第九回 虫の知らせ
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
不定期更新とはいえ、やはり放置しておくのは良くない、と心を入れ替えて更新しております。(苦笑)
すっかり春を感じる日が多くなってきたこの頃。気温の変化で体調を崩しやすい、という方もいらっしゃるかもしれませんので、お気をつけてお過ごしくださいね。
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さて、第九回はそんな春の訪れとともに顔を出す「虫」のお話。
正直に申し上げますと、私は虫が大の苦手です……。(正確に言うと、足が五本以上生えているような生き物が苦手で、特に節足動物と呼ばれる類のものが苦手です)
そんなわけで、春から夏にかけて、虫の活動が活発になると、戦々恐々とします。
今年もそんな時期がやってきたな、なんて思っていた時。ふと、そういえば「虫」に関する言葉って結構たくさんあるよな、と気づいたのがきっかけで、エッセイにすることにしました。
「虫」関係の言葉で有名なのは、例えば「本の虫」(これに限らず○○の虫なんてよく言いますよね)
それから、「蓼食う虫も好き好き」「一寸の虫にも五分の魂」などなど……。
他にもたくさん思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
その中でも、今回は「虫の知らせ」について、面白いな、と感じたのでこちらをご紹介します。
「虫の知らせ」って、どうして「虫」が知らせるんだろう、と気になった方はいらっしゃいますでしょうか。(言われてみれば、という方もいらっしゃるかもしれませんね)
似たような言葉で「風の便り」というものがありますが、こちらはイメージがわきやすいですよね。いろんなものが、風に運ばれてやってくるので、便りもその一つだと考えることが出来ます。
では「虫」はどうでしょう。
確かに、ハチは「蜜」を運びますし、怖いものだと「病気」を運ぶものもいます。
ただ、「知らせ」とはどうにも結びつきにくいですかね。
そんなわけで調べてみました! 語源由来辞典なるものをネットで見つけたので引用させていただきます。
「虫」というのは、古くから人間の体内に棲みつき、意識や感情に様々な影響をもたらす、と考えられていたのだそうです。(そういったものを総括して、虫と呼んでいたようです)
「虫がいい」「腹の虫がおさまらない」の「虫」も、この「虫の知らせ」と同じ「虫」なのだそう。
また、「虫」が付く言葉に悪いイメージが多いのは、生まれた時から体内に棲み、人が眠っている間に抜け出してその人の罪悪を天帝(神様)にお知らせする、という道教(宗教の一つです)の「三尸・三虫」に由来するのだそうですよ。
確かに、「虫の知らせ」は、嫌な予感がする、という意味なので、神様に自分の罪を密告される、という意味で、つながりを感じられますね。
余談ですが、この「三尸(三虫)」は、三匹の虫を表しています。
人の体を三分割し、それぞれ一匹ずつが棲みついている、ということなのだそうです。(ざっくりいうと頭・上半身・下半身みたいな感じですね)
人が死ぬと、体内から出られて晴れて自由の身になれる、ということで虫たちが外へ出るために、人の寿命を縮めるようなことをする(神様への告げ口をしたり、病気を運んだり)ということなのだそうです。
もちろんこれは、科学がまだまだ未発達の時代のお話ですが。
科学の進歩があり、様々なことが解き明かされた今、地球上に最も多く存在しているのが「虫」だと言われておりますので、そう考えると「虫の知らせ」というのも、「虫が世界中のありとあらゆるところで自分の行いを見ていて、何かあったらすぐに告げ口をされちゃうよ」と解釈しても、筋が通りそうですね。
以上が今回のことばこエッセイでした。
次の更新はいつになることやら……。皆様に「虫の知らせ」が届かないよう、精進します!
おあとがよろしいようで……?
それでは、また次回。