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ソウルメイトは貧乏神  作者: ルケア


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想定外のボス戦

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「なんだありゃ? 何か走って来るぞ?」


「いや、待て! 大きいぞ!」


「まだ終わってなかったのかよ!」


「……何で出てきたんだ? 普通は守りの祠が処理するはずなのに……」


 思いっきり突っ込んでくる魔物には心当たりがあった。普通は出てこない。何故ならば守りの祠があるからだ。スタンピードの元凶なんだけど、普通は守りの祠に置いてある4つの召喚石がなんとかしてくれるはずなんだよ。こいつが出てくるのは、守りの祠の召喚石が負けたとき……あ。しまった忘れてた! そもそも守りの祠に召喚石が設置されていないんだった。という事は、ボス戦か。単体ボスなので、なんとまあ運の悪い事か。こっちに完全に照準を合わせている。これを回避するのは無理だ。勝てないことはない。こっちには貧乏神が居るからな。だが、希望的観測は打ち砕かれた。多少は資金が残ると思っていたのに。これで本気の素寒貧になってしまう。


「気を付けろ! これがスタンピードの元凶だ! レベルは300からだ! 2500までは知っているが、上限はないって言われている! こいつを倒せばスタンピードは終わりだ!」


「はあ!? なんだその出鱈目なレベルは!?」


「攻撃が通らんぞ!?」


「そのための貧乏神だ! 幸子! 全力で素早さと防御力、魔法防御力のデバフを! 資金は使い切る勢いで使ってしまえ!」


「あいあいさー! 任せろなのさ! これでも食らっておくさー!」


「フール! 絶対に回避しろよ! 当たったら即死だからな!」


「デバフがかかった相手ごときに後れを取るとでもぉ! 我が王よ! 吾輩はやりますぞ!」


「全員総攻撃! ここが踏ん張りどころだぞ!」


「負けるんじゃねえ! お前ら! 一気に叩き込め!」


「デバフが切れる前に勝負を付けるぞ! 捨て身で行け!」


「こんな所で負けて堪るかってんだ! 特別報酬も貰わないといけないよなあ!」


 まさかのボス戦。ゲーム時代はボスの癖に宝箱を落とさないからと、召喚石で倒すのが鉄板だった。そうしないと面倒だし、何処に出てくるのかが解らないからな。そして、プレイヤーからしたら、大して強くも無いので、なんというか、肩透かしだったんだよ。だから、ボスの想定なんてしていなかった。今回も完全に忘れてた。ボスなんて居たっけ? って感じだったもんな。……特定の条件を揃えればまた別なんだが。


 ただ、ここまで召喚獣が揃っていれば、そこまで苦戦することはない。レベルが足りないとは感じるだろうが、そもそもそれは貧乏神のデバフでなんとかするところなんだよ。ダンジョンのボスもそうだ。そもそも適正レベルのボスじゃない所で戦えるのは貧乏神のお陰なんだよ。どんどんと倒してしまえばいい。そんな感覚でいつもはボス戦をしているからな。まあ、このクラスのボスは今までに経験が無いが。


 そのお陰か、資金が既に空っぽになってしまった。ここからはデバフが切れる前に勝負を付けなければならない。デバフが切れたら、攻撃が殆ど通らなくなるからな。倒せない訳では無いが、ミリダメージで綱渡りをやりたくはない。全力で攻撃に偏らせた方がいいだろう。


「デバフって大事なんだな。俺も誰か欲しくなっていた」


「素早さのデバフが強すぎるな。ここまで安定するとは」


「だが、貧乏神はちょっとな……。他に良い召喚獣を探すか」


「デバフはボス戦にもおススメだぞ。今回のあれは例外だが、普通のボスでもレベルが100を超えてこないと耐性なんて持ってないからな。軽いデバフ使いは結構重宝する。特にタンクの安定感が増すな。一気に戦況が良くなる。ただ、ここまで強力なのは貧乏神だからだな。デバフ特化にするのであれば、貧乏神がおススメだ」


