スタンピードの危険性は?
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今まではある程度ゲーム準拠でやって来たところである。リアルになって変わったこともある。それでもゲームの常識がある程度は通用した。……移動に関しては、かなりの疑問が残るんだよ。ゲーム時代にはそこまで移動に時間を取られなかった。10分もあれば、隣の町や村に到着していたんだよ。それがリアルでは1日は最低かかる。長ければ4日5日とかかるだろう。その間にスタンピードが起きたらどうするのか。俺は勿論だけど、実家を守りに行くだろう。
だがそれがカシル村に行っている時に起こってしまった場合はどうする? 戻るのに7日は最短でかかる。その間に両親が死なない保証はあるか? そこが最大の懸念点だ。……あまり実家から離れたくないのはその関係もあるんだよ。富と豊穣の塔から離れたくはないというのもそうなんだが、実家がスタンピードに呑まれかねないという可能性があるかどうか。今一つ、貴族の私兵が見えない所為で、疑心暗鬼になっている感もある。
「もし、もしもだが、俺たちがカシル村に行ったときにスタンピードが起きたら、俺は立ち直れる気がしない。両親が死んで、さあダンジョンに行こうかとは、流石に思えないんだよ」
「それは、解らんでもないさ。でも、それを気にしてたら、そもそも遠くにはいけないさ。何処かで割り切る必要があるのさ。両親と決別する必要は無いさ。けど、子は親の元を離れるのが普通さ。それが、強制的になるのかどうかの違いになるのさ」
「言いたいことは解る。解るが、今の貴族にそれを期待できるのかという疑問があるだろ? 貴族がちゃんと管理をしているのであれば、何も心配なくこの場所を去って違う場所にいけるが、スタンピードが起きるかもしれない場所を放置しては流石に行けなくないか?」
「うーん。難しいとこなのさ。貴族家がちゃんと定期的に狩りを行っている状況証拠があればいいのさ? それならダンジョンに行かずに、外回りを見てみるさ? 何かが解るかもしれないのさ」
「……正直、それも有りなんじゃないかなと思っている。最低でもモーデミル村の周辺だけでも見ておきたいと思うんだよ。もしも危険域まで進行しているとしたらだ。本気でスタンピードが起きる可能性がある」
「でも、何を見るのさ? 魔物の量を確認する方法があるのさ?」
「いや、もっと簡単に確認できるだろ? 守りの祠を見に行こうかなって思ったんだけど?」
「……守りの祠って何さ?」
「あれ? 知らないのか? 外の狩場には守りの祠があって、大体中央付近にあるはずなんだけど? こう、特殊な祠を使って、魔物が出てくるのを抑える役割があるだろ? 召喚石を4つ填め込んでおけば、ある程度の数は減らせるはずなんだけど……」
「そんなもの初耳さ。何さ、そんなものがあるのさ?」
「あるはずだけどな? え? 無いのか?」
守りの祠はあるだろ? スタンピードが起きるかどうかも解るし、そもそもその召喚石4つで完全に守り切れるのであればそれまでなんだよな。まあ、殆ど無理なんだけど。4体ではどうしても足りないんだよな。これは検証班が確かめている。検証結果では、+500の合計SP750越えでもスタンピードの被害は3分の2程度しか抑え込めなかった。3分の1は外に溢れてしまったという事だな。最低でもそのくらいは外に出てしまうシステムになっていたんじゃないかと言われている。が、そんな戦力を配置してある方が稀だ。普通は95%程度が外に出てしまう。それはそれは甚大な被害が出てしまうんだよ。最悪はその町や村の機能が止まる。人口が99%減なんてこともあったくらいだ。プレイヤーはそもそも移動が早いので、何処からともなく集まってきて防衛に参加していたが、それは今回はない。リアルではプレイヤーのチートの様な召喚獣は居ないんだよ。
