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ソウルメイトは貧乏神  作者: ルケア


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第2回スタンピードが始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「速報! スタンピードが始まりました!」


「来たか! 状況は!?」


「第1波は妖魔と鬼だと判断されました!」


「力で攻めてくるタイプだな。こちらも準備が出来ている。急いで向かう」


 遂に始まったか。第2回スタンピード。同時に色んなところで起きる訳では無くて助かっている。同時に起きたらそれこそ大事だ。何を優先してでも何とかしなければならなくなってしまう。


「作戦通りに事は進んでいるのか?」


「現場指揮は各冒険者ギルドのギルドマスターが務めております。詳細はそちらに確認してください」


「詳しい話はそっちでか。まあいいだろう。では出る。行くぞ幸子」


「あいあいさー」


 フレスベルグの麗華に乗ってひとっ飛びである。直ぐに冒険者組合に入り、組合長の判断を聞く。直ぐにでもスタンピードを治めたい場合の処置の方法は伝達してある。その通りに動いてくれていれば良いんだがな。


「こちらはアガレイト男爵だ。組合長は何処にいる?」


「組合長なら現地に。指揮を執るのであれば最前線だと言っておりました」


「好戦的だな。だがまあ、強いから組合長なんだ。最前線に居るのは当然か」


「ご武運を!」


 冒険者組合から外に出て、前線に向かう。5分も経たないで前線まで辿り着いた。今は魔物が押し寄せてきている真っ最中だな。これが何度目の波なのかは解らないが、まだまだ序盤も良い所だろう。


「こちらはアガレイト男爵だ。組合長は何処だ?」


「組合長なら更に前です。ここは最終ラインの1つ前になります。最前線はまだ前にあります」


「そうか。抜かれる事の無いようにな」


「解りました!」


 前線ではあるが、最前線はまだ前か。そうなると結構押し返しているな。流石は天照大神のバフが効いているだけはある。押し返すのが一番早いスタンピードの解決方法だからな。


 また飛んで今度こそ最前線に辿り着いた。……20~25波と言ったところか。ここからは連続して波が押し寄せてくるからな。早期に片付けたいならこうやって圧を高めてやればいい。


「こちらはアガレイト男爵だ。組合長は何処だ?」


「組合長ならこちらに! 組合長! 貴族様が間に合いました!」


「そうか! 助かる!」


「一気に行くぞ。麗華、突っ込め!」


「我に任せておけ!」


「レイナ、乱戦だ! まだまだ押し返すぞ!」


「我らは負けんよ! 切り飛ばしてくれる!」


「組合長、状況は?」


「ああ、なんだかスタンピードが始まってからもの凄いバフがかかってな。押し返すとスタンピードが早く終わると聞いていたからな。余裕のあるうちに押し込んだんだ。そうしたら、波を無視して魔物が溢れてきやがる。最前線で処理できている所は多いはずだ。ここ1年で冒険者が化けたからな。そのくらいの戦力はあるつもりだ。……この領地が異常に冒険者の力量を上げている。原因は解っているが、何ともな。何処まで情報を持っているのやらだ」


「出しても良い情報は出している。……同じことを別の同じ塔でやれば、同じ結果が出てくる。それで十分か?」


「……なるほどな。そういう事か。まあ、それには運が絡むがな。全部を真似するのは不可能だ。あの貴族様の直轄店がいい仕事をしているのは聞いている」


「まあ鑑定のスキルか、それに対応するアイテムがあれば可能な事だ。種類や系統を合わせているだけだからな。鑑定の結果があれば、ある程度は推察できるだろう?」


「鑑定か。レアスキルじゃねえか。商人でも持っているかどうか怪しいぞ。まあ、ダンジョンの攻略のペースを考えるに、その内出てきそうではあるがな。貴族様は流石に1つは持っているんだろうが、冒険者ギルドでは確保してないからな。ある所にはあるらしいが」


