貧乏神を回収して次の町へ
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「おお! 貧乏神が6体も! 強化されることは有難い。貰って行くぞ」
「どうぞどうぞ。こちらとしても儲かるようにしていただいて感謝をしております」
「ん? 貧乏神で儲けるとはなんかニュアンスが違うな?」
「ええ、ええ。それはもう。なんでも今回のスタンピードの兆候を掴んだのはお客様だという情報を掴みまして。こちらとしても、危機が訪れることはマイナスですが、これを機に召喚獣を強化しようというお客様が大変多くいらっしゃいました。それはもう、感謝しかありません。通常は売ることが多い召喚獣ですが、こういう時期になると、買い取る方も増えてまいります。スタンピードが起きるという情報は、召喚石屋にとっては有難い情報なのです」
「あー。そういう事か。確かに強化しておきたい召喚獣はいるだろうからな。簡単に負けて貰っては困るだろう。俺もその気持ちはよく解る。ところで、これらの買い取りもお願いしたい。在庫的には厳しくなってきているだろうが、値段はどうなっている?」
「ほうほう! これらはソウルメイトとしても多い召喚獣ですな。これならば、多少の増額が出来ます。そうですね……。この位でどうでしょうか?」
「8桁もあるじゃないか。……これで利益が出るのか?」
「特にこれらが値段が高くなっております。育てれば優秀なアタッカーになりますからな。こういう時にこそ欲しい召喚獣でしょう。+にしてしまっても良いですし、こちらの金額で結構です」
なるほどな。SPが10以下の召喚獣でも、そもそもソウルメイトにそれらが当たっているのであれば、強化をした方が得だろう。それはよく解る。俺だって貧乏神を強化しているんだからな。俺たちも強くなっているんだよ。パーティーの戦力としては中々だと思っている。まあ、それでも序盤のパーティーって感じだけどな。今の所はこんな感じだ。
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名前:メルト
種族:エルフ
Lv:21
HP:221/221
MP:354/354
SP:110/110
スキル
『剣術Lv6』『盾術Lv6』
『ノイズシンバルLv2』
『オーラブレイクLv3』
『クイックソードLv2』
ソウルメイト
『貧乏神:幸子』
ソウルスキル
『呪われた至宝』
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名前:幸子
種族:貧乏神+18
Lv:21
SP:83
HP:1335/1335
MP:6706/6706
スキル
『破れた財布』
『呪われし貨幣』
『対価の代償』
『貧乏底なし』
『守銭奴は呪われる』
ソウルスキル
『呪われた至宝』
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名前:フール
種族:道化師+2
Lv:20
SP:45
HP:115/115
MP:3194/3194
スキル
『嘲笑う仮面』
『大道芸の心得』
『臣下の忠義(嘘)』
『口は災いの素』
『大脱出ピエロ』
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名前:稲荷
種族:天狐
Lv:1
SP:132
HP:598/598
MP:1562/1562
スキル
『千本鳥居』
『お社様の祈り』
『現金売上』
『見守る大神』
『伏見の祈祷』
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名前:鬼丸
種族:ゴブリン
Lv:20
SP:1
HP:46/46
MP:22/22
スキル
『小鬼の意地』
『鬼隠し』
『高鬼』
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名前:スカル
種族:ゲイズリッチ
Lv:1
SP:62
HP:115/115
MP:492/492
スキル
『見つめる力』
『不死者の力』
『燃える魂』
『怨念の死霊』
