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48.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

 ギンコが疾風のごとく駆け抜ける。

 彼女の手にする大剣が、陽光を反射して煌めいた。

 普段なら硬い皮膚に阻まれるはずの一撃だ。

 だが、今の砂蟲は俺の重力魔法によって地面に縫い付けられ、身動き一つ取れない。防御体勢すら取れない完全な「まな板の上の鯉」だ。


「はぁぁぁぁッ!!」


 ギンコの気合い一閃。

 大剣が砂蟲の首元に吸い込まれ、バターのように滑らかに切断した。


 ズンッ!


 巨大な頭部が地面に転がり、緑色の体液が噴き出す。

 砂蟲は断末魔を上げる暇もなく絶命した。

 ギンコは剣を振り払い、呆れたように呟く。


「……信じられないな。あの砂蟲が、紙切れみたいに斬れたよ」


 彼女は俺を見て、肩をすくめた。


「相手が動けないだけで、これほど楽になるとはね。君のサポートは反則級だ」

「褒め言葉として受け取っておくよ」


 俺が魔法を解除しようとした、その時だ。


 ゴゴゴゴゴゴ……ッ!


 先ほどよりも大きな地鳴りが、荒野全体を揺らした。

 俺たちの周囲の地面が、次々と盛り上がる。

 一つ、二つ、三つ……十以上。


「おいおい、冗談だろ……?」

「仲間を呼ばれたか、あるいはここが巣穴だったか」


 ギンコが剣を構え直す。

 砂煙の中から、次々と砂蟲たちが姿を現した。

 どれも先ほどの個体と同サイズか、それ以上の巨体だ。

 包囲されている。


「チッ、数が多いね。リィナ、背中を頼むよ!」

「任せて! でも、ちょっと多すぎるかも……!」


 リィナも大剣を構えるが、多勢に無勢だ。

 一斉に襲いかかられれば、馬車を守り切るのは難しい。

 すると、


「……下がってて」


 静かな声と共に、ノエルが前に出た。

 彼女は魔道書を開き、冷徹な瞳で砂蟲の群れを見据える。


「一掃する。……ガイア、手伝って」

「ああ、分かってる」


 俺はノエルの背中に手を添え、魔力を同調させる。

 ノエルの周囲に、冷気が渦巻いた。

 大気中の水分が急速に凍結し、無数の氷のつぶてが生成される。


「【氷針アイス・ニードル】・乱舞」


 ノエルが指を鳴らすと、空を埋め尽くすほどの氷の針が出現した。

 通常なら、牽制程度の威力しかない下級魔法だ。

 硬い砂蟲の皮膚を貫くことはできない。

 だが――俺がいれば話は別だ。


「全弾、【加重グラヴ・ブースト】」


 俺は展開された数千の氷針すべてに、重力魔法を付与した。

 質量が増大し、ただの氷の礫が、鉄杭をも凌ぐ重量兵器へと変貌する。


「……落ちろ」


 ノエルが腕を振り下ろす。

 瞬間、氷の暴雨が降り注いだ。


 ドバババババババッ!!


 それは雨というより、爆撃だった。

 重力を乗せた氷針は、音速に近い速度で落下し、砂蟲たちの硬い皮膚を容易く貫通する。


「ギシャアアアアアッ!?」

「ギャアアアッ!」


 悲鳴が重なる。

 逃げようとした砂蟲も、地中に潜ろうとした個体も、等しく大地に縫い付けられた。

 数秒後。

 そこには、無数の氷柱によって串刺しにされ、標本のようになった砂蟲の群れだけが残されていた。


【おしらせ】

※2/11(水)


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