遺跡で家探し
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「交渉がしたい。可能だろうか?」
「ええ、争いは何も生み出しません。交渉を受けましょう」
「じゃあ、鬼丸、頼んだぞ」
「ゴッブ!?」
「おや、ゴブリンですか。なるほど。どうしたいのか言ってごらんなさい」
「ゴブゴッブ、ゴブゴブ!」
「ええ、解りました。ここを通して欲しいのですね。それでは通ってください。ようこそ、我らが主の最奥の間へ」
交渉はなった。……釈迦はゴブリン語を解っているのかは知らない。けど、ゴブリンに交渉をさせれば、確定で通してもらえるようになっているんだ。このように仕込んだのは俺だからな。誰が釈迦のタンクとガチの殴り合いなんか出来るか。普通に回避一択なんだよなあ。
そんな訳で奥へとやってきたんだが、……変わってないな。ゲーム時代と同じだ。終わりと始まりの台座もちゃんと置かれている。てことはこっちが倉庫になっているはずだな。
「ちょっと待つさ。休ませるさ。……威圧感だけで冷や汗が止まらないのさ」
「吾輩も少し休みたいですな。あれ程の敵との邂逅は少しばかり堪えましたぞ」
「死の予言が大丈夫だと言っていたから良かったの。それでも怖い事には代わりが無かったの」
「なんじゃあの召喚獣は。圧倒的な強者の風格であったのじゃ」
「我も賛成だ。あれには勝てん」
「カタカタカタ」
「ゴブゴッブ」
「いや、戦わなくても大丈夫だって言ってただろ? そこまでだったのか?」
「あんたはあれで何も感じなかったのさ!? あの威圧感はやばかったのさ!」
「元々は自分の召喚獣じゃからの。慣れておるのじゃろうな」
「ゴッブゴブゴブ」
「コンセプトパーティーだから、中々に強いのはそうなんだけどな。このメンバーで戦ったら絶対に負けるし。でも、鬼丸がいれば回避は出来るんだから、何も怖がる必要はないだろうに。久しぶりに見たけど、やっぱりコンセプトパーティーも良いよな。でも、インド神話勢も使い勝手は良いとは言えないんだよな。安定はするんだけど、回復に難があるんだよな。だから仏教系も入れてあるんだけど。インド神話と親和性があるから、受け入れられやすいし」
まあ、インドはヒンドゥー教らしいが。詳しくは知らない。なんかネパールとかが本流って聞いたこともあるが、インドでもいいじゃん? 俺はそう思う。詳しい事は詳しい奴に聞けば良いんだろうけど、当時の俺の知り合いには、そんな神話を語れる奴って居なかったからな。
「それよりも倉庫を漁るぞ。倉庫は5つあるから、その辺でよさげなものを探してくれ。とりあえず、奴隷は5人用意するから、5体分は確保したい。後は俺の召喚獣を呼び出したいから、全部で200個くらいは持っていきたいな。無ければ件を使って出すからさ。そのくらいはしてくれるだろ?」
「仕方がないの。そのために呼ばれたようなものだからの」
早速家探しである。何を何処に置いてあるのかが解らないからな。適当に放り込んであるだけなんだ。整理整頓をしている訳では無い。神話や分類だけでも分けて置くべきだったとは思うが、そんな事をする暇も無かったんだよな。管理者を用意出来れば良かったんだろうが。
後、召喚石もかなりの数があるんだけど、これは持っていかない。これを持っていくのはズルだと思うんだよなあ。流石にここまで強化されている召喚獣を持っていくのはちょっと……。色々と抵抗がある。強いのは認めるが、今を楽しみたい俺には必要ないかなって。でも、プロメテウスとウラノスは使うかもしれない。終わりと始まりの台座が欲しくなることもあるだろうし。エンドルビーもここには沢山置いてあるしな。使わなければ売れば良いじゃないかと思うかもしれないが、ゲーム当時は売れなかったんだよ。現実では売れるとは思うけど。ゲーム時代は一種の大切なもの扱いだったからさ。
