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ソウルメイトは貧乏神  作者: ルケア


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守りの祠の意義

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「はあ? なんだ突然。スタンピードなんてちゃんと魔物を狩っていたら起きる筈がないだろうに。それとも何か? 魔物を狩っていてもスタンピードは起きるってか? そうしたら200年も起きていない今、何で起きるんだよ?」


「スタンピードは魔物をしっかりと狩っていれば起きません。それはその通りです。ですが、冒険者で泊まり込みをするような狩りをしていますか? 表面だけを狩りで倒していませんか?」


「泊まり込みは聞かねえな。……それじゃあ不味いのか?」


「不味い可能性がある訳です。さっき飛ばしましたけど、守りの祠の話をさせてください。守りの祠はスタンピードが起きないように、魔物の数を制限する役割を持った祠になります。それがどの狩場にも配置されているんです。そして、その祠を見れば、スタンピードが起こるかどうかが解ります」


「そんな話、聞いたことがないが? そもそもだ。魔物の数を制限しているのであれば、良いんじゃないのか?」


「守りの祠にも限界はあるんです。守りの祠を見れば解ります。守りの祠には水晶があるんですが、その色を見れば、スタンピードが起こるかどうかが解ります。安全側から白⇒紫⇒青⇒緑⇒黄色⇒橙⇒赤⇒黒の順番に色が変わるんですよ。黄色でもかなり厳しい。橙以上は、事実上スタンピードを止めるのは不可能になります」


「まあ、そんなもんがあるなんて聞いたこともないけどな。あったとしてだ。どうなるって言うんだ? 今まではスタンピードなんて起きていない。これからも起きないんじゃないか?」


「……解らないんですよ。今、誰も守りの祠を監視していないんですから」


 そうなんだよ。守りの祠を監視していた貴族が、200年も前に役割を放棄しているのが現状だ。誰も守りの祠の存在を知らない。それは不味い。ゲーム時代では1か月に1度くらいの頻度で何処かでスタンピードが起きていた。ゲームだとそんなペースでスタンピードが起きていたが、現実ではそうもいかないだろう。そんなペースでスタンピードが起きていたら、とてもじゃないが生活が出来ない。


 だから、かなりの期間、スタンピードが起きないようにしてあるんだろうと思う。もしかしたら、スタンピードが起きても、人知れず召喚獣が収めているだけなのかもしれない。現実では召喚獣の効果が大きい事もあり得るからな。ゲーム時間と違って、何十年、何百年と強化をしてきた召喚獣なら、スタンピードを未然に防ぐことは可能なのかもしれない。


 だけど、貴族の私兵が掃討するレベルで狩っていないのが現状だ。……最悪の事態も想定しなければならなくなってくる。仮に赤色であれば、もうどうしようもない所まで来ているという事になるからな。責めて橙であって欲しい。それならまだ時間はあると思うんだ。少なくとも5年くらいの猶予はあると思う。それならモーデミル村の守りを固めるのにも十分だと思うんだ。


「転生者のいう事だ。まず間違いは無いんだろうが、そこまで喫緊の課題になるのか? 200年もスタンピードなんて起きていない。それじゃあ不安か?」


「不安ですね。そもそも守りの祠の存在を知らないというのが既に不味いんですよ。普通は貴族の私兵が毎日のように何処かの狩場で掃討しているのが普通なんです。それが、貴族の私兵が討伐をしているなんて聞いたことも無いし、見たこともない。冒険者になってからもそうだし、村で畑仕事をしていた時でもそうだ。200年も放置されていたら、スタンピードが起きてもおかしくない」


「……で? その守りの祠か? もうちょっと詳しい話は出来るんだろうな?」


「そうですね。まずは、守りの祠は何処にでもあるんですよ。遥か昔は魔物が跋扈して住むどころじゃなかったというのは知っていますか?」


「ああ、一応な。それを神様がなんとかしてくれたってのが昔話にあるくらいだ」


「それが守りの祠であり、神様から貰った特殊な道具になるんです。それで魔物の出てくる量や強さを限定して、人間が住みやすい環境を整えていったんです。ですが、守りの祠も放置は出来ません。魔物を抑える効果がありますが、それは絶対ではない。ある程度は妥協をする部分があるんですよ」


「それがスタンピードが起こるって事に繋がるのか?」


「そういう事です。大発生は抑制するんですが、限界がある。その限界になれば、一度止めていた魔物を放出してしまうんですよ。それで安全を再び確保するというのが守りの祠の役割になります。また、その放出を軽減するために、強力な召喚獣の召喚石を4つまで配置できます。それで被害を抑えるのが普通なんですよ。ですが、その召喚獣は守りの祠が魔物を放出する様になるまで召喚されないんです。普段の管理には使えないんですよ」


「ん? それならそんな所に置いてないで、普通に使った方が強いんじゃないのか?」


「普通はそうですよ? でも、領地内に祠が何か所あると思っているんですか? 少なくとも、カイレヨ町の狩場5つには守りの祠が設置されているはずです。各狩場に1つは設置されているんですよ。とてもじゃないですが、同時にスタンピードが起きたら、1つの場所に拘っている事が出来なくなるんです。しかも人間にはSPがある。戦力があっても、レベルが足りなければ意味がないんですよ」


「まあ、そうか。それで? 俺は何をしたら良いんだ?」


「冒険者ギルドで守りの祠を調査して欲しいです。レギオンを組んで、狩場の中心地に行って、守りの祠の状況を確認して欲しいですね。青や緑であれば、問題は少ないと思います。今までのペースでも十分に管理できていることになります。黄色なら今まで以上に狩りをしないとスタンピードが発生しますね。橙や赤なら……手遅れでしょう。狩場の魔物を全て討伐するくらいの事をやらないと、水晶の色は戻らないと思います」


「冒険者ギルドで確認しても良いんだな? 貴族には言う必要はあるか?」


「貴族が極秘で管理している可能性があるので、貴族にはいう必要があるでしょうね。問題無いと言われるのでしたら、放置でも良いと思います。……それでも確認しておいて欲しいですがね」


「嘘って訳でも無いんだろうから、周辺の冒険者ギルドと連携しつつ、状況を確認するか。急ぎだが、お前も参加するのか?」


「それは、参加はしたいですが、多分足手まといになると思います。まだレベルが上がり切っていませんし。最低でも20は欲しい所でしょ? このダンジョンならその位までは上がりますしね」


「あー。まあそうか。そもそも冒険者になったばかりだもんな。無理か。祠の場所は大体解るのか? それが解るだけでも話は変わってくるんだが」


「すみません。正確な場所は解らないです。貴族が知っているかもしれない、程度の話ですね」


 出来れば参加をしたかったんだけど、流石に足手まといだ。それならダンジョンに潜ってレベルを上げた方が良い。そういう判断をするべきだろう。……スタンピードなんて起きないに越したことはないんだけどな。橙ならまだ準備の期間はあるだろう。赤なら、そもそも移動なんて出来ないレベルで危険域だ。何時スタンピードが起きてもおかしくない。


 赤でないことを祈るしかない。今までもスタンピードはあって、召喚獣だけでなんとかなっていたと思いたい。そんな事は殆どないとは思うけどな。どう考えても不味い事態にしかならないと思うんだ。俺が生きている内には起きないなんて保証は何処にもないんだよ。起きたら最後。守りたいものを守れないかもしれない。そうなってからでは遅いんだ。

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― 新着の感想 ―
これは大変なことだよ 間に合ってるといいけど
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