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とまあ、こんな感じだ。幸子が良い感じの強化をされている。内部ステータスもかなり上がってきているはずだ。頼もしいの一言だな。他も順当にレベルが上がっている。稲荷とスカルは仕方がない。まだ実戦に投入していないんだからな。実戦が増えてきたらレベルも上がる。……鬼丸はちょっとでも良いから強化をしておかないといけないしな。今後の事も見据えて。でも、+を重ねるのはちょっとな。両親にも労働力が必要だっただろうし。
順当に強くなっていっているんだ。今後にも期待である。という事で、召喚石屋を移動して、そのまま町の移動もして。6日かけてベレーユ町にやってきた。泊りがけの移動ではあるが、ちゃんとキャンプ場の様な場所もある。今回はそんな場所も拠点に早変わりしていたけどな。メモル村とベレーユ町の間のキャンプ場なんて、完全に拠点化されていたんだよ。2日間もかかる街道を守るんだ。それなりの拠点が必要だろう。……町ばかり、村ばかりを襲う訳じゃないからな。街道を移動されたら面倒だし、他の狩場に移動されたら連鎖的にスタンピードが起きる可能性もある。ちゃんと街道で止めないといけないのだよ。
「やっと着いたのさ。でも、宿屋は確保できなかったのさ。一体どこで寝るのさ?」
「その辺の酒場が空いていれば良いんだろうが、そういう訳にも行かないだろうからな。町の中でも普通に野宿だ。スラムで寝泊まりしないだけでも十分だろう。大通りは使えないけどな」
「それじゃあ疲れが取れないさ」
「大丈夫だ。明日はダンジョンに行くからな。ダンジョンに入れば疲れなんて取れる。故に宿屋は無しでも良い。問題はスタンピードの最中をどうするのかだけどな」
「いや、ダンジョンに入って疲労が回復するのはあんただけさ。あたしはベッドが恋しいのさ」
「緊急時だから贅沢を言わない。普通の状況じゃ無いんだから」
「仕方がないさ。スタンピードが終わったらゆっくりしたいさ」
「あ、因みにだが、ダンジョンは毎日潜るからな。ちょっと緊急事態だし、ダンジョンには潜れるだけ潜ってレベルを上げる。そうしないと稲荷が使えないで終わりそうだからな。流石に回復役が使えないのはちょっとばかり問題があるから、レベリングは強制的にやらせてもらう」
「……流石にそれも止む無しなのさ。どうせスタンピードが収まるまでは休みなしなのさ」
そうだな。スタンピードが収まるまではそうするしかないと思う。最低でも稲荷を呼び出せるだけのSPを確保しなければならない。稲荷のSPは132だから、最低でも後5レベル上げないといけない。後方の回復役も必要だからな。因みに、パーティーを組めば、貧乏神の影響は受ける。レギオンは貧乏神の影響を受けない。今回はレギオンという事になるので、貧乏神の影響は他人には出ない。
流石にレギオンでも影響が出てくると、色んなところから不平不満が出てくるだろうし、仕方がないんだよ。ゲーム時代もそうじゃなければ追い出せと言われていただろうからな。貧乏神のルートは、大体の人が奴隷パーティーになっていたかな。普通には組めないし。
「じゃあ、まずは冒険者組合に挨拶に行くか。移動してきたという事と、夜に配置してくれって事を伝えないといけないだろうし」
「夜の方がスカルが強くなるからねー。昼間に寝るのは良い事さ。夜に起きなきゃならないんだから、昼間に寝るのも仕方がないのさー」
「気持ちはよく解る。仕事があるのに、昼寝をするのはもの凄く背徳感があって良いんだよな。まあ、その分は夜に働かないといけないんだけど。ダンジョンにも潜れないから、体力はしっかり寝て回復させないといけないからな」
「だから、普通はダンジョンに潜っても体力は回復しないのさ。あんたがおかしいだけなのさ」
「そうか? ダンジョンなんて基本的に歩くだけだし、宝箱を開けた瞬間に疲労なんて何処かに飛んでいくだろう? それが普通だ」
「そんな普通があって堪るかなのさ! でも、今回ばかりは仕方がないのさ。スタンピードを前にして、ダンジョンに行くなとも言えないのさ」
「まあな。強化をギリギリまでしないといけないだろうし、ダンジョンも盛況になるんじゃないだろうか。もっとも、見張りが必要ではあろうが。そういうのは既に強い奴らがやってくれる。俺たちは戦力になるためにしっかりとレベルを上げないとな」
明日からはダンジョンだ。冒険者組合にもその旨を伝えないといけないだろう。まだまだレベルが足りないんだ。ダンジョンに潜って強化して、どんどんと強くならないといけない。ついでに色々と宝箱から回収したい。良いものが手に入れば、次の召喚獣の為にもなるし。




