろん存在します。予約注文がもっと普及すれば、この問題は改善します。


 あなたが製造会社の社員だったとしよう。

 あなたはその注文の数に驚いていた。自分達が予想していたよりも、それが大幅に上回っていたからだ。

 本当に、これほど売れるのだろうか?

 しかし、それでもあなたはその製品の製造を決定してしまった。何故なら、注文する側が買い取る制度になっているからだ。最終的に消費者に売れなくても、メーカー側の損にはならない。これが、書籍のような在庫を製造元が引き受けるシステムならば話は別だが。

 そして、あなたは最終的には売れ残り、廃棄処分に至る社会全体を観れば、無駄な製品の製造を決定してしまうのだ。


 ……昔、僕が本屋でアルバイトをしていた時、客の注文という事にして、売れ筋の商品を多く仕入れる、なんて小細工をやりました。書籍は委託販売なので、客の注文という事にしないと、それだけ回してくれないかららしいです。

 出版業界のような制度ならば、製造元が流通の過程で生じた需要予測の誤りによって受ける影響は比較的小さいかもしれませんが(それでも、影響は受けるでしょうが)、小売店や中間会社の需要不明による注文で、無駄が生まれているのは事実です。

 予約注文により、消費が確定していたら、このリスクは発生しません。予約注文の割合が多ければ多いほど、そのミスは少なくなるのは、説明するまでもないでしょう。

 では、

 今度は、そんな世界を思い描いてみましょうか。


 あなたが生活者だったとしよう。

 いつの頃からか、“予約注文販売を心がけよう”という事が叫ばれ、各業界がそれに対応し始めていた。

 省エネに繋がり、社会全体のエネルギー消費の無駄をなくせるといった事にも予約注文を推奨する事は関係していたが、なにより在庫を抱えるリスクを低減させる効果があることが大きかった。いつまで経っても売れなければ、それはやがては廃棄処分に回される。そこにも費用は発生する訳で、それは企業にとって大きな損失だったのだ。予約注文販売ならば、それを防げる。

 食品業界ではそれは特に大きかった。時間に対する制約が厳しく、損が発生し易かったからだ。もちろん、直ぐ作る為には、ある程度の材料ストックは必要だが、その管理も予約があるのとないのとでは大きく違う。

 ただし、予約を受け入れる為の、何の体制も整ってない店舗では少しそれは厳しかった。どうやって、予約注文を受け付けるのか、どうやって顧客を管理すれば良いのか、そんな苦労を抱えているようだ。

 あなたはスーパーに出かけてみる。その食品コーナーで、とても質素な作りの注文表ができているのを見かけた。何日後の何が予約できて、何が新商品なのか、ラインナップされている。インターネット販売に、早くから乗り出していた所は別だが、急な対応を迫られた店では、こんな体制になってしまっている所が多いようだった。

 ただし、それでも効果はあったようで、以前は店員が売れ残った弁当を憂鬱に眺めているなんて光景がよく展開されていたコーナーでも、今は売れ残る商品はほとんど見られなくなっていた。

 あなたが家に帰って、ネットサーフィンをしていると、奇妙なものを見つけた。エクセルで出来た管理ツール。予約注文を管理する為に、誰かがマクロとエクセルで作成したものが、無料でダウンロードできるものがあったのだ。

 これならパソコンがあるだけで、管理できるから、比較的低コストで、何処の店でも導入できる。最低限の、パソコンを扱う知識は必要になってくるが。


 ……恐らく、予約注文が推奨されても、初期は充分に対応できないだろうと考えて、こんな世界を想像してみました。エクセルの話を載せたのは、自分の経験からです。僕は設計書が無駄にたくさんある仕事場を経験した事があるのですが、その時、マクロができる人達がいて、なんとマクロで効率良く設計書を仕上げてしまったのです。

 お陰で、楽な思いをさせてもらいましたが、だから、そんなツールも比較的楽にできるのじゃないかと考えたのです。

 ネット上には、恐ろしく気前の良い人達がたくさんいますしね。自然発生するかどうかは分かりませんが。

 では、次はもう少しだけ時間が流れて、徐々に予約注文が文化として定着してきた社会を思い描いてみましょうか。


 あなたは街の本屋を経営している。

 昨今の予約注文販売推奨の流れを受けて、それなりに尽力しているが、それでも今の時代はインターネットという武器を使えないと、やはり弱い。ネット上から予約注文して、販売するという戦略はやはり魅力的だ。だが、ネットを活用し始めようと思っても、経費も技術も経験もない。そうは気軽に手を出せない。しかし、そんな折、あなたは出版社から、あるサイトを紹介される。

 そのサイトでは、様々な店舗の予約注文を受け付けていた。どうやら、消費者は自分の近くの店舗を検索して選び、そこに予約注文するとその情報が店舗まで届いて、店舗から商品を受け取れると、どうやらそんなシステムになっているらしかった。

 そのサイトでは顧客登録だけでなく、参加店舗の募集も行なっていた。既に、出版社とも契約済みで、書籍のデータも自動的に設定されるので、難しい手間はいらない。また、店側から特別に商品をアップデートしたい場合は、それも可能らしい。これを利用すれば書籍以外も売れる訳だ。また、レイアウトや店のお薦め商品の提示なども可能らしい。わざわざホームページを開設して、注文を受け付けるシステムを作らなくても、そこに低価格の利用料を支払えば、簡単にインターネットを活用した商売ができる。

