スタンピードが起こった
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「宝箱を寄こせスラッシュ!」
「ゴブァアアアア……」
良し。これで何度目かのゴブリンキングの討伐だ。現在50層のボス部屋で戦っている。……いや、こっちに来てから6日目なんだけど、まだスタンピードは起きないんだよな。なんだかんだと時間がかかっている。もっと時間が無い物だと思っていたんだけど、まだ余裕があるんだな。焦っていたけど、これだけ時間があるのであれば、もっと大規模に冒険者が集まって来るんじゃなかろうか。
「疲れたのさ。今日はこんなもので勘弁してくれなのさ」
「貧乏神様が泣き言を仰られている! では追加でもう1周どうでしょう? 疲労も吹っ飛びますよ?」
「疲労が飛ぶのはこいつだけなのさ! お前も疲れているはずなのさ!」
「我が王が征くのであれば! 吾輩、何処までもお供いたしましょうぞ! それともぉ? 吾輩にレベルが追いつかれたことを根に持っていますのでぇ? 追い抜かれるかどうか、心配なのでぇ?」
「そんな事は関係ないさ! そもそも、レベルなんてそこまで関係ないさ! +の方が後々大事になって来るのさ!」
「まあまあ、今日はまだ後5周くらいするからな。宝物も良いものを回収できているし」
「スタンピードよりも、こっちの方が怖くなってきたのさ。そもそもいつ始まるのさ?」
「解らん。もうとっくに始まっても良い頃だとは思うんだけどな」
そうなんだよなあ。現在俺のレベルは38まで上がった。ここのダンジョンでは、75レベルくらいまでが適性のはずだ。ガンガンとレベルが上がるのはその所為だ。適正レベルになるまで、経験値がカンストした状態で手に入る。なお、仕様の関係で、レベルの低い召喚獣に経験値が吸われる。なので、スカルですら28までレベルが上がっている。稲荷は、使ってないのでレベル1のままだ。
アタッカーも居るから、ついつい50層までで周回をしてしまっているんだよ。編成はタンクにフール、アタッカーに俺とスカルと鬼丸、デバッファーに幸子の編成だ。スカルが良い感じのアタッカーに育ってくれているので、今回のスタンピードでも役に立ってくれるだろう。稲荷も召喚したいんだけど、SPが足りない。俺のSPは195である。幸子は含めないで、45+1+62+132=240となっている。つまりは、45ポイント足りない。レベルにして9である。47まで上げれば、稲荷も使えることになるんだが、正直そこまでの時間があるのかと言いたい。流石にそろそろスタンピードが起きると思うぞ。
そんな事を思いつつ、6日目も周回が完了した。夜はしっかりと6時間睡眠を取り、朝はしっかりと目を覚ます。そうすると、慌てている職員の姿を見つけた。……冒険者組合で皆で雑魚寝をしていたのだよ。因みに幸子は女性のエリアに行ってしまっている。起こしにもいけないので、鬼丸を派遣していつも起こしてもらうんだが……。
「遂に始まったか。まあ、あの状態で1か月弱持ったのは奇跡に近いというか、リアルになった影響なんだろうな。まあ、始まってしまったのは仕方がない。こっちはこっちで動くしかなくなったな。面倒ではあるが、持ち場に行かないと。――鬼丸。幸子を呼んできてくれ」
「ゴッブ!」
幸子を呼びに行かせる。その間に俺は情報収集に励むとしよう。冒険者組合に居るんだ。簡単に情報なんて集まるだろう。
「すまん。今起きたところだ。夜の番の冒険者なんだが、今の状況はどんな感じだ?」
「そうですね、第1波が始まったのが2時間ほど前です。現在はその対応で皆さん出払っていると思います。まずは周辺を固めることろから始めないといけないので、出来れば直ぐにでも持ち場に向かっていただけると有難いです」
「そうするつもりだ。俺たちの持ち場はベレーユ町からメモル村に向かって4時間程度の場所なんだが、第1波と言う事は、まだそこまでの魔物が出てきている訳じゃないんだな?」
