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ダンジョンのボス

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「な? ボス部屋があっただろ? こういう感じで見つけていくんだ。大体1時間って感じだな。この分だと10周は行ける。何度も何度も潜ってはいけないなんてことは無いし、なんならさっきまで来た道を辿ればいいんだから効率は良くなる。しかも道中の敵はどんどんと減っているだろうから、更に楽に奥まで来られるな。良い事しかない。やっぱり周回はするべきだ」


「あり得ないのさ……。あっさりとボス部屋に来てしまったのさ。でも、本当に良いのか? まだレベルが2までしか上がってないのさ」


「貧乏神のデバフを重ねがけることが出来るのであれば、何も問題ないな。素早さと攻撃と防御を5段階くらい下げてくれれば、雑魚よりも雑魚になるから。ちょっとHPが多い程度の雑魚になるからなあ。やっぱり貧乏神が強すぎるのがいけないと思う。ソウルメイトに恵まれて、俺は本当に幸せ者だよ。強運持ちと言ってもいいかもしれない」


 初手貧乏神を引くのも運だからな。運が良ければなんとかなる。この世界はリセマラできないからな。リセマラできるのであれば、どんどんとやっているだろう。それが出来ないって事は、ソウルメイトがゴブリンでも納得するしかないという事なんだ。ソウルメイトは出し入れが出来ないから、確定で使わないといけないんだけどな。召喚枠なんて無いから、レベルが上がれば無条件に大量に出せるんだけど。


 因みに、今のステータスがこちら。


――――――――――

名前:メルト

種族:エルフ

Lv:2

HP:50/50

MP:107/107

SP:15/15


スキル

『剣術Lv1』『盾術Lv1』


ソウルメイト

『貧乏神:幸子』


ソウルスキル

『呪われた至宝』

――――――――――


 剣術と盾術が生えた。これは戦っていると生えることがあるって感じのものなんだよな。熟練度制って感じなんだよ。効率よく動けば動くほどに熟練度が貯まりやすくなる。魔法もスキルの内なんだけど、魔法は訓練が必要になってくる。まあ、そのやり方も知っているんだけど、今は前衛が足りないからな。後はヘイトを発生させるスキルを覚えられれば良いんだけど、そっちはまだそんなに使い込んでいない。もう暫く時間がかかるだろう。ボス周回をすれば、知らない内に貯まっていくだろう事は想像に難くないがな。


「じゃあ、ボス部屋に行くぞ。ちゃんとヘイトを取ってからデバフを頼む。まずは素早さからだな。そこから攻撃、防御の順でよろしく頼む」


「任せておくのさ。その程度はやってやるのさ」


 ボス部屋の門を潜る。これで外に逃げることは出来なくなった。幸子も強制的に中に入れられる。この仕様があるから、ちゃんと戦闘をしてくれるのかもしれない。……好感度はそこまで下がってないはずだから、大丈夫だとは思うけどな。下がる行動をしていないんだから、大丈夫のはずだ。デバフなしで戦うのは、少しばかり骨が折れる。勝てなくはないけどな。勝てるのは確実なんだよ。時間が短くなるかどうかが重要なんだよなあ。効率を考えると、どうしても時間が足りない。最低でも10周はしたいと思っているんだから。


「ブルァアアアアア!」


「オークだな! まずはヘイトを稼ぐ! さあ、こっちへ来い!」


 前へ出て盾と剣をガンガンとぶつける。音が鳴り響く。ヘイトをこっちに向けたいからそうしているんだよ。デバフでヘイトを超えられると、面倒な事になるからな。なるべくは行かせない。


「遅くなるのさ! デブのうえにこいつよりもチビなのさ!」


「幸子よりはデカいけどな!」


「鈍間≪のろま≫を更に鈍間≪のろま≫にさせてやるんだから感謝しろさ! それと、あたしの事は余計さ!」


 素早さがガクリと落ちる。流石の貧乏神。デバフ神は伊達じゃない。最強のデバッファーなんだから当然だと言えば当然なんだけどな。既に振り降ろしが止まっているように感じる。素早さのデバフはやっぱり強すぎるよな。修正案件だろ。重ねがけなんてやったら不味いのくらいは運営も解っていたんじゃないかな。だから、こんなに日常生活が厳しくなるような調整をしたんだろうし。