だから、領主はその守りの祠を監視して、スタンピードが起きないように狩りをしなければならないとなっていた。それが領地貴族の義務だ。領主の私兵はその為に各地の魔物を狩っている。絶対に魔物がスタンピードを起こさないように。まあ、それでもプレイヤーが関与してスタンピードは起こせたし、なんなら偶にサボる貴族が居て、気が付いたら守りの祠に置いてある水晶の色が赤になっていたなんて話も聞くが。
因みに守りの祠は、真ん中に水晶が置いてある。それが 安全から白⇒紫⇒青⇒緑⇒黄色⇒橙⇒赤⇒黒で危険というか、スタンピード発生になる。これが黄色であれば、なんとか魔物を狩ることで戻すことが可能だが、橙になるとSP2000持ちのプレイヤーが5人は必要と言われていて、赤になると全域を焼き尽くす勢いで狩らないと止めるのは無理だと言われていた。
そもそもその存在を知らない可能性があるのか? そんな馬鹿な事があっても良いのかという事になるんだが、管理、しているよな? 指標を見て、なんとかなるくらいの事はしているだろうし、無理そうなら冒険者組合に依頼を出しているだろうと思う。ならば、冒険者組合なら知っているんじゃないか。そうだな。そうだよ。冒険者組合なら知っているだろう。今の状況を確認しないといけない。
「幸子、冒険者組合に行くぞ。流石に知っていると思いたいが、知らないとなると話は変わってくるぞ。そもそもだ、このダンジョンの適正レベルは最大20程度だ。それ以上の冒険者なんて殆ど居ないはず。大きなクランに調査を出すか、レギオンで調査をしないといけない案件だ。組合長に緊急で会うぞ。無理やりにでも話をしてもらう」
「その話が本当であればさ。確証はあるのさ?」
「……自信はない。が、今までは同じだったんだ。ここに来てそんなものは無いって事にはならないはずだ。冒険者組合が知らなくても、貴族なら知っている可能性がある。秘密にしないといけない理由は無いはずだ。……もっとも、召喚石が填められることから、誰でも召喚石を持っていく事も出来る。悪い人間には知らせない方が良いのかもしれないから、黙っているだけって可能性はある」
悪用なんてし放題だ。それを放置するのは怖い。だから貴族が私兵を使って巡回しているんだ。召喚石を持ち逃げされたなんて事にならない様にな。スタンピードの監視も大切なんだが、それも立派な仕事なんだよ。
そんな訳で冒険者組合にやってきた。受付で緊急で話があるので、組合長に通してくれと言ってなんとかごり押しで話が出来るようにしてもらった。前回の実績があるからな。それで緊急でって事でなんとかしてもらった形だ。悪名だって使える時は使った方が良いんだよ。事緊急事態に置いてはだな。
「待たせたな。お前から緊急事態だって聞いて、何かあったんじゃないかと職員が驚いていたぞ」
「すみません。緊急事態なのかは解らないんですが、単刀直入に言います。守りの祠を知っていますか?」
「守りの祠? なんだそれは」
「では次の質問です」
「ちょっと待て。まずは守りの祠の説明からしてくれ」
「時間がない可能性があるので後です。貴族の私兵は外の狩場の魔物の掃除をしていますか?」
「時間が無いって、なんだよ? 貴族の私兵が? そんな事をすると思うのか? 雇われた連中は大抵ダンジョンに潜っているだろ? そんな事も知らんのか?」
頭を抱える。嘘だろ。ちょっと待て。それは何時からの話だ? 冒険者が多少狩っているのは解る。だが、何時から貴族の私兵が外で狩りをしていないんだ?
「なんだ頭を抱えて。まあ、昔は貴族は外、冒険者はダンジョンって棲み分けがあったのは事実だが、それは何時だ? 200年くらい前には撤廃されている話だぞ? その代わり冒険者も外で狩りをしなきゃならなくなったが、なんだ一体……」
「可能性としてですよ? スタンピードが起きる可能性があります。それも、同時多発的に、です」