 まあ、資金は沢山必要になるんだが。課金デバフを知ってしまうと、割と戻れなくなるんだよな。ボスにも安定的にデバフが入るってのは強いんだよ。


 相手は鬼系のボス、恐らく羅刹あたりだと思うんだけど、推定レベルは500って所だろうな。そこまで強いボスではない。これでおかしいくらいの強さのボスが出てきたら、フールを囮にして逃げるところだったからな。……いや、どうせ倒さなければならないんだから、俺が時間稼ぎをしつつ、他の4人には皆を呼びに行ってもらうことになったのかもしれない。


 ダメージは確実に入っている。羅刹の動きもフールが見切っているため、安定してタンクが出来ているのが有難い。道化師のヘイトを無視した攻撃は出来ないから、フールが落ちなければ大丈夫なんだ。デバフが切れる前に押し切らないといけないが。


「スカル! 狙いは甘くても良い! 次元魔法を乱発しろ! HPは稲荷が回復してくれる! 短期決戦だ。もっと早く魔法を発動できないか?」


「カタカタカタ」


「そうじゃの。回復は任すのじゃ。遠慮なく攻撃せい」


 デバフの期間がある。スカルはHPをMPとして使えるんだから、どんどんとHPを使って攻撃をすればいい。アンデッドには回復魔法が効かないとか、逆にダメージになるとかそういうのは無いからな。分類は回復魔法なんだよ。全種族に適用される。魔物相手でも同じだから注意が必要だ。何故かアンデッドには回復魔法をって考える人が居るんだよな。他のゲーム作品だとそういった作品もあるので、どうとは言えないけどな。因みに俺もやったことはある。


 それ以上にこのゲームが面白かったので、こっちをやり込んだけどな。でも、こういう事態になるのであれば、俺も魔法を覚えておくべきだった。反省点だな。しっかりと反省を活かして、次からは魔法も覚えていく必要があるだろう。……ちょっとばかりコツが必要なんだけど、コツさえ覚えたら後は簡単なんだよ。因みに、魔法は適性が必要だ。適性は使ってみないと解らない。これで回復適性だと笑えないんだよな。回復魔法は便利だけど、ヒーラーは既にいるし。被っても良い事はない。


 出来れば属性魔法あたりを使えると便利なんだけどな。まずは適性を見てからの話になってくる。適性の魔法しか使えないからなあ。ゲーム時代でもそうだったんだけど、ゲーム時代はある程度外見で解ったんだよな。目の色とか髪の毛の色とかが、その属性になるってのがあったんだよ。


 余裕そうだなって感じだけど、ぶっちゃけ後は召喚獣たち次第なんだ。デバフが切れるまでに勝負を決める。決められなかったら援軍を呼ぶ。そういう感じになってくる。デバフはまだまだ切れる訳じゃない。これ以上は掛けられないが、そんな数分でデバフを解除してくるわけでもないし、解除系のスキル持ちでも無いからな。安心してとは言わないが、見ているだけでいいんだ。決定力があるのは、エンジのヴァルキリーなんだよな。攻撃力が高いのが特徴の召喚獣だ。メインアタッカーは完全にヴァルキリーだ。こうなってくると俺も欲しくなってくる。物理攻撃特化の召喚獣が欲しいよな。このパーティーでの物理打点は俺と鬼丸だからな。圧倒的に不足しているんだよ。


 どんどんと攻撃を通していく。メインのアタッカー以外にもちゃんと攻撃役が居るんだ。絶対に攻撃が通らないのはフールだけなので、後の全員は攻撃に回っている。鬼丸もちゃんと参加しているからな? 頑張っているぞ。かなりの格上相手だからやりにくそうではあるけど。


 一撃一撃を大切に叩き込んでいく。デバフが切れるその前に。それが全員の合言葉だ。しかし、それも時間の問題だった。4人でパーティーを組めるんだ。召喚獣は20くらい出ている。20対1で負ける筈も無く。デバフが切れる前に、羅刹は膝から崩れ落ちて消えていった。……まあ、信じてたさ。こうなることは解ってたけど、良かった。本気でそう思う。

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