「そうです。餓鬼やコボルトが中心になって出てきている所ですね。まだ奥の方からは現れていません。……記録では50波まであるとの事です。終わるのが大体25日後になります。まずは死なないようにして下さい。死地と思わないようにして下さいね」
「それは当然だな。生き残ってこその物種だ」
「待たせたのさ! 状況はどうなのさ?」
「予定通りだ。1波が始まっている。最大でも50波で終わりだ。25日ほど拘束される事になる。まずは死なないように行動することだ。それでなんとかなるはずだ」
「了解さ! 直ぐにでも行くのさ?」
「当然だな。持ち場に移動する。俺たちは夜の番だから、到着と同時に睡眠に入る。日が沈んだ頃に起き出しても大丈夫だ。基本3交代制で、俺たちの当番は18時から翌10時までの16時間。8時間は休憩できる。まあ、戦闘音で寝ている暇も無いかもしれないが、慣れるしかない」
幸い、俺は五月蠅いのには慣れている。職場で何度も何度も同じことをやらかしているからな。何が哀しくてこんなことが得意になったのか。それもこれもあの会社が悪い。面倒な事を引き受け過ぎなんだよな。
「とりあえず出発さ! 10時までには着いていたいのさ」
「そうだな。急ごう。すみません、ありがとうございました」
「ご武運をお祈りします」
因みに、冒険者組合の人だけでなく、その他のソウルメイトも緊急徴収をされて、町の防衛に当たっている。戦えるならどんどんと戦場に放り出されている。……そうしないと町が滅んでもおかしくないからな。この町の最高レベルは500程度らしい。それも長寿種になる。それらを戦力として使えないのはマイナスでしかないからな。強いかどうかはともかく、なんとかなるレベルではあるんだよ。単純にソウルメイトとは同レベルになるのが普通だからな。余程の事が無い限り、レベルが違うなんてことはあり得ない。平民でも、戦える奴が居る筈なんだよ。生産職でも戦える両親みたいにな。
そんな訳で、移動です。街道にはキャンプしている冒険者が沢山居たが、俺たちの持ち場はもっと向こうだ。持ち場を優先しても良い事になっている。勿論だが、抜けてきた魔物を対処した方が良いんだけど、それはこの持ち場の冒険者や兵士、その他の人たちの仕事だからな。俺たちが入ることで良い方に転べばいいだろうが、悪い方向に転がれば、責任問題にもなりかねない。
現場責任者は居る筈だから、その人の指示には従わなければいけないんだよ。独断専行は駄目だ。それは止めた方が良い。完全に死亡フラグが立つからな。まあ、そもそも、俺みたいなレベル38程度の奴の言う事を聞く奴なんて居ないけどな。指揮官はレベル100を超えているはずだから。
「本当に大丈夫なのさ? 運命力は感じているさ?」
「あのなあ。流石に運命力なんて感じる訳がないだろう? 普通に冒険者や兵士をやっていたら、レベルが100を超えてくる事なんて普通でしかない。寧ろ100で足りるのかって言いたくもなるけどな。普通にレベルはもっと高くても良い筈なんだよ。ダンジョンはその辺にあるんだから、レベル上げで困ることなんてそうそう無いんだ。特に兵士なんてダンジョンに向かわせているって言うんだから、レベルが500程度まで上がっていてもおかしくないどころか、上げていてくれって感じだな」
そういった話をしつつ、幸子と持ち場に向かって歩いていく。そこまで心配しなくても、誰かがなんとかしてくれる。俺たちはまだまだ新人なんだから、当てにできる戦力ではないんだよ。そもそもスタンピードをレベル38の奴が止められるとは思わない方が良い。
「俺がこの4-35番隊隊長のロンドだ。レベルは79だぞ。よろしくな!」
「……夜の番、レベル38のメルトだ。よろしく頼む」
「運命力が試されるのさ」
「マジでフラグ回収は止めてくれ」
文句を言いたい。言っても良いよな?




