宰相とのお話
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「シリエント公爵は今日は来ていたか?」
「……シリエント公爵は宰相です。勿論来ていましたが」
「そちらに取り次いでもらえないだろうか?」
「……言うだけは言ってみます。ですが、会われない事の方が多いですよ?」
「派閥の話だと言ってくれ。それで伝わるはずだ」
兵士君には悪いが、一応挨拶は必要なんだ。最低でも派閥の中の誰かとは会っておきたい。しかし、宰相がシリエント公爵とはな。まあ、内政を重視している派閥のトップが宰相というのは有りだろう。内政を取り仕切っているのが宰相だろうしな。……まあ、それでも内政で負ける気はないが。召喚獣を使った、画期的な内政というものをお見せしようじゃないか。召喚獣を使いたい放題出来る内政を作り上げて見せれば、評価は上がると思うぞ。多分だけど。そもそもシリエント公爵派閥に所属しますって話が出来ないと意味がないんだが。
待合室で待つこと十数分。兵士から宰相が会われるという事で話を持ってきてもらった。あの場で言わなかったのは良かったんだろうと思う。空気を読まずにあの場で質問していたら駄目だったはずだろうからな。そして、最低限度のマナーはあったと言う事なんだろう。そうじゃないと宰相が会ってくれる訳もない。派閥の側近か誰かを寄こして終わりだっただろうからな。
「失礼する。この度は会う機会を作って貰えて感謝の極み」
「ふん。世辞は良い。派閥の件で話があるとの事だが、派閥についてどのくらい知っている?」
「4派閥あり、シリエント公爵派閥は内政を重視する派閥だと聞いております。俺も今後は内政に力を入れていこうと思っているので、派閥に加えていただければと思います」
「ほう、よく勉強しているじゃないか。しかし、冒険者上がりの君に、そんな事が出来るのか? 甚だ疑問ではあるな」
「そうでしょう。ですが、冒険者故に知っていることもありますので。……それに、シリエント公爵は人種で差別する人ではないと聞いておりますが?」
「その通りだ。人種で差別するなどばかばかしい。結局はソウルメイトと召喚獣の良し悪しでしかない。それが人種によって偏りがあるのであれば別だが、そんな話は聞いたことも無い。であれば、差別する必要などない。まあ、人間の方が数が多いというのはあるがな。人口は力だ。それは解っているだろう?」
「そうですね。人口が多ければ多いほどSPも沢山使えます。力であることには代わり有りません。ですが、それならばなおのこと、差別をする意味が解りません。使える人種は使うのが良いかと思われます。それがエルフであろうと、ドワーフであろうと。人口には代わりがありませんから」
「よろしい。中々に見どころがある。これだけ若いのに大したものだ。ならば奴隷はどうする? どう扱うのが正解だと思う?」
「……難しい所ですが、奴隷を無くすのは難しいかと思います。安価な労働力として有効なのは間違いなく。ただ、それでもある程度の奴隷を除いては買い上げたいとは思います。内政をするにしても、戦力が足りませんので。どうしても兵士の数が必要になってきます」
「そうだな。スタンピードが起きる場所の特定も出来る様になったのだ。冒険者ギルドから齎された情報通りであれば、今後は戦力を多く保有する必要がある。内政をしようにも、内政地が荒らされては堪ったものではない。それを奴隷で解決しようと言うのかね?」
「ある程度の年齢を迎えた奴隷であれば、買い叩いても良いとは思います。ソウルメイトさえ得られれば、ある程度の戦力にはなります。それで徹底的に外の魔物を駆逐すれば、スタンピードを遅らせることも可能でしょう。その間に、本格的な戦力を整えます。内政と並行して進めていくことは可能だろうと思っております」
「大きく出たな。まあいい。派閥に所属するのであれば歓迎しよう。詳しくは追って連絡する」
「ありがとうございます。若輩者ですが、よろしくお願いします」
地雷を踏み抜くことは無かったか。いや、それでも下手を打った可能性はある。宰相の顔は変わらなかった。期待外れだと思われても仕方がない。まあ、そもそも期待なんてしてくれなくても結構なんだけどな。派閥に入っているという実績だけあれば良いんだ。後は上納品があれば、という感じになるんだろうか。そんなものには困らないとは思うけどな。……俺には無理なんだけど。
奴隷たちを使えば良い。俺はどんなに頑張っても換金アイテムは手に入らない。奴隷たちとパーティーを組んでも同じことだ。貧乏神のソウルスキルが邪魔をする。だが、奴隷たちだけで周回させれば、換金アイテムも手に入るんだ。パーティーさえ組まなければ良いからな。
まあこれで派閥の庇護は受けられるだろう。人種も差別しないみたいだしな。積極的に他人種も使っていくからな。寧ろ他人種の方がメリットがある。ソウルメイトは寿命の長い種の方がメリットが大きい。人間を使うよりも、エラメラを使った方が結果的には戦力になるんだよ。問題は、寿命が長すぎて、レベルが上限まで上がってしまうのが早い事か。無限回廊に行かなければ、2500程度で頭打ちになる。それ以上のレベルを上げる必要性があるのかと言われれば、難しい所ではあるんだが。
とにかく、これからの事を考えよう。内政重視。内政こそ正義だという風に持っていかなければならない。内政の改革なんてそんなに難しい事ではない。まずは内政に向いている召喚獣を召喚することから始めればいい。そこは明確に変えられる点だ。後は召喚石をどんどんと使うようにしてもらえればいい。……いや、買い取るか? こちらで買い取って配布する形にした方が良いのかもしれない。
その辺りは領地に居る法衣貴族たちと決めよう。その方が建設的な話が出来ると思う。俺だけで考えていても無理だ。思考がブラック企業の社員なんだから。ゲームでは冒険者しかして来なかった。内政向きの召喚獣自体は知っているが、なんにしてもまずは召喚獣を呼ぶための確率を上げるアイテムが無ければ話にもならない。
「という事だ幸子。内政をするにはダンジョンに潜らなければならない。確率を上昇させるアイテムを大量に入手しなければならなくなったからな。無論、奴隷たちの戦力の補強もする。だから、ダンジョンの周回時間を伸ばしても良いか?」
「良くないに決まっているさ! 何でそうなるさ! 貴族になればダンジョンにいかなくても済むんじゃないのさ!?」
「いや、貴族だからダンジョンに潜らないと言うのは無いだろう。積極的にダンジョンに潜っていって、宝箱を嫌という程開けて、確率上昇のアイテムを確保しないといけない。件には毎回死んでもらう事にはなるんだけど、そこはまあ、了解してもらっているし。後は幸子の機嫌次第だ。出来れば20時間くらいダンジョンに潜りたいと思っているんだ。本音は22時間ほどダンジョンに潜りたい。休みの日も出来れば7日に1度くらいにしてくれると助かる。そうしないとアイテムを集めるのに時間がかかってしまう」
「良い訳ないのさ! 当初通りでやるのさ! それよりも貴族の仕事をしなくても良いのさ!?」
「内政は法衣貴族に任せておけば何とでもなる。後はダンジョンに行くだけなんだ」
何をするにもダンジョンだ。アイテムを確保するにはダンジョンに潜らなければならない。無論、ダンジョンに潜らなくても手に入る確率上昇アイテムはある。あるが、それは絶対ではない。なんとかダンジョンに行きたかったが、幸子の許可は出なかった。残念である。