うーん。奴隷には良いソウルメイトを宛がいたいと思うんだよなあ。それに、スタンピードの抑止のためのソウルメイトも欲しいし、そうなってくると、色々と塔を回らないといけなくなってくるんだけど、それも仕方がないか。拠点はカイレヨ町になるんだろうけど。モーデミル村から離れるつもりは余りないし。その近辺のダンジョンだと少しばかり物足りないんだけどな。宵闇の墓場ダンジョンもレベルが500程度までは使えるけど、それ以上になってくると他のダンジョンの方が効率が良いんだよな。まあ、墓場系のダンジョンがあれば有難いのは確かなんだけど。覚えやすいというか、早いんだよな。確定までが。
「これは欲しいだろ? これもあると良いよな。でも、ソウルメイトに欲しいかって言われると微妙だな……。これは絶対に欲しいけど」
「あのさ、これはなんなのさ? 不気味なのさ」
「ん? あー、そういう系統も欲しいと言えば欲しいのか。迷うな。良いものが多すぎる」
コンセプト系の配置をする訳では無いんだけど、それでも結構な良い道具が落ちている。置いてあるじゃないんだよ。落ちているんだよ。棚も何も無いからな。山積みにしてあるだけなんだから。でも、これとこれは欲しい。あとこれも良いよな。奴隷だけでダンジョンを回れるくらいの戦力は欲しい。けど、そうなると+を重ねるのが難しくなるんだよな。件を使うにしても何度も何度も使わないといけないし、そもそも時間がかかる。確定で出したいのであれば、15個はアイテムが必要になってくる。そうすると9日はダンジョンに潜らなければならない。それを+500まで上げようとすると、4500日。休暇も必要だという話だから、15年は必要になってくる。寿命が有り余っているからそれでも良いんだろうけど、それもちょっとな。全員を+ガン積みにする事は出来ないとは思うんだよなあ。ある程度は宝箱の中身で勝負するしかない。
ゲーム時代は買えるだけの資金さえあれば、+は重ねられたからな。大体、誰も必要ないって召喚石は無かった。誰かしらが育てていたから、召喚石もどんどんと消費されていたんだよ。俺も売るのと買うのと同じくらいはしていたからな。今は、強い召喚獣を売るって事はまず無いんだよ。その人が使いたいだろうからな。となると、自分で召喚するしかないんだけど、+500で15年も必要になってくるのは避けたい。
かといって、ソウルメイトが弱いのも避けないといけない。ソウルスキルの兼ね合いもあるんだよ。奴隷にはしっかりとソウルスキルを得て貰わないといけないんだよな。同系統のソウルスキルは必要ない。でも、確定であのソウルメイトは欲しいと言うのはあるんだよな。出てくれるかどうかは運だ。俺じゃなくて、奴隷の運命力が試される事になる。それとあのソウルメイトも欲しいだろう? そうなってくると、色々と考えないといけないことが多いんだよな。
「それとも、+はある程度諦めるか? そうしないと厳しい所がある。奴隷を連れまわすのは確定として、後はどれだけ引けるのかという運ゲーになって来るか。それも仕方がないかなあ」
「何でもいいさ。とっとと探すさ。これもよさげなんじゃないのさ?」
「あー、まあまあだな。これも持っていくか。ウガリット神話だったかな? そっち方面の神様系の召喚獣を呼べたはずだ。……トラウマが蘇りそうになるな。ウガリット神話も癖が強いからな」
強いのは強いんだけどな。癖が強いから何ともいえないんだけど。まあ、なんとかなるだろう。これも追加で持っていこう。基本的にはコンセプトパーティーにした方が相性は良いんだよな。問題はその召喚獣が言う事を聞いてくれるのかどうかなんだけど、なんとかなるだろう。




