スタンピード前に内政が間に合う
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「なんとか行き渡ったか。正直、揃えるのにも大変な苦労をした訳だけど、16村の全ての生産職の所になんとか召喚獣は渡せたか。後は村にも召喚獣を回したけど、そっちは家畜の神様を送り込んだだけで、後はラクシュミーの大量生産をしただけなんだけど、何とか間に合ってくれたと。内政もこれで盤石の体制で臨めるな。長かった。アイテム集めにどれだけ苦労をしたか」
「お疲れ様でございます。召喚獣を使った生産活動をするという事を聞いた時にはどうなるのかとは思いましたが、全て揃えられるとは思いませんでした。早くても5年後だろうと思っておりましたので、これだけ早くに達成していただけると、こちらとしても有難いです」
「派閥の関係で、生産力を高めないといけなかったからな。何とかしなければならないと思ってやっていたが、これだけ早くに終わったのは、冒険者組合の力も大きい。ダンジョンの階層を攻略できるようになったおかげで、アイテムの回収率がもの凄く良い。その分金も必要になるんだが、何もしなくても新しく作った商会にアイテムが集まるのは本当に有難いものだ。後は冒険者に得になる様に、少しばかり誘導してしまえば、この領地の冒険者の質も上がるというものだ」
スタンピードが起きる前に、なんとか内政を整えることに成功した。スタンピードはもういつ起きてもおかしくない所まで来ているらしい。が、まだ起きている訳では無い。なんとか被害無く治めてしまいたいが、生産物は流石に間に合わないからな。良い感じの武器も出来上がりつつあるらしいが、それでも数が少ない。
この領地で取れる最高ランクの鉱石は黄金である。領都では赤鋼までしか鉱石は取れないが、場所が変われば鉱石も変わる。領地の北の方では黄金が手に入る。ヒヒイロカネが欲しい所ではあるんだが、実はヒヒイロカネはダンジョンでは採掘できない。オリハルコンまではダンジョンで採掘できるんだが、ヒヒイロカネだけは、外にしかない。が、外でもそこまで多くは取れないので、ダンジョンの宝箱の中身を鍛え直すのが一番だと言われている。ヒヒイロカネで装備を整えようと思うと、それなりの宝箱を開ける必要があるんだよな。しかも大体600層以降の宝箱からの出現なので、そもそも冒険者がまだ辿り着けていない。召喚獣を育てていけば、600層なんて直ぐなんだが、まだまだ召喚のノウハウが解っていない連中だ。
だからこっちである程度誘導してやるのだ。俺が持っている商会では、セットで確率上昇アイテムを扱っている。領地には富と豊穣の塔、幻獣と妖魔の塔、悪魔とケルトの塔、幽世と獣の塔の4つの塔があるが、何処で何を使えばいいのかの説明と5点、8点、15点セットを売りに出している。8点セットだと60%の確率で2級品の召喚獣が出てくるはずだ。15点セットで80%で1級品の召喚獣が出てくるはずだ。色々と試してみた結果がそれだ。今までの召喚結果の統計を元に算出した結果である。1級品が80%で出るのには驚きを隠せなかった。
高確率で出るとはいえ、ゲーム時代では種類や系統、全てを拘ったら70%という確率だったのだ。それが系統だけでも合わせておけば、80%で一級品が出てくる。まあ、件の様にどれだけ頑張って揃えても、確率は低い物も一定数居るらしいのだが、それは例外中の例外だ。単純に強さだけなら1級品を揃えるだけでダンジョンなんかは攻略出来てしまう。
ただ、本当に良いものに関しては、こちらで確保しているんだがな。特定の組み合わせで特定の召喚獣がというのはある話なんだ。それを狙って何が悪い。こちらにだって出していい情報と出したら不味い情報があるんだ。1級品はあくまでもSP170以上。SPが190を超えてくるような召喚獣を出したければ、また別の基準が必要になってくる。
俺は1級品の上の特級品と言っている。SP190以上は流石に条件が厳しいのだ。簡単に出てきていいものではない。まあ、日本のゲームだったために、日本神話勢が優遇されているのは仕方がない事だと思うけどな。
「それでですが、派閥会議がありまして。シリエント公爵派閥の会議はこの10月らしいのですが、詳しい日程はシリエント公爵から連絡があるかと思われます」
「派閥の会議? 行かなければ駄目か?」
「流石に出ないと拙いかと。ジーデンス子爵家も出ていた位です。新参の男爵ですから、流石に出ないというのは……」
「まあ、そうなるか。場所と日時は追って連絡が来るんだよな?」
「その予定です。一応、こちらでもシリエント公爵家には問い合わせております。何分初めての参加ですので、作法から何からを教えて欲しいと伝えてあります」
「すまんな。迷惑をかける」
「とんでもない。我々も感謝をしているのです。ジーデンス子爵家には、良い未来が見えませんでしたからなあ……」
「まあ、それはそうだ。しかし、派閥会議に出席するのであれば、今度こそ正装を求められるだろうな。……まあ、準備は出来ているんだが」
「召喚獣ですね。まさかそういった生産物を得意とする召喚獣が居るとは思いもしませんでした」
「今の4つの塔では手に入らない召喚獣も居るからな。こっそりと領地外に出て行ったが。まあ、幻獣枠でも機織りの召喚獣は居るからな。そちらでも良いんだが、複数の種類を揃えていた方が何かと替えが効く」
幻獣と妖魔の塔からはキキーモラという幻獣が手に入るんだが、こいつが結構手広く生産を司っては居るんだ。その中でも機織りに関してはアラクネに次ぐくらいのバフがかかるので、結構大量に呼び出しはした。それらを活用した高級な装束については既に手に入れている。後は糸に拘るくらいなんだろうが、それはまだだ。家畜の神であるヴォーロスが育てた羊や山羊から良い感じの繊維が取れればとは思っているんだが。
最悪は魔物由来の物をと考えている。魔物由来の糸も無い訳では無い。どちらの方が品質が良いのかは解らない。こればかりは家畜の神の使い込み次第な所があるからな。手っ取り早く揃えるのであれば、魔物由来の糸の方が上等な物があるんだろうが。
しかし、そこまで揃えていくと新参者であるのにも関わらずと、嫌味の1つや2つは出てくるだろうし、嫌味で済めばマシな方だと思う訳だ。良すぎれば睨まれ、悪すぎれば貶させる。どちらに転んでも、余り良い扱いは受けないだろうと思っているんだ。
「できうる限りの準備は致しましょう。出来れば侮られる方が問題になりやすいでしょうから」
「そうか? 新参者が侮られるのはある意味当たり前な気がするが」
「いえいえ。侮りは無意味な施しを産みますからな。こちらは必要ないと言っても、無理やりに押し付けて借りを作ることになります。ですので、嫌味を言われるくらいの方が良いのです」
「そういうものか。まあ、委細任せる。出来る限りの友好は取り付けてくるがな。お隣にも同派閥の貴族が居たと思ったが、そちらとはどうなんだ?」
「顔合わせは次の会議にてと話は伺っております。シャイダイ男爵家も内政はそこそこと聞いておりますが、仲良くできるに越したことは無いですからな」
「全くだ。喧嘩腰に来られても困る。まあ、負けるつもりは無いが」
「……戦闘だけはおやめください? 流石に咎めるどころの騒ぎでは無くなります」
「解っているさ」
流石に暴れる様な事はしないつもりで居る。よっぽど侮られなければ、の話になるんだが。余程なら、一発くらいなら間違いで済むだろうと思っている。




