ダンジョンにはパターンがある
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「だが、うーむ。転生者なのはいいとして、こうもダンジョンに強いとなると、どういう事なんだ?」
「知らないのさ。あたしも不思議には思っていたのさ。でも、転生者なら話は変わって来るのさ? 正直そこまで変わらない気がするのさ。戦闘が巧いのは転生者だからで説明は付くけど、その他の事があり得ないのさ」
「だよなあ。何でダンジョンを1日に複数回攻略出来ている、その部分が抜け落ちているんだよ。今までにそんな報告は無いはずだぞ。冒険者ギルドでも把握はしていない。そもそもそんな事を隠すような奴が居るのかって話ではあるんだが、冒険者ギルドでも情報共有されていないとなると、本格的に解らないんだよな」
「本部や何かが無いのさ? 本部なら何か知っているかもしれないのさ」
「……いや、記録に無いって答えられたところだ。本部でも解らないらしい。なあ、何でそんなに早くダンジョンを攻略できるんだ? ボスはいい。レベルを上げて殴ればそれで終わるからな。問題は階層をどうやって早く移動するのかだ。道順を知っていなければそんな事は不可能だ」
「道順ならこいつが迷ったことは無いのさ。今回の10層で、こいつが迷った事が無いのさ。ただ、執拗に壁を確認していた位さ。それで何が解るのかは知らないけど、1分から3分くらいは壁を眺めていたのさ。移動はその半分くらいで済んだのさ。後は戦闘の時間さ。何もかもがおかしいのさ」
「おかしいと言われてもな。そもそもだ。幸子には説明したが、この草原と獣のダンジョンの階層パターンは2048通りだと話をしただろうに。1日ごとに変わるが、階層のパターンは決まっている。それを見分けるのには、幾つか方法があるんだが、俺がやっているのが壁の凹凸や模様、汚れの位置を把握しておいて、それを突合させてやればおのずと階層を移動する階段の位置が解るだろう? 後は序盤の地図を作ってしまって、それで道順を割り出してから階層を移動する階段の位置を割り出す方法もあるが、それよりは入り口で見分ける方が効率的だ。特に2048通りしかないんだから、ある程度の時間を掛ければ階層の階段の場所を割り出すことは不可能じゃない」
「はあ!? ダンジョンの階層のパターンがあるだと!? そんな話は聞いたことがないぞ!?」
「こいつが資料室で言ってた内容なのさ。疑わしいけど、今日の動きを見ていたら知っていたとしてもおかしくないのさ。というか、一般人には2048通りも覚えていられないのさ。こいつの頭が特別おかしいのさ。転生者であっても、ここまで出鱈目なのは中々いないのさ」
失敬な。俺は全部のダンジョンの階層パターンを覚えている訳じゃないぞ。特定のダンジョンだけだ。4割ちょっとくらいしか覚えているとは言えないぞ? 全部のダンジョンのパターンを覚えているのはガチの廃人だ。ガチ勢じゃない。ガチの廃人。ガチ勢なら2割程度で良いからな。ある程度は使うダンジョンを決めてしまえば覚える必要がないんだよ。俺は色んなダンジョンを回った方だから知っているってだけの話だな。全部を覚えているのはほんの一握りだ。
「そもそもの話だ。地図を作らせればある程度の傾向は掴めるはずだぞ? 完全にランダムだと思っていたのであれば、確かに作る必要性が余りなかったのかもしれないが、パターンはある。それを突合させてみろ。思ったよりもパターンを見分けるのは難しくない。まずは1層目だけで全パターンを割り出すことを考えた方がいいだろうな。2層目や3層目を使うのは後半になってからになる。まずはどの程度の階層があるのかを把握して、資料に残すようにしておけば、最終的には階層すべての地図が手に入る。そこからルート構築や階層判別方法を調べていけば、ある程度は形になるはずだ。今日潜った限りでは、俺の知っている情報と変わりは無かった。勿論、俺が解らない階層もあるかもしれない。が、今の所はそんな事にはなっていない。まあ、10層しか見ていない訳なんだが」
「……こんな情報が出てきただけでも色々とひっくり返るぞ。という事は何か? 他のダンジョンでもパターンがあるって事なのか?」
「完全にランダムの場所は1つだけだ。それ以外は基本的に階層パターンがある。……冒険者組合の本部の方で管理している無限回廊。あれだけは完全にランダムだ。何もかもがランダムの仕様になっている。あれだけは特定できていなかったはずだ」
「もう訳が分からんな。……だが、それが解れば調査は可能だ。1年で360日もあるんだ。360パターンを調べるなら1年で良いと言う事にもなる。人海戦術で割りだせば、もっと早くに地図を作成することも可能だな」
「そういう事だな。調査はした方が得だ。どうせ肉の回収に依頼を出しているんだ。ついでに地図も作らせればいい。ある程度の地図は作成可能だろう。迷子にならないという事は、ある程度の地図を頭の中に作っている事でもある訳だしな。それを書き出して記録していけば、その内階層パターンが割れる。そこからどの階層かを判断する材料を割り出していけばいい。俺の場合は転移陣のある分かれ道の壁を見ているが、別にそこじゃなくても問題ない。要するに解れば良いだけの話だからな」
「そうか……。じゃあ、ダンジョンでも変化しない奴についてはどうなんだ? だいたいの場所が難易度が高すぎて誰も攻略しようとしないんだが、そういう場所も何か攻略法があるのか?」
「……ん? 変化しないダンジョン?」
はて、そんなものが存在しているのか? ダンジョンは基本的にパターンの中で変化するものなんだけど? 変化しないダンジョンで、高難易度ってどういうことだ? 変化しないから簡単じゃないか。何かそういう場所があるってのは、聞いた事がない。
「こいつでも知らないことがあるのさ? 変化しないダンジョンってどんなところにあるのさ?」
「ダンジョンの周りに町や村を作るのが普通なんだろうが、場所が悪いんだよ。崖の下だったり、森の中だったりな。幾つか発見はされているし、道順も変わらないから攻略自体は難しくないんじゃないかとも思ったこともあるんだが、魔物が強すぎてどうにもならない場所がある。ベースキャンプは作ってあるが、本格的な村を作るにしてはちょっと難易度が高すぎるし、犠牲も多く出てくるからな。放置は出来ないが、攻略するにしても戦力が足りないって感じなんだよ」
「おかしいな。難易度が高すぎるダンジョンもあるにはあるが、それでも町や村が作られていて、資源を回収できることには変わりないはずだがな……」
コンテンツが追加されたのか? 俺がやっていた頃よりもバージョンアップされている可能性がある。そのコンテンツは流石に知らない。遊んだことがないコンテンツについては、……あ。
「それは本当にダンジョンなのか? ドロップ品も落ちるんだろうが、複数落ちるんじゃないか? 普通のダンジョンの様に2種類か3種類ではなく、10種類くらいのドロップアイテムが落ちる場所じゃないのか?」
「お? そうだ。ドロップアイテムは他のダンジョンとは違って、外の魔物と同じようなドロップが落ちる。なんだ? やっぱり知っているのか?」
「知っているというか、それはダンジョンではないからな」
ダンジョンではない。が、そういうコンテンツはあったし、俺も作った事がある。エンドコンテンツ向けのクエストで、プレイヤーが所有できる人工建築物を作り出すことが出来たんだ。それを遺跡という。プレイヤーからは秘密基地って言われていたけどな。