「召喚獣でもいいぞ。もっとも、召喚獣のSPが高くないと持っていないんだが」


「もっと無理だな。最近の冒険者はSPが高い召喚獣を育て始めたばかりだ。鑑定なんてレアスキル持ちは居ないだろうよ。それよりもスタンピードだな。これはどういう状況になるんだ?」


「始まってからは何日目だ?」


「まだ3日目だ。特別に足の早い奴を伝令に寄こしたからな」


「3日目でこれか。大体は20から25波目に当たる。他の所でも同じように殲滅できている証拠だ。ここからは一気に強度が上がるぞ。それでも引かずに大物狙いで叩け。雑魚は後ろに任しても大丈夫だ。大物だけを狙い撃ちにして、まだ前に出るぞ」


 3日目でこれなら十分に速いペースだ。流石に召喚獣が充実してきただけはある。レベルもそれに合わせて上がっているだろうからな。勝てる算段は付いている。……そもそも天照大神のバフが強すぎて通常攻撃ですら相当な威力になっているからな。そこに絶対攻撃持ちや範囲攻撃持ちが出てくると、殲滅力は一気に上がる。ならば、まだまだ圧をかけていくべきだろう。スタンピードを早く終わらせるには、守りの祠の近くで延々と戦えば良い。最速で1日もかからずに終えることが出来る。


 守りの祠がある程度はコントロールしてくれるのだ。あれが壊れたとき、まあ、悲惨になるんだけど、そんな事は普通にやっていたら起こらない。一応はイベントで数回壊れたことがあるが、その時は上位陣でも、中央には中々近づけなかったと聞いている。


「俺の召喚獣が乱戦を仕掛けている。今のうちに前に出るぞ。まだまだ前に出てしまえ。正直なところ、ここからは1日で終わらせるつもりで居てくれ。予備の戦力もその内来るだろう? ならば前に進むだけだ。それに、人間も戦えるだろ?」


「無茶を言ってくれる。だが、仕方ねえか。このバフの状態を維持してもらっているんだからな。前に出るぞお前ら! 気張っていけ!」


 魔物をどんどんと奥へと押し返す。波が連続で襲い掛かってきているが、そんなのは関係ない。前へ前へ出る。そして、魔物を叩きのめす。向かうのは守りの祠の100m付近だ。そこまで辿り着けば、波は一気に膨れ上がり、クライマックスを迎える。


 だから、少しでも前へ進むのだ。じりじりでも構わない。ただひたすらに前へ。終わりが欲しければ前へ進まなければならない。


「レイナ! 神剣召喚! こっちに渡せ!」


「潰れてくれるなよ、お主よ!」


「当たり前だ! 幸子! デバフをばら撒け!」


「解っているのさ!」


「黎明! バフをくれ! 思いっきり攻撃力だけを高めてくれ!」


「思いっきりが良いの! 任せるが良いの!」


 防御なんて知ったことか。そもそも防御力は天照大神のバフで強化されている。ならば後は攻撃力だけでいい。一撃で相手を倒せば終わりなんだ。一撃必殺の覚悟で魔物を討ち取っていく。


 麗華が単体で突っ込んでいっているが、HPは馬鹿みたいにあるからな。正直回復しなくても十分に戦える。駄目そうなら帰ってくるだろう。そもそもこの乱戦ではモリグナの3体が圧倒的な連携を見せて敵を寄せ付けないんだけどな。俺たちは前だけ見ていればいい。


 少しずつ、そして確実に前へと進んでいく。こういう展開になると、フールは余り活きない。即殺が決まるからな。ダメージを与えられない道化師では、こういう時にはあまり役に立たない。が、先行するだけの回避力があるのであれば、前線を押し上げる力になる。ダメージを与えられずとも出来ることがある。それをフールは解っているらしい。前へ前へと突き進んでいく。そちらにタゲを貰ってもらうと、俺たちが楽を出来るからな。


 そして、5時間後、後ろからの増援も来たタイミングで一気に前に出た。勝負を仕掛けるなら今だ。一気にスタンピードを終わらせてやる。

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