 顧客のアカウントの発行は、そのサイトで行なってくれていて、客の識別もそれを利用して簡単に店から確認できるから、混乱する事もなさそうだった。

 あなたは少し考える。既に利用している人がいて、評判もそれなりに良いようだ。それで、試しに参加してみようかと思う。一ヶ月は格安で、それに参加できるようだった。もし効果がないのなら、直ぐに止めれば良い。


 ……これは、ASPサービスと呼ばれているもので、IT業の戦略の一つです。わざわざ高額のサーバーを購入して、高いアプリケーションを入れなくても、契約を結べば低料金で、IT企業のサービスをネットを介して利用できる。恐らくは、既に似たような商売はあるのじゃないかと思いますが、予約注文販売が文化として定着し始めれば、より目立ってくるのではないかと考えて、書いてみました(アマ○ンなんかに対抗する為には、店独自の付加価値をつける工夫をしないと、これでも苦戦しそうですが)。

 では、次にもう少しこれが発展したらどうなるかを思い描いてみましょうか。


 あなたはコンビニに買い物に来ている。そこで、あなたは大きなスペースを取っている広告を見つけた。

 どうやら、新発売のケーキのラインナップの広告のようだ。カードを利用すれば、それは簡単に予約注文できる。予約注文した方が、安くそれらを買う事ができるらしい。それはもちろん、需要予測がし易い分、在庫リスクが減り、その部分価格を下げられるからだ。インターネットでも予約は可能で、サイトには更に詳細なその商品の魅力が書き込まれている。試食した店員の、感想やコメント、オマケ情報。

 あなたはその場では何も注文をしなかったが、家に帰ってからふと気になり、インターネットを利用して、ケーキの一つを注文してみた。届くのは一週間後。もし、忘れてしまったとしても、メールで警告してくれるから、安心だ。

 予約注文をするようになってから、確かに注文の手間が増えたが、慣れてしまえばそれほど億劫にも感じない。安く商品が手に入ると思えば、大して苦にはならない。しかも、これで社会全体の無駄が減っているというのだ。

 因みに、在庫リスクが減った事で企業の利回りは良くなった。お陰で、輸出も幾分か有利になったらしい。もっとも、その分生産量は増えてしまったから、日本だけを観れば省エネという目的が果たせていないのだが。


 ……この「予約注文販売の推奨」は、元々は少子高齢社会の対策案として考えていたものです。

 無駄な生産物をなくせば、その分、労働力の節約ができるので、ある程度の高齢社会にならば耐えられるのですね(金銭的な負担は重くなるが、実質的な労働負担は変わらない状態にできる)。

 しかし、前にも述べましたが、それは同時に失業者を多く発生させてしまいます。労働力の節約を行なえば、労働力が余るからです。もっとも、これも述べましたが、利回りが上がった分で価格が下がり、輸出が増えれば、その限りにあらずです。あらずですが…、それでも需要予測が安定して行なえるようになると、在庫リスクを軽減する機能も果たしてきた、物流の中間業者、問屋や卸売り業がダメージを受ける可能性は避けられません。

 だから僕はこれが“使える”発想だと気付いていながら、強くは主張して来ませんでした(失業率が低下したら、主張するつもりでしたが)。

 しかし、今の日本(2011年4月現在)は、東日本大震災により、できるだけ節電しつつ、多くの利益を生み出さなければならないという状況下に追いやられています。そのマイナス面を気にしてはいられない、と少なくとも僕は判断しました。

 更に、異業種への転換は実は多くの民間企業で行なわれてもいます。例えば、建設業から福祉へ、建設業から農業、酒造メーカーが化粧品、など他にもテレビのニュース番組を見ていると多くの驚くべき事例を見ます。更に、インターネットや海外企業の影響による物流革命で、元より、中間業者の旗色は悪くなってきています。むしろ、今の時期に、異業種への転換を進めておくべきかもしれません。

 今回は節電・省エネの方法として、この「予約注文販売の推奨」を提案しましたが、どちらかといえば、“利回りの増加”の効果の方が大きいかもしれません。世間であまり提案されていない節電・省エネ案という事で、僕はこれを強調しましたが、決定的な効果を得るのであれば、電力消費のピークをできるだけ分散させる方法でしょう。

 なにしろ、仮に世の中の半分の人を、夜間生活に変える事ができたとしたなら、それだけで今回の問題は解決するかもしれないのです。それどころか、これを恒常的に取れる体制にできたなら、新たな原発の建設は必要なくなるかもしれません(なので、原発反対派の人達は、この夏の節電体制には大いに協力すべきだし、もし成功したなら、これを実績として強く主張すべきだとも思います)。

 また、トヨタの生産方式として有名なかんばん方式は、既にこの「予約注文販売の推奨」と同じ効果を実現しています(車という商品だからこそ可能だったのでしょうが)。その中で、部品の在庫負担を子会社に押し付けている、という批判があるので、これだけで全てが解決する訳ではないという点は覚えておくべきだと思います(過労などの、他の社会問題も指摘されている)。

 予約注文が取れたとしても、タイムラグを少なくする為には、部品等を予め準備しておく必要があるので、在庫リスクを完全になくせる訳ではないのですね。

 もっともこれは、消費者がどれだけのタイムラグを許容できるかにかかってきますし、その商品の“特性”によっても、変わってきます(CDのような商品ならば、この問題はあまり起きないかもしれません)。商品毎に合わせた体制にできれば、ある程度の問題は解消できるでしょう。

 では、今回はこの辺りで。

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