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ことばこ  作者: 安井優
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第五回 サンコウチョウ

 第四回からちょうど一か月が経過しました。時間の流れは本当に早いものです。(苦笑)

 不定期更新とは言っているものの、不定期にもほどがあるだろう、と自分でも思いつつ、それでもブックマークを外さずにおいておいてくださる皆様には感謝しかありません。

 随分と秋の肌寒さにも慣れましたが、もう後半月もすれば十二月。寒い冬がやってきます。皆様、温かくしてお過ごしください。


――――――――――


 冬が近づいてきておりますが……第五回は、季節をさかのぼるように、夏鳥、サンコウチョウのお話です。


 皆様は、サンコウチョウ、という鳥をご存じでしょうか。

 漢字で書くと、「三光鳥」。なんとも素敵なお名前です。

 先日、お出かけした際、偶然にもこの鳥のお名前を見つけまして、この素敵なお名前に私はまんまとひっかかり……例のごとく、ちまちまと調べてしまいました。(笑)

 そろそろことばこを更新したいな、なんて思っていた矢先、少し時間が出来たので、サンコウチョウのことを書こう! とこうして筆をとった次第です。


 さて、サンコウチョウがどうして「三光鳥」と書かれるのか、ということをお話する前に、少し、サンコウチョウという鳥についてお話します。

 小さな冠羽(鳥の頭に生えている羽のことです。インコなんかを思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません)と長い尾を持つ鳥で、目やくちばしの周りが美しいコバルトブルーになっているのが特徴です。

 日本には、春から初夏にかけて渡来します。夏に繁殖した後、秋には南の方へと渡っていくそうです。


 ちなみに、先ほど、長い尾をもつ、と書きましたが、実際は飾り羽でして、春に渡来するころには長いのですが、秋に南へ渡っていくときにはなくなってしまうのだそう。

 飾り羽は、雌へ向けたアピールとして使うので、繁殖が終わり、日本を飛び立つ秋ごろには当然不要となります。ちょうど、夏毛から冬毛に生え変わる時期、ということもあって、不要になった飾り羽は生えてこないんだそうです。

 長い尾をひらひらとさせながら飛ぶ姿が大変美しいので、秋にはなくなっちゃうなんてもったいない、と思ってしまうのは人間のエゴでしょうか……。


 と、ここまでサンコウチョウの生態について簡単にお話してきましたが、ようやく本題に。

 実はこのサンコウチョウ、鳴き声が大変美しいことでも有名なのだそうで、どのような鳴き声かというと……。

「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ……」

 そう、皆様もうお分かりですね。(分かりましたか?)


 鳴き声の中に「月」、「日」、「星」。

 つまり、三つの光が入っているので、「三光鳥」と名付けられたのだそうです!

 なんと素敵な由来。日本人の心、ここに極まれり、という感じでしょうか。


 実際に聞いてみましたが……私には分かりませんでした。(笑)

 つくづくロマンのない人間です。

 見た目にも美しいコバルトブルーの羽にも、宝石のような「光」を感じるのは私だけですかね?

(と、ロマンを取り返してみようと思いましたが、いかがでしょうか)


 とはいえ、文字通りに聞こえなくとも美しい鳴き声。

 ぜひ、皆様も秋の「名月」を見ながら、冬の「星」を見上げながら、夏のあの「日差し」を思い出して、夏鳥、サンコウチョウの美しい鳴き声を聞いてみてください。


 おあとがよろしいようで……?

 それでは、また次回。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  お久しぶりです(*´▽`*)  ことばこ……大好きです。  更新楽しみにしてました★  優しい言葉使いで書いてあるので、  読んでいて、ほんわかするんですよね~(*´▽`*)  三光…
[良い点] 5/5 ・あらたな知識。そんな鳥がいるんですね。 [気になる点] 綺麗ですね。小説にかきたい。でも難しそうですね。 [一言] もったいない。鳥からすれば学芸会の赤いビニールみたいなものか…
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