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25.元リーダーSide3



《オクレールSide》


 オレ、オクレール。

 ガイアのクソ野郎に、重しの呪いをかけられちまった。


 解呪のため、高名な森呪術師ドルイドのもとへ向かうことになった。

 拠点の街から馬車で三日。森の奥に住んでるらしい。


 ……てか!

 なんでそんな辺境に住んでんだよ! 遠すぎんだろ!

 都会でやれや都会で! ったく……。


 しかも、だ。


「おい御者ぁ!」


 商業ギルドから借りた馬車に乗ってるんだが――。


「運転荒すぎんだろコラ!」

「そーよぉ! がったがた揺れすぎ! あたしのお尻がカッチカチになっちゃうじゃないの!」


 御者の腕がとにかく最悪だった。

 馬車揺れまくり! どう考えても御者のせいだ。……だが。


「何を言ってるんですか、お客さん」


 御者が呆れ顔でこっちを見やがる。


「揺れるのは当たり前でしょう。道には石やくぼみもありますから」

「じゃあ避けて走れやボケ!」

「無茶言わないでくださいよ」

「無茶じゃねえ! 金払ってんだぞ! サービス提供しろや無能が!」


 御者は馬車を止め、肩をすくめた。


「そこまで言うなら、ご自分で運転してみては?」

「あ? なんだと……」

「私の腕が下手だと証明できたら、馬車代を全額返しますよ」


「……まあいいか」


 金が戻るなら損はねえ。

 御者と入れ替わって御者台に座る。馬車なんざ簡単だろ。


 ――ガタガタガタ!


「ちょ、揺れ……っ」


 やばい。全然馬が言うこと聞かねえ!


「リーダー! 揺れすぎ! もっとましな道とおってよぉ!」


 さっきの比じゃねえ。馬車はぐわんぐわん揺れて……うぷ……。

 気持ち悪っ……。って、おわ!


 がっ! 車輪が何かに乗り上げ――荷台が傾く。


「馬車が倒れるぅ! 対ショック姿勢ぇえ!」


 がっしゃーん!


 痛ぇ……! 地面に投げ出され、全身がずきずきする。


「やはりこうなりましたね……」


 御者がため息をついた。


「ほら、私の運転では横転しなかったでしょう」

「ぐ……!」


 たしかに揺れはあったが、大事故は起きてなかった。

 それどころか、前の方がまだマシだったじゃねえか……。


「なんでだ! なんで馬車がこんな揺れる! ガイアが手配した馬車は全然揺れなかったぞ!」


 御者が「ああ」と納得顔でうなずいた。


「ガイア……あの超有能サポーターのことですか?」

「…………………………………………は?」


 は? 超有能ぅ……? あのガイアが?


「ちょ、何言って……ガイアが超有能だぁ?」

「でゅふ……あり得ないでござる……!」


 女どもも耳を疑っていた。御者、正気か?


「商人の間では有能と評判です。荷物を軽くし、大量に運べる。護衛依頼をすれば迅速に、確実に届けてくれる」


 ……たしかに単身で依頼に行くことはあったし、やたらと商人から依頼が来ていた。

 まさか……。


「商人からの依頼が黄昏の竜に多かったのは……」

「ええ。あなた方宛ではなく、ガイア氏に出されていたのです」


「なんだとぉおおお!?」


 ば、馬鹿な!


「嘘だ! てめえの作り話だろ!」

「では逆に聞きます。ガイア氏がいないとき、商人から依頼は来ましたか?」


 ……! な、ない。

 ガイアがいないと伝えた途端、キャンセルされたことすらあった。


「ガイア氏がどれほど重宝されていたか、今ならわかるでしょう」

「み、身をもってって……わかんねえ!」


「揺れなかったのは、彼が馬車ごと軽くしていたからですよ」

「「「なにぃ!?」」」


 そ、そんな……。


「腕が下手じゃないのは、貴方様が証明したでしょう?」

「ぐぬぬ……」


 つまり――ガイアは本当に有能だったってことか?


「正直、商人たちは彼に感謝してましたよ。だが彼の報酬はあなた方に抜かれて、正当な対価を払えなかった。個人的に渡そうとしても受け取ってくれなかった」


「……まるで、オレらに払いたくなかったみたいな言い方だな」

「みたいな、ではなく、その通りです。あなた方の評判は最悪でした」


 最悪ぅ~~~~!?


「護衛中も無駄話ばかり。敵が来ても『雑魚だ』と適当に追い払う。そんなクレームばかりでしたが、ガイア氏が頑張ってくれるので黙認していたのです」


 そ、そんな……!


「もう依頼は来ないでしょう。態度を改めるか、ガイア氏を連れ戻すしかありません」


「ちくしょう! 言いたい放題ぬかしやがって!」

「そうよ! 客に暴言とか何事よ!」

「そうでござる! 拙者たちは金を払ってるんだぞぉ!」


 御者は冷ややかに言った。


「金は結構です」


 業者は馬車を立て直し、来た道を引き返す。


「おい待て! どこ行くんだゴラ!」


 革袋が投げつけられた。馬車代だ。


「代金は返します。……もう要りません」


 ガラガラと馬車は去っていく。


「待てぇ! まだ目的地にも着いてねえぞ! オレ達は黄昏の竜! Sランク冒険者だぞ!」


 御者は振り返り、冷たく告げた。


「黄金の竜を支えていた翼は、もう失われた。Sから転げ落ちるのも時間の問題です」

「つ、翼って……ガイアのことかよ!?」

「その通り。……未だ理解してないようですが。せいぜい残り少ない栄光を楽しむといい」


 そう言い放ち、去って行った。


「ふんだ! 馬鹿商人め! 言いたい放題しやがって!」

「そ、そうよ! 客置いてくなんてひどすぎー!」


 だがイエスマだけは黙っていた。


「なんだよイエスマ!?」

「ひっ……な、なんでもないでござる! 決して、ガイアを追い出したのは間違いだったなどとは……!」


 くそっ……! 胸くそわりぃ!

 ガイアなんて、あんな雑魚、いなくても関係ねえ!


「行くぞてめえら! 呪い解いて依頼こなしてやる!」

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― 新着の感想 ―
かかってもない呪いは、どんなに優秀な解呪師でも解きようがないんだがなw えっもしかしてわざわざ呪いを受けてから解いてもらいに行くの?w
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