 無限に時間があれば、何の苦労も無いんだけどな。苦労せずに強くなれるのなら苦労はないんだけど。レベルを上げて物理で殴ることをするにはもう少しばかりレベルが必要になってくるだろうな。問題は今は物理しか出来ない事なんだよな。物理無効系の魔物とかが出てくると本当に困る事になる。早めに魔法使い系の召喚獣をゲットしないといけないな。そうしないと詰む要素が出てくる。なるべくは避けて通るが、避けられないパターンもあるだろうからな。出来ればそんな事にはならない方が良いんだけど。


「よっと。盾で受けても大丈夫なくらいには攻撃力も下がったな。防御を頼む! 速攻で沈めるぞ! 周回が俺を待っているからな!」


「言われなくても付き合ってやるのさ! そらそら、どんどんと柔らかくなっちまいな!」


 デバフがやっぱり強すぎるんだよなあ。理不尽な程に弱体化が決まる。戦えないほど弱くなったら本当に何も出来ないタダの肉になるからな。肉は換金アイテムだからドロップしないのは仕方がないんだけど。オーク肉とか美味しいのかね? 脂身がたっぷりあり過ぎて、胸やけを起こしそうなんだけど。あ、エルフだからって草食な訳では無い。ちゃんと肉も食べるぞ。肉の供給源はここのダンジョンだけどな。俺たちは肉を得られないから、どうしても貢献できないけど。


「おらおらおらおら! さっさと沈みやがれ! HPが多いのはボスの特権なんだろうが、とっとと死んで宝箱を落としやがれください!」


「ほらほら頑張るのさー。あたしは後は見ててやるのさ」


「おう! 見てろよ! かっこいい所を見せてやるからな!」


「惚れたりはしないのさ。そもそもそこまで弱体化してるのであれば、さっさと倒すのさ!」


 言われなくてもそうするつもりだ。ガンガンとダメージを重ねていく。敵の大振りの攻撃が遅すぎて防ぐまでもない。回避で余裕なんだけど、あえて受けている。そうしないと盾術のレベルが上がらないからな。レベル3くらいまではあっという間に上がるんだよなあ。そこからがなかなか上がらなかったりするんだけど、こっちは既にカンストのレベル10まであげた経験があるんだ。そこから逆算した動きをすれば、簡単にレベルが上がると思っている。


 ボスと対峙すること5分程度。漸くとボスが煙になって消え失せた。思ったよりも時間がかかったな。武器が鉄の剣ではどうしても攻撃力が足りない。防御力が下がったとは言っても、素の攻撃力が低いんじゃあどうしようもないんだよな。まあ、どれだけ防御力があっても、ダメージが0になる訳では無いから、勝てないなんてことにはならないんだけどな。……一部の例外を除いたら。


「やっと終わったのさ。さあ、さっさと宝箱を開けて帰るのさ」


「帰るのは帰るけど、入り直すからな? 勿論だけど、周回することは決定事項だから。楽して帰ろうなんてことにはならないからな。まだまだ1日は始まったばかりだ。どんどんと攻略して宝箱を開けて帰るぞ。目指せ10周。今日中に10周は容易いと思うぞ。ボスもデバフが効いていると弱いしな」


「やっぱり周回するのさ? もう止めておけばいいさ。1周で十分なのさ」


 あり得ないので却下です。まだまだ周回するぞ。とりあえず、宝箱からのアイテムを取り出さないといけない。初の宝箱である。換金アイテムは出ないから、必ずや必要な物が出てくるわけだ。それがなんなのかは解らないけど。


「さてと、オープン! ……お!」


「あー、赤鋼の剣なのさ。必要な物が出てくるのは仕様さ」


 金属は、屑鉄⇒鉄⇒青銅⇒赤鋼⇒白銀⇒黄金⇒ミスリル⇒アダマンタイト⇒オリハルコン⇒ヒヒイロカネとなっており、赤鋼は4番目の金属である。鉄から2ランク上がった。これだから貧乏神は宝箱革命を起こすと言われているんだよ。ピンポイントで必要な物が出てきたな。

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